「リアル・スピード」は
2011年に公開されたカーアクション系の映画です。
とある事情で父親の元で暮らすことになった主人公が、
転校先の学校の生徒らと、
レースを繰り広げる作品になっています。
こちらの映画を実際に見た感想を
お話していきます。
何となく似た雰囲気を感じる…
こういったタイプの映画は色々と見ていますが、
どことなく、ワイルドスピードシリーズの一つ、
「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」に似ているような
そんな、印象を受けました
(あくまで雰囲気だけの話で内容が似ているとか、
そういう意味ではありません)
比較的若い主人公が、レースで問題を起こして
引っ越しすることになるくだりや、
その先の学校で友達が出来たり、ヒロインと出会ったり、
父親との絆を深めていくあたり、
結構共通点があるような話に感じました。
どちらも内容自体は違うので、
個人的には今回見たリアルスピードも十分に楽しめました。
話が大きくなり過ぎず、ちょうど良い感じ
ワイルドスピードシリーズは、シリーズを重ねるごとに
だんだん世界規模の戦いになって行ったり、
大規模な感じになっていきましたが、
(これ自体は、シリーズを重ねている作品なので問題ないと思います)
リアルスピードのように第1作目となる作品の場合は、
あまり広げすぎても収拾がつかなくなるので、
”ちょうど良い感じ”の作品に感じました。
あくまでも学校内のライバル生徒との対決を主軸に置いていて、
命の奪い合いとか、そういったことが起きるような展開ではないので、
”比較的気軽に楽しめるレース系の映画”という印象でした。
レースやカーアクション要素のある映画は
結構犠牲者が出たり、「デスレース」のような
グロテスクな描写も出て来たりするものも多いですが、
リアルスピードには、そういった描写はなく、
比較的、あまり普段こういう映画を見ない人でも
親しみやすい作品のような印象を受けましたね…!
レースシーンもそれなりに迫力あり
レースシーンもそれなりに迫力があり、
主人公が序盤~中盤にかけて
何度かストリートレースを繰り広げたり、
終盤ではレース大会に出場し、
大会形式で戦いを勝ち抜いていきます。
大会形式のレースの時には、
急に負け役みたいなキャラも出てきますが(笑)、
色々と個性的なマシンが出てきて、
見ていて面白い感じになっていました。
敵役がいい感じに嫌味っぽい
本作で敵役となるのが
転校先の学校にいる「ジェイク」という生徒で、
何かと序盤から主人公に絡んできます。
このジェイクの嫌味っぽい雰囲気が良く出ていて、
敵役としてはなかなかいい感じのキャラクターで、
終盤に倒された時にはスカッとするような、
そんな感覚もあって、上手に”敵”を演出できているような
感じがしました。
できれば、クラッシュせずに普通に主人公に
勝利してほしかったような、そんな気もしますが、
それだときっと和解できない気もするので、
ああいう結末でも良かったのかもしれません。
登場人物は全体的に善人が多い
登場人物は全体的に善人が多く、
最初はイヤな雰囲気を出していた父親も
終盤ではいい感じのキャラクターになっていましたし、
主人公の友達になる二人組も、最初は
途中で手のひら返しでもしそうな感じに見ていましたが
そんなことはありませんでしたし、
学校の先生も、なかなか良い感じの雰囲気を出していました。
ジェイク一派(?)以外は、基本的には
善人が揃っていますし、
ジェイクの父親も最終的には和解するような感じに
見えたので、
他のレース系の作品と比べると、
善人の割合が多い作品に感じましたね。
強烈な悪党だらけの作品も
結構この手のジャンルの映画には多いので、
こういう、比較的マイルドな感じの作品は
案外、珍しいように感じました。
たまにはこういうものも、良いと思います。
最後は少しあっけないかも
ラストは、ライバルの生徒であるジェイクとの
戦いになりますが、
戦いに勝利したあとは、割とあっさりスタッフロールに
突入してしまう印象で、
主人公に助けられたジェイクとの和解とか、
そういう描写も、少しだけ見て見たかったところでした。
負けた後のジェイクの反応も見て見たかったところです。
(救出されたあと、ジェイクが主人公と会話をするシーンは
ないので、改心したのかあのあともそのままなのか、
この映画では分かりませんでした。
ただ、続編があるみたいなので、そこで描かれているのかもしれませんが、
この映画単体での評価なので、”もう少し見たかった”というのが正直な感想ですね)
続編もあるようなので、(このレビュー執筆時点ではまだ見たことはありませんが)
いずれ見てみたいと思います。
作中の犠牲者ネタバレ
映画「リアル・スピード」の作中で
犠牲になってしまった登場人物は、特にいませんでした。
カーアクション系の映画だと、
犠牲者が物語内で出たりすることも多いですが、
リアル・スピードは特にそういった人物はおらず、
比較的”日常系”な作品だったと思います。
続編は存在しているの?
リアルスピードは、
ワイルドスピードやデスレースなど、他のレース系映画のように
長々とシリーズ化はされていませんが、
一作品だけ続編が登場しています。
ただし、タイトルは「リアルスピード2」ではなく、
「アドレナリンRUSH」というタイトルになっていて、
2013年に公開されました。
題名が変わっているので、少し気付きにくいかもしれないので、
探す際には注意してください。
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