サイレントワールド2013のレビュー!雑な描写が多く笑える作品!

映画

「サイレントワールド2013」は、
2013年に公開された映画で、
地球に氷河期的なものが訪れて(この映画では欧州地域のみ)、
人類が危機に陥る様子を描いた作品です。

なお、同様のタイトルの映画が複数存在しますが
シリーズモノではなく、
制作会社などは作品により異なります。

※同名作品のレビューはこちら⇒サイレントワールド 地球氷結のレビュー

↓では「サイレントワールド2013」の感想をお話していきます。

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他のサイレントワールドとは関係ない

B級映画の類ではよくあることですが、
他にもまるでシリーズ作品かのように”サイレントワールド”という
タイトルの映画がありますが、
他作品とは関係なく、本作も独立した作品になっています。

他のサイレントワールドを見たことが無くても
物語自体は楽しめるようになっています。

私自身は2011年公開の「サイレントワールド 地球氷結」に続き、
サイレントワールド系の作品を見たのはこれが2作目でした。

「地球氷結」の方がクオリティが高く、面白い

残念ながら、2011年の「サイレントワールド 地球氷結」と比べると
今回感想を書いている「2013」の方が新しい映画なのですが
クオリティは落ちており、内容も微妙です。

地球氷結の方が演出も(これはこれで低予算を感じる部分もありましたが)
物語も、内容的に上であったように感じます。

今回の2013に関してはかなり「???」な部分も多く、どちらかと言うと
真剣に見る感じではなく、そういった部分をネタとして
楽しみながら見るタイプの作品、という印象でしたね…。

”真剣に見る”なら”サイレントワールド地球氷結”の方が
私としてはおすすめできると思います。

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火山噴火からの気温低下

本作では、地球の気温が下がる原因が
連続する火山の噴火によるもので、欧州限定で氷河期のような
状態に陥ります。
(ただ、予算の都合かあまり危機的状況に見えないのがシュール…)

基本的には”それに立ち向かう英雄”のお話ではなく
一家族が無事に避難するまでの物語を描く感じで、
”世界がどうなったのか”とかそういうことには
あまりスポットは当てられず、
最後も案外適当に終わってしまう…そんな感じのお話です。

主人公たちの奇妙な行動

物語は主に父親と再婚相手の視点、
そして子供たち(兄妹)の視点で物語が進みます。

この兄妹視点の方の展開が特に行き当たりばったりな感じで、
兄が大げさに吹っ飛んで倒れたり、
何度も気絶したり、
挙句の果てに終盤では地震が発生している中、
塔に上り始めたり、(途中でやっぱり降りよう!と言い始めたり、
ダメだ降りられない上ろう!みたいになったり無茶苦茶です笑)
かなりとんでもない行動の数々を見せてくれます。

危機的状況のはずですが、割と両者とも適当な感じで動いていて
あまり危機感のようなものは感じない作品です。

人間が脆すぎる気がする…

妙にモブキャラたちが脆すぎる感じも
笑いを誘う感じで、
中盤で主人公たちを避難所に連れていくとして車に乗せて
車を運転していた軍人が、
人が急に前に出てきて急ブレーキを踏むシーンがあるのですが
(そこまで急なブレーキに見えませんし、特に何かにぶつかったわけでもない)
ブレーキを踏んだ後、運転手と助手席の軍人がいきなり絶命しているシーンがあり、
あまりにも脆すぎて笑ってしまいました(笑)
(※あんなブレーキで二人ともその場で絶命するなんて…笑)

しかも車からガソリンも漏れ出して爆発するという
とんでもなくシュールな展開を見ることができます。

また、主人公家族の父親が、途中で格納庫で中尉(いきなり出てきた人物)と
合流したあと、中尉がつららに串刺しになってしまうシーンも、
とても不自然で笑いを誘います(笑)

その割に主人公たちだけ妙に頑丈なのも
面白いところですね…。

地球の運命はどうでもいい感の映画

「サイレントワールド 地球氷結」の方では
地球を救うような様子が描かれましたし、
民間人家族にスポットを当てて、
地球を救う立場の人間じゃない人を描いた
ディザスター系の映画
(例えば「グリーンアイランド地球最後の二日間」や
「ジオディザスター」など)も、
ラストでは地球がどうなったか、簡単に触れていましたが
本作では”何もなし”です(笑)

最後は、主人公家族たちが避難用の軍用機の離陸に
無事に間に合って、それに乗り込んで「よかったよかった」
みたいな感じで物語はあっさりと終了してしまい、
その後、地球がどうなったのか一切スルーされているので、
なかなか珍しいパターンな気がしました。
(まぁ、個人的には触れてくれた方がいいのですが…)

状況的に”欧州はもうだめだ”みたいな感じだったので
かなり壊滅的な打撃になっていそうですが
そのあたりの部分はほとんど描かれず、
最後もスルーだったので、
かなり雑な印象を受けました。

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作中の犠牲者ネタバレ

「サイレントワールド2013」の作中で犠牲になってしまった
キャラクターたちをご紹介していきます。
(名前のあるキャラを時系列順に表記しています)

〇レディング中尉
格納庫で、主人公家族の父親たちにヘリを用意して待っていた人物。
合流直後、格納庫の扉を開けるのに妙に手間取り、
転倒した直後、つららが落ちてきて串刺しになってしまい、
そのまま絶命する。

名前有キャラの犠牲者はこのキャラだけで、
他に避難所へ避難させようと車で徘徊していた軍人や、
洋服屋の店主らしき男が犠牲になっています。

映画レビュー一覧
本作以外の映画のレビューは↑からご覧ください。

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