「ウィジャ・シャーク2」は
2022年に公開されたサメ映画で、
ウィジャ・シャークの続編にあたる作品です。
（前作のレビューはこちら⇒ウィジャ・シャーク 霊界サメ大戦のレビュー）
何で上の画像が「ワニ」？と、思う人もいるかもしれませんが
唐突にワニも出て来るので、ワニにしました（笑）
「ウィジャ・シャーク2」を実際に見た感想をお話しします。
開き直ってネタに振り切った作品
「ウィジャ・シャーク」（初代）は、サメ映画に
よくある感じの内容で、
終盤がぶっ飛んでいるとは言え、
サメ映画の1種、という感じでしたが
ウィジャシャーク2は前作の終盤がネタになったことを受けて
ネタに振り切った感じの作品で、
全編を通して、ネタ化したような、そんな作品ですね（笑）
真剣に見るというよりかは、
ネタとして楽しむ感じの映画で、
そういう映画を楽しめる人（私もそうですが笑）には
楽しめる映画だと思います。
いきなり地獄を彷徨う主人公
主人公は前作のジルから、父親のアンソニーに交代していて
アンソニーが、前作で幽霊ザメと戦った結果、
地獄を彷徨っているところから始まります。
いきなりの地獄だったり、
ゴリラみたいのが出て来たり、
前作の幽霊サメが相変わらずパペット（？）みたいな感じで
登場したり、シュールな展開が序盤から
炸裂しています。
前作終盤で話題になった
ミスティックシールドもいきなり使ったりしていて、
序盤からいきなりカオスな展開が続きます。
2つの視点で物語が展開
作中では、ずっと唐突な展開が続き、
主に地獄にいるアンソニーと、
アンソニーの元妻であるクレシーダという人物の
2つの視点で物語が進みます。
アンソニーは地獄からの脱出を目指し、
クレシーダはそのアンソニーを、前作にも出てきた
人物と共に復活させようと、現実世界で色々な
行動を起こします。
終盤ではクレシーダの活躍によりアンソニーが復活し、
後を追ってきた地獄の支配者・カルドゥーラや
幽霊サメに共に立ち向かっていく展開になっていきます。
あまりにも唐突な展開の数々
物語は終始、唐突な展開が繰り返され、
いきなり地獄でゴリラと遭遇したと思えば
地獄の支配者が急に登場して幽霊ザメを放ってきたり、
目が特徴的な謎の男がいきなり主人公の前に姿を現して
（しかも、物語的にあまり意味もなかった笑）
主人公は突然カード占いを始めたり、
挙句の果てに突然、ワニのシルエットが出現するなど、
奇妙の連続です。
加えて、地獄行きになったアンソニーが
あっさりと生き返るのも、もはや笑いを誘う展開です。
終盤はバトルが始まる…
終盤は幽霊ザメが現世にやってきて
大暴れし始めます。
人々が逃げ惑う演出や、
サメを見ながら中継するリポーターなどが、
何故か暗い背景の中で映し出されたりと、
予算の無さを感じる展開の中、
唐突に「ワニ」が登場して、
ワニと幽霊ザメが怪獣映画のように
戦い始めます。
（ワニは唐突に地獄で主人公が一度だけシルエットを見ていて、
何の意味があるのかな？と思っていたら
終盤にいきなり登場してサメと戦い始めるので笑ってしまいました笑）
バトルはまるで人形劇のような感じで、
あまりにも雑な演出ですが、
それが妙に笑いを誘ってくれます（笑）
（※サメの動きを見てると、どうやらパペットのように見えます）
可愛らしいサメとワニが、人形劇のように
戦っているのを、真剣に描いているのでどうしても
笑えてしまう感じですね…。
また、主人公たちは地獄の支配者カルドゥーラと対決し、
シールドを展開したり、
手からファイアボールのようなものを放ったりして
バトルを行います
（これも妙にショボい感じで笑えます）
とにかく、最初から最後まで
とんでもない展開の続く、ある意味恐ろしい映画です（笑）
前作との繋がりは？
前作とは一応ストーリーは繋がっていますが
主人公は前作の主人公の父親に変更されています。
あまり直接的なつながりはない感じですが
ネタなどの感じから
前作を見ていないと「なんだこれ？」になりそうな感じではあるので
1～見ることをおすすめします。
なお、一応前作のラストの方の伏線は回収されている感じで
前作ラストの大統領（多分これがカルドゥーラ）や、
「サメの巨大化計画」（終盤で一応使いました）など、
それなりに前作の最後の方の展開からは
繋がっている部分も見受けられました。
前作の主人公のジルは”行方不明”という扱いになっていて
一応夢の世界のようなところで一度だけ登場しますが
全然容姿が違う（多分違う役者の方？）ので、
一瞬誰だか分かりませんでした（笑）
本人自体は登場せず、夢の中で一度出て来るだけです。
まさかまだ続編が…？
最終的に、アンソニーらはカルドゥーラを地獄に
追い返すことに成功し、幽霊ザメも消滅します。
ただし、アンソニーたちは「サメの脅威がまだ続いている気がする」
みたいな発言をしていたり、
地獄でもサメの声がするような描写が描かれているので、
”まさかまた続編を作るつもりじゃ…？”と
思わせるような終わり方でした（笑）
主人公のアンソニーはクレシーダらと共に
タロットフォースなどという謎のチームも
結成し、さらに混沌とした状況で
物語は終わりを迎えます。
今のところまだ続編はありませんが
もしも続編があるのだとすれば
さらにカオスな作品になりそうですね笑
作中の犠牲者ネタバレ
サメ映画と言えば、
犠牲者が出るのがつきものですが、
本作では、名前のあるキャラクターの犠牲者は
特に出ておらず、
サメ映画の中でも非常に珍しい展開になりました。
幽霊ザメが現世にやってきた直後に
モブキャラが少し食べられているぐらいですね。
