ゼロ・グラビティのレビュー!宇宙空間を漂う個性的な作品!

映画

「ゼロ・グラビティ」は、2013年に公開された映画で、
宇宙空間に取り残された二人の宇宙飛行士を中心に、
宇宙から地球へ帰還することを目指していく作品です。

物語の舞台は最初から最後まで
ほとんどが宇宙空間で、
登場人物も非常に限られた人物…という
かなり個性的な作品になっています。

こちらの映画を実際に見た感想を
お話していきます。

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舞台は「ほぼ」ずっと宇宙空間

物語の舞台は最初から最後まで
ほとんどが宇宙空間で、
宇宙の様子がかなり鮮明に描かれています。

実際に宇宙空間に行ったことはありませんが、
宇宙の様子が描かれている映画の中でも、
特に”現実で人間が宇宙に行った状態”に、近そうな、
そんな印象を受ける作品でした。

宇宙の怖さも味わうことができる、
そんな不思議な作品ですね。

なお、こういった映画ではよく
”地球側の視点”も描かれることもありますが、
本作では地球側の視点が描かれることはなく、
地球でのシーンはラスト数分のみとなっています。

登場人物もかなり限られていて印象的

こういった映画では、脇役も複数登場して、
次第にリタイアしていくような、そんな展開のものも多いですが、
本作では主人公のライアンとマットの二人だけ、という状態に
早々になってしまい、
登場人物も、ほぼこの二人だけです。

この演出も、かなり印象的で、
私が見た映画の中でも”登場人物が極端に少ない作品”だったので、
良い意味でも、悪い意味でも印象的でした。
(総合的に、映画の内容的に見れば良いと思いますが)

人によっては”地味”に感じてしまいそうかな?とも思ったので
”悪い意味でも”と書きましたが
私個人としては、宇宙の恐怖のようなものを、登場人物を絞ることで
描くことに成功しているように感じましたね。

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マットが妙に落ち着いていて逆に怖い(笑)

ベテラン飛行士のマットは、トラブルに遭遇しても、
ずっと落ち着いた語り口で、
終始、取り乱す様子も、悲観するような様子もなく、
ある意味印象的なキャラでした。

字幕版だとまた違うのかもしれませんが
(私は本作は吹き替え版で見ました)
吹き替え版だと、声のトーンもずっと落ち着いているので
(本当に何事もない状況で喋っているような感じ)
最初は逆に”この人が仕組んだのかな?”などと
思ってしまうぐらいでした(笑)

実際にはそんなことはなく、最後の最後まで良い人でしたが、
あまりにも有事を前に落ち着いているので、
ベテランならではの強者感を感じました。

人によっては少し退屈かも

私は宇宙自体が好きなので興味深く見れましたが
宇宙という空間上、主人公たちの動作がもっさりしていたり、
移動シーンが長かったり、
登場人物が少ないので、変化に乏しく見えたり
することは、人によってはあるかもしれません。

中盤以降、ライアンが一人になってからは
ライアンが独り言を喋り続ける
(映画の演出上、独り言を喋るタイプじゃないと
ずっと無言になっちゃいますからね…笑)展開が続き、
これも人によっては気になるかもしれません。

個人的な別作品のトラウマが…

終盤では、諦めかけたライアンが
酸素の影響(?)により幻覚を見る描写があり、
宇宙空間に放り出されたはずのマットが、シャトルに突然
乗り込んでくる描写があります。

一瞬、実は無事だったのかと思いきや、
それは幻覚で、その後、幻覚の中でマットに言われたことをヒントに
希望を持ち直し、結果、地球へと生還してエンディングを迎えます。

…が、以前私が見たサメ映画「海底47m」では
(後々知ったのですが、本作の海底版なんて言われてるようですね。
※本作を見るまでそう言われてることは知りませんでした笑)
終盤で同じく幻覚を見て”犠牲になったと思っていた相方”が出て来るのですが、
そっちは脱出に成功したあとに”実はずっと幻覚で、まだ自分は海底にいた”
という最悪の形で幻覚が晴れる描写がありました。

それを先に見ていたので
「え?これ、本当に地球に帰れてるの…?」と、
エンディングが始まるまで不安になってしまいました(笑)

本作が好きな人なら、舞台は海底ですが
海底に取り残された二人を描く「海底47m」はオススメです。
(二人だけだったり、海の外の様子が全く途中から出て来なくなったり、
確かに本作の海底版な感じです)

(レビューはこちら⇒海底47mのレビュー

作中の犠牲者ネタバレ

ゼロ・グラビティの作中で犠牲になってしまった
登場人物たちをご紹介します。
作中の時系列順に並んでいます。

〇シャリフ
最初の破片の嵐が襲い掛かった際に
破片が顔面部に直撃して犠牲となる。

〇シャトル船長
船長。衛星の破片の嵐の際に犠牲になる。

〇マット・コワルスキー
ベテラン飛行士。中盤でISSに乗り込もうとした際に
宇宙空間に放り出されそうになり、
助けようとするライアンだけでも守ろうとするため、
自らロープを外して宇宙空間に投げ出される。
その後、通信が途絶して以降は消息不明。
(※厳密に最期は描かれていないものの犠牲になったと思われる)

マット以外はほとんど出番がなく、
序盤早々にリタイアしてしまいます。

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最後はどうなったの?

マットともはぐれ、一人で地球への生還を
目指していたライアンが、目的のステーションにたどり着き、
なんとか地球へと着陸することに成功します。

その後、脱出用ポッドの中から何とか出て、
水辺に上がったところで物語は終了ですね。

”迎えを派遣した”と言っていたので、
恐らく救助がこのあと到着して
ライアンは無事に生還したものと考えられます。

マットの方は、あの状況でも生きていそうな、
そんな可能性を感じる性格ではありましたが
恐らく難しいと思うので、
ライアンだけが生還した形になりました。

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