映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ レビュー!

すみっコぐらし

「映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」は、
2023年に公開された映画で、
すみっコぐらしの映画の第3弾にあたる作品です。
(前作レビューはこちら⇒映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコのレビュー

今回も、前作までと同様の雰囲気で、
物語が進んでいきます。

こちらを実際に見た感想をお話します。

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すみっコ映画からしか得られない養分

すみっコぐらしの映画には
独特な優しい雰囲気があって、
他の映画ではなかなか得ることのできない不思議な感覚がありますね…。

子供と見ても楽しめると思いますし、
大人が見ても楽しむことができる不思議な感覚の作品だと思います。

他にも色々と映画を見ていますが、
すみっコ映画からしか味わえない独特な雰囲気があって、
個人的には好きなシリーズです。

今回もセリフは文字で表現の形式

今回も、すみっコたちが急にフルボイスで喋り出すことはなく
(イメージが狂っちゃいますよね…笑)
すみっコの頭の上に文字が表示される形で
セリフが描かれて、
”声”はナレーションを中心に、その場の状況を説明したりしながら
物語が進んでいきます。

第1作の時にも書きましたが
この感じは、すみっコぐらしの世界観を壊さず、
かつ、映画として成立させるという点で、
非常に上手だな、と感じるところですね。

今回は「工場」の音声もボイスが入っていましたが
世界観が壊れるようなことはなく、良い感じでした。

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ナレーションは一人に。映画として見る分には影響なし

前作まで、ナレーションは二人いましたが
本作では一人になっています。

ただ、これに関しては実際に映画を見ていた感じ、
”映画自体の面白さ”には影響はない印象で、
特に物語の進行にも問題は感じなかったため
特に、ナレーションが一人になったことによる本編への
悪影響は感じませんでした。

ファンの方にとっては残念だとは思いますが
映画として見る分には、特に気にしなくても大丈夫だとは思います。

今回の主役は「しろくま」

今回の主役は「しろくま」になっていて、
しろくまの過去などが少し描かれたりしています。

第1作の時は「ぺんぎん?」
第2作の時は「とかげ」で、
今回が「しろくま」ですね。

と、いうことはこの先もすみっコの映画が
作られるとすれば
「ねこ」と「とんかつ」が主役になっていく…ということですね。
(その前に映画が終わっちゃうと少し可哀想な気も笑)

なお、しろくま以外も登場し、
ぺんぎん(本物)や、えびふらいのしっぽなどなど、
主要すみっコの5体以外のすみっコたちも登場しています。

少し不気味なオーラを…

第1作目のゲスト「ひよこ」や、第2作目のゲスト「ファイブ(たち)」は、
完全に善人なキャラクターでしたが、
今回登場する「くま工場長」は、なんだか登場時から
少しいい人すぎて不気味な感じを受けていたら
実際にやっぱり、裏のあるキャラクターでした。

特に中盤ぐらいから、
すみっコたちが手伝っていた工場が
ブラック企業化していくところが
不気味でしたね…笑

これまでのすみっコ映画にはなかった
少し黒い部分も描かれていました。

ただ、最終的にはしっかりと和解したりして、
感動する場面もあったりと、
ちゃんとすみっコ映画らしさは大事にされていますし、
世界観はしっかりと継承されているように感じます。

「こうじょう」の設定は若干強引な感じも?

「ひよこ」や「魔法使い」たちと比べると
今回の「こうじょう」の設定は若干、これまでと比べると
強引な感じもあったりして、
途中から増えた工場の設備はどこから来たのかとか、
工場の奥の部屋の中が別世界のような場所に繋がっていたのは何故か、とか、
回想シーンの工場で働いていたすみっコ?たちは誰なのか、とか、
気にしなくてもいい部分ではありますが、
ひよこや、魔法使いたちと比べると設定がやや複雑になりつつあるような、
そんな印象は受けました。

分かりにくい、というわけではなく
(分かりやすさは今まで通りです)
若干、強引な印象を受けた…と、そんな感じです。

くま工場長=こうじょう本体が動かしていた、のだとは思いますが
少し今までのキャラクターたちとは趣が異なるような感じには
見えました。

くま工場長自体は、中盤で割とあっけなく退場になってしまうので、
もう少し見たかった感じもします(笑)

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地味に気になるキャラクター

出番はあまりありませんが、
個人的には完全に不貞腐れてしまっている
「ブラックたぴおか」が気になりますね(笑)
序盤に少しだけ出てきて、
事件にはノータッチ!みたいな感じでしたが、
いつも通り笑えました。

また「あじふらいのしっぽ」がおもちゃ軍団に
囲まれていても、笑顔(元々の顔が笑顔なので笑)なのが
個人的に少し笑えました。

両方とも、ほとんど出番はありませんが、
今回はこの2体が気になりました!

感動を誘う終盤

終盤は、第1作の時のように
感動を誘うような感じになっています。

個人的に、感動度は、
第1作>第3作>第2作の順番ですね。

第2作はあまり悲しい感じではないので、
第1作目と第3作目の方が泣けるような感じの
作りには感じました。

個人的にはやっぱり、ひよこが一番
感動を誘うような感じはしますが
今回の工場も、なかなか良かったのではないでしょうか。

最終的にはすみっコたちはこうじょうと和解し、
こうじょうも必要とされる居場所を見つけて
(エンディングの描写を見る限り、おもちゃ工場をリニューアルして
映画館として活用したりしていた様子?)、
しばらくの間、すみっコたちと共に過ごし、
その後は他の町へと去って行った、ということが
スタッフロールの後に語られていました。

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