ジオ・ディザスターのレビュー!予算の低さが滲み出る作品!

映画

「ジオ・ディザスター」は2017年公開の
ディザスター系映画です。

地球に”暗黒物質”なるものが衝突して、
その結果、各地で大災害が起きる…
というものですね。

それに立ち向かう人々…
と、いうよりかはその状況下で生き抜こうとする
一組の家族にスポットを当てた作品になっています。

こちらの映画を実際に見た感想を
お話していきます。

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ツッコミどころを楽しむディザスター映画

ディザスター系映画の一つですが、
制作費が低いことが滲み出ている作品で、
また、展開にもツッコミどころが満載の作品になっています。

どちらかと言うと真剣に楽しむよりも
ツッコミどころを見つけて
そこを楽しむような、そんな作品ですね。

真剣に物語を楽しみたい人には
あまり向いていないかな…?と、感じます。

なお、同時期の映画「ジオ・ストーム」とは
ジャンル以外は全く関係ない作品なので
間違えないように注意してください。

いきなり暗黒物質が地球に衝突!地球に穴が開く(笑)

物語序盤で、いきなり”暗黒物質”が地球を貫通し、
その結果、地球に穴が開いて
各地で災害が発生し始めるというとんでもない
きっかけで、物語が始まっていきます。

作中では地震のほか、雷、噴火、津波などの自然現象が
描かれています。

その中から生き延びようとする家族を
描いていく作品ですね。

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予算の低さを隠せていない作品

本作はアサイラム作品の一つで、
低予算で作るB級映画を大量に制作している会社の
映画なので、低予算で作られている映画ですが、
それでディザスター系の映画に挑戦したせいか、
かなり無理がある内容になってしまっています。

災害系の映像はCGが中心ですが、
そのCGがかなり雑だったり、
予算の無さ故か、災害が発生した直後のはずなのに
”普通の街並みの中をバイクで走ったり”とか、
とんでもない場面が非常に多いです(笑)

また、山奥にいる父親と息子たち、
マンションの階段で妙に長い間留まっている
母と娘たちのシーン、
そして暗黒物質の対策をしている人たちのシーンが中心で
極力、あまりお金を掛けないようにしている様子が伺えます。

予算以前の問題な描写も色々…

物語前半では、山にキャンプに行っていた
主人公一家の父親と息子が、そこで災害に遭遇しますが、
その際に二人のいるテントが”妙に長い間滑り落ちるシーン”があって
もはやお笑いの状態になってしまっています。
しかも、その後、山の斜面を登るシーンがあるのですが
”全然急に見えない斜面”を、二人が一生懸命上ろうとしているシーンも、
かなり笑いを誘う描写になっています(笑)

主人公一家の母親サイドも、
マンションの階段らしき場所で妙に長く滞在していたり、
「え?そこ玄関?」というような不自然な場所から
住人が出て来たり、
挙句の果てにマンションに取り残された住人を
「友達と一緒だから大丈夫」という適当な理由で
勝手に安心してそのまま立ち去るなどなど、
こちらもとんでもない展開の連続です。

しかも、終盤では津波から逃げるために
他の男から実力行使でバイクを奪う
(バイクは男の持ち物でもありませんでしたが
 家族の持ち物でもありませんでした)など、
リアル犯罪までしてしまっていて、とにかくとんでもない
展開の数々を楽しめます。
(問題の、災害発生直後なのに電柱一つ倒れていない道路を
 バイクで走るシーンもここですね笑)

そういうところを楽しめる自信がある人には
違う意味で楽しめる映画だと思います。

最後の結末は…?

最後は、主人公家族が無事に合流に成功し、
そのまま間一髪のところで安全な施設へと避難することに成功、
一家は全員無事でした。

そのシーンのあとに1年後の描写になり、
家族たちは施設で1年間を過ごしたようで、
「そろそろ街に帰れそう」みたいなところで、
物語は終わります。

なお、暗黒物質の衝突で世界中が壊滅的打撃を受けはしたものの、
暗黒物質による影響は1年後の時点では
ほとんどなくなった模様で、
地球自体は無事に助かったようであることが語られていました。
(ただ、どのぐらいの規模の被害が出たのか、
作中で描かれている街以外はどうなったのか、
社会的なシステムは維持されているのか、などについては不明です)

対策本部みたいなところにいた人たちが、
割とリラックスした様子で会話していたことから
案外、被害は大きくなかった可能性もありますね…。

真面目に楽しむなら別の映画を

私はツッコミどころを見つけながら
違う方面から楽しんだりもしてしまうタイプなので
全然これはこれで楽しめましたが、
純粋に映画として楽しむのであれば、
やはり別の映画の方がいいかな?という印象です。

題名の似ている「ジオ・ストーム」は
同じように色々な災害が同時多発するタイプの
ディザスター映画で、本作よりも予算の多さを
感じさせる映画ですし、
他にも「グリーンアイランド 地球最後の二日間」や
「ムーンフォール」(ムーンフォールはちょっとSFっぽさが強いですが)などの
方が、純粋にディザスター映画として楽しむのであれば
おすすめできるかと思います。

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作中の犠牲者ネタバレ

「ジオ・ディザスター」の作中で
犠牲になってしまった登場人物たちを
それぞれご紹介していきます。
作中の時系列順に並んでいます。

〇オーロラ
建物からの脱出の最中に
瓦礫に巻き込まれて犠牲になる。
(シーンが変わると唐突に倒れています笑)

〇メイ
マンションの崩壊に巻き込まれて犠牲に。
(崩壊したマンションに取り残された状態でしたが
主人公一家は「オーロラと一緒だからきっと大丈夫」というような
訳の分からない解釈をしてそのままスルーしています笑)

〇ジアネリ
街に津波が接近する中、自らは脱出を諦めてその場に残り
そのまま犠牲となる。

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