「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」は、
2019年に公開された映画で、
すみっコぐらしの映画の第1弾となった作品です。
こちらの映画を実際に見た感想を
詳しくお話していきます!
最初は「大丈夫かな?」と不安に思っていた作品
”すみっコぐらし”の映画と最初に聞いた時に
”すみっコぐらしは映画に向いていないんじゃ…?”と思ったり、
すみっコたちがペラペラと喋ったりしたら、
何となくイメージが崩れそうと思ったり、
また、マイペースなすみっコたちを描いても
”映画”としては盛り上がりには欠けるんじゃ…?だとか
色々な不安を感じた…と、いうのが第1印象でした。
そのまま時は流れ、実際の評判がどうだったのか知らないまま、
映画のゲーム版だけ先に遊んだりしていましたが
ゲーム版はあくまでミニゲーム集であり、ストーリー展開が
ゲームの中で描かれるわけではないので、具体的な内容は
知らないままでした。
が、その後公開から何年も経過したタイミングで
見る機会があったので、実際に見て見ました。
そして、見終えた今は、
”想像以上に良くできていた作品”という感想に変わりました!
最初に抱いていた不安など、全く必要のない不安でした…笑
すみっコは喋るの?
すみっコぐらしたちは、映画内でも
”いつも通り”頭上にセリフが出て来るだけで、
ボイスつきで喋ったりすることはありません。
これは、個人的に”とても良かった”と思う点で、
私もそうでしたが”すみっコに人の声がつく”というイメージが
なかなか浮かばず、無理につけられても違和感が凄そうでしたし、
この選択はとても評価できる部分だと思います。
代わりに、2名によるナレーションで、
状況を説明したり、時にすみっコのセリフを読むような形にしたり、
という手法を取っているのは、
すみっコの世界観を崩さず、かつ映画として両立させる、
非常に良いアイデアだと感じました。
映画としてしっかりと話になっている
すみっコたちの物語が、映画として成立するのかどうか、という点も
心配している部分のひとつでしたが、
実際に見てみると、”とても良い物語”になっていたように思います。
前半でこそ、いつもの感じのすみっコで、
若干スローペースな感じもしますが、
だんだんと映画としての面白さも出て来て、
本作の新キャラクター「ひよこ」が何者なのか、だとか
絵本の中に吸い込まれてしまったすみっコたちがどうやって
元の世界に戻るのか、だとか、色々気になる部分も出て来て
映画としても十分に楽しめる作品でした。
展開としては”大体”は予想できる王道な内容ですが、
最後の方は感動するような作りになっていて、
個人的にも印象強い終盤でした。
ひよこも、見る前と見た後では、大分印象が変わりますね。
すみっコのイメージが崩れることはない
実際に映画を見てみても、
すみっコたちのイメージが崩れることはなく、
”すみっコらしい”映画に仕上がっていました。
上でも書きましたがすみっコたちが人間の声で話し始めることもなく、
かと言ってすみっコたちが、壮大な世界を救うための戦いに出たりするわけでもなく、
あくまでもマイペースにいつも通りの感じのすみっコたちが、
ひよこと出会い、ちょっとした不思議な冒険を繰り広げて、
元の世界に戻っていく、という感じの内容になっていて、
最後まで”すみっコたちのイメージが崩れることはない”作品でした。
映画になることで、
すみっコのイメージが大幅に崩れるのでは?と思っていた私ですが
映画のスタッフは、ちゃんと私などよりもはるかに
すみっコぐらしというものを理解していて、
ちゃんと、すみっコの世界を映画に落とし込んでいた…
と、いうように感じました。
お見事の一言ですし、安心して楽しめる映画でした。
子供でも、大人でも
映画を見た感じ、
子供は当然楽しむことができる内容だと感じましたし、
大人でも、十分に楽しめる作品だと感じました。
実際、私は大人ですが普通に楽しめたので、
見る前の”子供向けなのでは?”という不安も
全く必要なかったことに気付かされました(笑)
ただ、当然ですが
”すみっコぐらしに全く興味がない人”が見ても
あまり楽しめない可能性はあるので、
(すみっコたちの説明はあるので理解はできると思いますが)
”すみっコがある程度好きな人~ 向けの作品”になっているかとは思います。
ゲーム版を先に遊んでいたので…
映画と同月に映画のゲーム版である
「映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコゲームであそぼう! 絵本の世界」という
作品が、ニンテンドースイッチ向けに発売されています。
私はこちらを先に遊んでいて、ゲーム内には
”映画の一場面を切り取ったジグソーパズル”が存在していました。
そのため、”あ!この場面はゲームで見たところ!”という
普通の人があまりしないような楽しみ方ができました(笑)
なお、ゲーム自体はミニゲーム集になっているため、
映画版のネタバレになるようなことはほとんどなく、
実際に私も、ゲーム⇒映画の順番で見ましたが
映画を楽しむうえで”先に知ってしまっていてつまらなくなってしまった”
ということはなかったです。
(⇒ゲーム版レビューも参考にしてみてください)
なので、映画・ゲームは、仮に両方楽しむ場合であっても、
ゲームが先でも、映画が先でも、それぞれ楽しめると思いますので
安心してください。
むしろ、ゲーム版のジグソーパズルで見た絵柄を
映画内で発見するのは微妙に楽しかったので
私はこの順番で楽しんで良かったと思ってます(笑)
続編は存在しているの?
この映画の後にも、すみっコぐらしシリーズの映画は
複数製作されており、
今回レビューを書いたこの作品の次の作品が
「映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」(2021年作品)になります。
(続編レビューはこちら⇒映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコのレビュー)
ただ、直接的にストーリーが繋がっているわけではないので、
第2弾から見ても大丈夫ですし、
第2弾⇒第1弾の順番でも大丈夫です。