グリーンランド地球最後の2日間レビュー＆ネタバレ！

「グリーンランド地球最後の2日間」は、
日本では2021年に公開された映画で、
ディザスター系の映画になっています。

彗星が地球を直撃する経路を辿っていることが判明、
あと2日間で、大量の破片が降り注ぎ、地球は壊滅的打撃を受ける…
という状況の世界で、生きるために抗う家族の姿を描く作品ですね。

こちらの作品を実際に見た感想をお話していきます。

彗星の直撃が迫る状況の中を描く映画

彗星の直撃が迫る状況の中を描く映画

本作では、彗星が地球に直撃し、
地球の生態系は壊滅的な打撃を受ける、という状況を
描いています。

ただし、地球を救うヒーローのお話ではなく、
一般市民の家族のお話で、
地球を救うために宇宙に行ったりはせずに、
とにかく、家族が生き延びるために色々行動していく
タイプの映画です。
一般人視点で、地球が滅亡するか否かの状況下の中で、
生き延びようと行動する様子が描かれます。

割と最後まで”どっち”になるのか分からない感じなのも
緊張感があって良いですね。

滅亡を感じさせる描写は割と少なめ

ディザスター系の映画だと、
天変地異で犠牲になる街や、人々の描写も
意外と多いですが、
本作はそう言った場面は意外と少なく、
最初の彗星の破片が直撃して都市が壊滅する場面や、
終盤以外は、あまり”自然現象による被害”の描写は少なく、
終盤まで”あと2日で地球が滅亡する”という感じを
あまり感じられないような部分もあったりします。

どちらかと言うと、滅亡を前にした
人間の汚さだとか、そういった部分の方が
目立つ作品ですね。

ただ、つまらない、ということではなく
緊張感のようなものもちゃんと感じられますし、
終盤は地球自体の危機を感じられるような描写もしっかりあるので、
全体的にバランスは取れていると思います。

パニックを起こした人間たちの描写

滅亡を前に、パニックを起こして、秩序が崩壊してしまった
世界の描写は、それなりに多く、
主人公の近所の住人がパニックから怒鳴り声を上げたり、
主人公たちの子供を騙して奪い取って
自分たちだけ助かろうとする夫婦が登場したり、
お店で略奪行為を働く若者グループが登場したり、
結構、人間的な嫌な部分の描写は鮮明に描かれていました。

確かに、滅亡が迫っているとなればこんな風になる
人も多いでしょうし、この辺りの描写は
上手く作れているような感じがしました。

そんな中にも、たまに”本当にいい人”が出て来たりするのも、
ある意味では生々しいところですね。

終盤は緊張感の多いシーンも増える

終盤では、人間同士の嫌な部分ではなく、
自然の驚異を描く場面も増えてきて、
彗星の接近に伴い、彗星の一部が飛来してきて
雨のように降ってきたり、
主人公たちが乗るヘリコプターが影響を受けて
墜落したり、
灰が降り始めて来たりと、
世界の滅亡を感じさせるような、不気味な描写が増えていきます。

終盤は助かるのか、助からないのかも
イマイチ見ていて分からなかったので、
緊張感もあり、楽しめました！
（映画の展開的に、最後の瞬間を家族で迎えて終わる…なんてことも
十分にあり得る感じだったので、緊迫した感じがありましたね）

やむを得ない犠牲の描写も多め

状況が状況なので、
主人公も”できる限り人を救いたい”というような行動も
ありながらも、”やむを得ない部分”は切り捨てるような、
ある意味現実的な描写も見て取れました。

序盤で登場した”近所の住民たち”もそうでしたが
そういった人々がどうなってしまったのかは
少し気になるところです。

最後の結末ネタバレと結末の感想

最終的に、彗星は予告通り地球に直撃、
地球は壊滅的な被害を被る結果になりました。
（地上にいた生命のほとんどは全滅し、建造物なども
ほぼ壊滅した様子が最後のシーンで描かれています）

ただし、シェルターにいた人間は助かり、
主人公たちもギリギリでシェルターに駆け込むことができたために
無事でした。

どのぐらいの人間が生き残ったのかは不明ですが
各地のシェルターに避難した人間は無事だった様子で、
彗星の直撃から9カ月、外の大気の状態も元に戻りつつある、というところで、
これから復興が始まるような感じで、物語は幕を閉じます。
とりあえず、壊滅的な打撃を受けながらも地球自体が滅亡することは回避、
人類もわずかながら生き残った、という感じでした。

ただ、シェルターに避難できたのは本当に一握りでしょうし、
地上の生命のほとんども失われていると思われるために、
エンディング後、復興は相当難しそうな感じもありますね…。
とは言え、もしかしたら一部地域は無事なのかもしれませんし、
上手くやっていくこともできるのかもしれません。