アイスロードのレビュー&ネタバレ!自然と戦う映画ではない。

映画

「アイスロード」は2021年に公開された映画で、
鉱山で起きた事故により、生き埋め状態になってしまった人々を
救うための機材を、危険な「アイスロード」と呼ばれる道を
腕利きのドライバーたちが走り、
時間内の輸送を目指す、という内容の映画です。

一見、自然の猛威と戦うような映画にも見えますが
実際には、事件の裏に潜む陰謀と戦うような
アクション要素も強い映画になっています。

こちらを実際に見た感想をお話していきます。

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時間内に装置を運ぶ

鉱山に生き埋めになった人々を救うため、
時間内に救出のための装置を運ぶことになり、
そのためには危険な「アイスロード」と呼ばれる
氷の道(ちょっとした衝撃で溶けたりするために危険な場所)を
通るしか方法はなくなり、
腕利きのドライバー3人を集めて、その場所を走っていくことになります。

最初でこそ、氷が溶ける・溶けないの話なども
出て来ますが、途中からは3人による輸送を阻止しようとする
勢力との戦いの方面が強くなる作品ですねー!

どちらかと言うと、敵勢力の陰謀面の方が強く描かれる作品です。

執拗な妨害に立ち向かう話

ドライバーたちに同行した
ヴァルナイという人物が、
人命救助の装置の輸送を妨害しようと画策し、
執拗な妨害を作中で繰り広げてきます。

その執拗な妨害を乗り越えながら、
何とか時間内に鉱山に到着することを
目指していく感じの作品ですね。

この敵役のヴァルナイは
かなり嫌味っぽい感じが出ていて、
小物っぽい部分もありますが
ずる賢さなどもいい感じに出ていたので、
敵役としてはいい感じですね。
最後はスカッとするような感じの悪役でした。

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展開は何となく予想できる感じ

全体的に無難にまとまっている作品ですが、
基本的には”先の展開は何となく読める”タイプの
作品で、最初から最後まで
特に驚きのようなものはない作品でした。

楽しめはしますが、無難に楽しめる、という感じで
強烈なインパクトが残るような、
そんな描写はあまりない…と、いうような作品です。

自然の猛威をテーマにするのか、
そうでない部分をテーマにするのかが
イマイチ中途半端だったことも、
そう見える一因だったかもしれません。

もしも妨害がなければ…

作中では「アイスロードを渡ることは非常に難しい」みたいな
感じで物語が始まりますが、
途中からヴァルナイのかなり執拗な妨害があったにも関わらず、
主人公たちは最終的に、
なんとかゴールまでたどり着いています。

あれだけヴァルナイが妨害しても、
4人(ドライバー3人と関係者一人)のうち、2人はゴールに
たどり着き、少し時間をオーバーしたとは言え、
人命救助に成功しているわけですから、
もしも妨害がない純粋な任務だったとすれば
”案外あっさりと”、全員無事に時間にも余裕を持って
辿りつけていたように見えますね。

ジムやガーティの犠牲も、ヴァルナイがいなければ
恐らくはなかったかと思います。
(ジムはヴァルナイの細工が原因の一つですし、
ガーティはヴァルナイ自体は直接的には関係していませんが、
時間にもっと余裕があれば、あの犠牲はなかったでしょうし、
あの場に他の人間もいれば、恐らくは大丈夫だったと思います)

登場人物のツメの甘さが目立つかも

登場人物は、割とうっかりした部分も見せていて、
敵のヴァルナイは、いくらでも主人公たちを
始末するチャンスはあったのに、そのチャンスを何度も
棒に振っていますし、
主人公も、最初にヴァルナイからタントゥに疑いをかけるような
言葉を掛けられた際にあっさり信じてしまっていたりと、
若干、登場人物たちの不自然なうっかりが
目立つような気がしました(笑)

まぁ、これは映画の展開上の都合だと思いますし
よくあることなので、個人的な評価には関係ありませんが
人によっては気になる人もいるかもしれません。

作中の犠牲者ネタバレ

「アイスロード」の作中で犠牲になってしまった
登場人物たちをご紹介していきます。
作中の時系列順にそれぞれ並んでいます。

〇ジム・ゴールデンロッド
アイスロードを走り始めて日が昇ったあとに、
ヴァルナイの陰謀によりトラックが停止。
その際にロープに足を掴まれて氷の中に転落し、犠牲となった。

〇トム・ヴァルナイ
ドライバーたちに同行。裏で黒幕と繋がっており、
数々の妨害工作を行う。
最後はマイクによって、溶けかけた氷の上を走る
トラックに取り残されて、トラックごと水中に沈み命を落とした。

〇ガーティ・マッキャン
終盤で、タントゥのトラックが橋から転落するのを防ぐため
トラックに押しつぶされながらもゲートを閉めるも、
その際に負傷して間もなく命を落とす。

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ラストの結末は?

終盤で、執拗な妨害をしてきていたヴァルナイを葬り、
マイクとタントゥが無事にゴールにたどり着きます。
(ジムは序盤で犠牲に、ガーティは最後の方で犠牲になります)

その到着が、制限時間(鉱山に閉じ込められた人々の酸素の限界)を
少し超えてしまう結果になりましたが
奇跡的に作業員たちはまだ生きていて、
無事に全員が救助された様子が確認できます。

また、鉱山での不正を隠蔽しようとし、
ヴァルナイに妨害を指示していたシックルという人物は
会社のCEOにそのことが発覚した上、
主人公に殴られる形で退場になりました。
(恐らく罪が暴かれて相応の処分を受けることになっていると思われます)

その後、その仕事の成功報酬で主人公のマイクは
弟のガーティと「報酬が手に入ったら~」と話していた通りに
トラックを購入、
同じく無事だったタントゥが勤務している工場に立ち去り、
少し会話を交わしたあとで、走り去っていく場面で
物語は幕を閉じます。

トラックに、生前のガーティと話をしていた名前を
つけているところも確認できますね。

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