小さき勇者たち ガメラのレビュー!人を選びそうな感じもアリ。

映画

「小さき勇者たち ガメラ」は2006年に公開された映画で、
平成三部作のガメラ以来、
久しぶりのガメラ映画となった作品です。

他のガメラ作品との繋がりは基本的には
最小限となっていて、
この映画単体でも楽しめる作りになっていますね。

実際にこちらの映画を見た感想を
お話していきます。

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ガメラ映画初挑戦でも大丈夫そうな作り

私自身はガメラ映画は、平成三部作ぐらいしか
見たことはなく、そこまで詳しくありませんが、
本作は過去作との繋がりは最小限になっているので、
実際に見た感じ、
過去作品を見ていなかったり、内容を忘れていたりしても
特に問題なく楽しめる内容になっているように感じました。

仮に、ガメラ映画を今まで全く見たことがない!という人でも
問題ないような作りに見えたので、
シリーズも(公開当時)久しぶりということもありましたし、
このあたりは良いつくりなのではないかな、と感じました。

怪獣映画と言うよりも…

小さき勇者たちガメラは、どちらかと言うと
子供たちとの成長や、ガメラ(トト ※作中では主人公の子が
ガメラが孵化した時から育てていて、そう呼ばれています)との絆などの
部分がピックアップされていて、
怪獣映画と言うよりも、比較的子供向けの特撮番組、
という印象を受ける内容でした。

一般的な怪獣映画よりも、対象とする年齢層は低めで、
家族連れで見るような、そんな感じのイメージの内容でした。

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怪獣同士のバトルは控えめ

本作にはガメラ(トト)と新怪獣のジーダス、そしてギャオスが
登場しています。
このうちのギャオスは冒頭のシーンで少し登場するのみで、
メインはガメラ(トト)とジーダスになりますが、
怪獣同士の戦闘シーンは全体的に少なく、
ガメラ(トト)とジーダスが2度戦うぐらいになります。

戦闘シーン自体も、戦闘がメインではなく
あくまでも子供たちが主役のような描写になっているので、
あまり戦闘自体の盛り上がりには欠けている印象を
受けました。

ジーダス自体も、派手な技をあまり持っていない怪獣なので、
あまり強敵感がないのも、怪獣バトルが地味に
見えてしまう要素の一つだったのかもしれません。
(ガメラが真の力を発揮してからは、割とあっさりと倒されてしまうのも
余計に”自分より弱い相手をいたぶっていただけの怪獣”という
イメージになってしまうのかもしれません)

子供が苦手な人には厳しいかも

私は得意でも、苦手でもないので
私自身はこの点は特に悪評価ではありませんが、
”子供が嫌い”だったり”苦手”だったりする人にとっては、
結構きつい映画かな?という印象の作品です。

と、言うのも主役が子供ですし、
子供ならではの綺麗事のような部分だったり、
ワガママのような部分だったり、
そういったものが作中でそれなりに描写されるので、
子供が嫌いな人には苦しい90分ちょっとに
なりそうな…そんな感じの作品でした。

私自身はどちらでもないので全然大丈夫でしたが、
映画全体のバランスとして
ちょっと子供たちの活躍の部分に比重を置きすぎているような
印象は受けました。
(そのため、他の部分がちょっと雑になっている感があります)

終盤の展開がとても強引に見える

終盤には、ガメラ(トト)の力の源になる
赤い石のようなものをトトに持って行ってあげないといけない!
みたいな展開になるのですが、
この時にいきなり、それまで物語に絡んでいなかった
子供たちが、力を合わせてこの赤い石を届けに行こうとする
描写があります。

これは「???」でしたね…笑

主人公と、その周りにいる子たちは、トトの事情を
知っているので、そういう行動に出るのは
当然としても、
それまで全く接点のなかった”知らない子供”たちが
いきなり赤い石を、怪獣同士が戦っている危険な場所に
向かってリレーのように届けに行く描写は”謎”でした。

子供たちに主軸を置いた作品なので
力を合わせて、みたいな演出をしたかったのだと思いますが、
何の事情も知らないはずの子供たちが、
突然リレーのように赤い石を届け始めるのは、
流石にやりすぎであったように個人的には思いますね…
(トトの名前も知らないはずですし、当然赤い石のことも
何も知らないはずの子たちが、急に赤い石を運び出すのには
なかなかの違和感があります)

作中の犠牲者ネタバレ

小さき勇者たち ガメラの作中で犠牲になってしまった
登場人物・怪獣をご紹介していきます。

〇ジーダス
ガメラと敵対した怪獣。
最終決戦の際にガメラのビーム攻撃を喰らい爆発、
そのまま最後を遂げた。

メインのキャラ・怪獣で犠牲になっているのは、
ジーダスだけで、他、人間の登場人物は
主要キャラクターの犠牲者は出ませんでした。
(作中で名前も明かされていない遭難者や、
最初にジーダスの襲撃があった際に犠牲になった人物など、
名前のないモブキャラはそれなりに犠牲になっています)

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続編は存在するの?

「小さき勇者たちガメラ」の直接的な続編は
現時点では登場しておらず、
ガメラ自体の実写映画も2024年現時点で
これが最後になっています。
(配信専用でアニメ作品は作られました)

この映画自体の小説や漫画がは存在しますが
直接的な続編は存在しない、ということになります。

今後、ガメラシリーズの映画が作られることが
あるのかどうかは、今のところは何とも言えませんが
もしも作られるようなことがあったとしても、
また、平成3部作⇒小さき勇者たち、のように
大きく物語や舞台設定の変わる
”新しいガメラ”になるのではないかと思います。

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