映画「ルームメイト」は2013年に公開された映画で、
同名の小説を原作とした作品です。
主人公は事故に遭ったことをきっかけに、
病院で出会った看護師と意気投合して
ルームメイトとして同じ部屋で暮らすことになったものの、
次第にその相手の様子がおかしくなり…
という物語が描かれる作品です。
こちらの映画を実際に見た感想をお話していきます。
不気味なルームメイトの恐怖
主人公の春海は、看護師の麗子と意気投合して
ルームシェアをすることになり、
最初は平和な生活を楽しんでいたものの、
だんだんと麗子の様子がおかしくなっていき…という姿が描かれます。
この麗子の様子がおかしくなり始めたあたりの描写は
主人公の恐怖感も伝わって来るような作りになっていて
上手に表現されている、と感じる部分ですね。
だんだんとおかしくなっていく様子と、
何が起きているのか分からない様子の描かれ方は
良く表現できていると思います。
真相にも驚ける作品
内容を知らずに見ると、
その真相にも驚くことができる作品で、
物語として、しっかりと驚かせてくれる内容になっています。
最初はルームシェアをすることになった相手の「麗子」が
単にヤバい人なのかな?という感じで物語が進んでいきますが
中盤ぐらいからは、麗子が急に別人のような振る舞いを
取り始めたりと、麗子の様子がおかしくなっていきます。
その中で、主人公や周囲の人物は、麗子に複数の人格が存在するのでは?
という考えにたどり着きますが、
終盤では”そう”ではなく、実は麗子は主人公の別人格で、
複数の人格を持つのは主人公の春海であったことが判明する…
という、大きな秘密が明かされます。
終盤に近付いていくとだんだん”怪しい”と感じる部分も
出ては来るものの、麗子と春海が”別々に存在しているような描かれ方”を
(春海視点で描いている、ということですね)しているので
流石にこの結末までは予想できませんでした。
そう言った意味では、しっかりと驚きを味わえる作品ですね。
よく見返すと…
真相を知ったあとに映画の要所要所をもう一度見直すと、
”伏線”となっている部分も存在していて、
例えばレストランのシーンでは
店員を含めて「春海への態度が良くない」感じの描写があり、
麗子もその時に「評判のいいお店のはずなんだけど」と言っていました。
これは恐らく、映像上では春海と麗子が存在しているように(春海視点)
描かれていますが
実際には麗子は春海の別の人格であったため、
店には春海ひとりしかいないはずで、
周囲から見れば「春海が一人で会話を続けている」状態だったわけですから、
”ヤバいやつ”と見られていた…ということだと思います。
他にも、弁護士が「麗子さんと連絡がつかない」と言っていたり、
麗子が春海の行動を全て把握していたり、急に出現したりと
怪しい描写が複数描かれていました。
特に、レストランのところは個人的に印象的でしたね。
事実が判明してからはあっさりとした終わり方
事実の判明後は、春海との対決のようなものが
描かれるのかとも思いましたが
割とあっけなく終盤に向かって行き、事態も解決してしまう感じで、
真相判明後に関してはあっさりしすぎているかな…?と感じました。
これからクライマックスだと思っていたら
既にクライマックスは終わってしまっていた…!
と、いうような感じですね。
最終的には春海の治療は順調に進んでいるようなことが
示唆されていましたが
全ての解決には至らないまま、物語は終わっています。
それで良いのかどうかは疑問
物語内では最後まで春海が悪党っぽく
描かれるような感じは少なく、
春海と知り合った謙介は、
友人の長谷川の命を奪われているにも関わらず
「春海さん」のことしか考えられていないような
そんな感じになっていました。
春海とは知り合ったばかりで、好意があったとは言え、
親友(内心どう思っていたかは別ですが)の命を奪われて
あんなにあっさりしていられるかな…?というのは
個人的には少し疑問なところでしたね…。
別人格の仕業が大きいとは言え、
複数人の命を奪ってしまっている主人公ですが、
主人公だからか”同情”(描かれている過去はもちろん過酷なものですが)の
描かれ方の方が大きかったのも、
人によっては感想が分かれそうな感じはします。
ホラーな感じはそんなにない
ジャンルの分類で「ホラー映画」となっているところもありますが
”人間の行動による恐怖”が中心で、
心霊的な意味のホラー要素だったり、
見ている人を驚かせるようなホラー要素は
ほとんどありません。
(例えば急に大きな音がするなど)
そのため、極度にホラー映画が苦手な人は
例外ですが、そうでなければ、
そこまで心配しなくても大丈夫なようには感じました。
びっくりさせるような感じよりも
「人間的な恐怖」の方が中心の作品ですね。
作中の犠牲者ネタバレ
「ルームメイト」の作中で犠牲になってしまった登場人物を
それぞれご紹介していきます。
作中の時系列順に並んでいます。
〇春海の母
過去に春海が作り出した「マリ」によって命を奪われて
埋葬されている。
(※作中前半で春海が連絡を取っていた母親はそう思い込んでいただけで
既にこの世にはいない状態だった)
〇安藤 リカ
病院の看護師。帰宅中に春海(マリ)によって硫酸を
掛けられた上で階段から転落し、命を落とす。
〇長谷川 伸一
謙介の友人の弁護士。終盤で春海から呼び出されて
訪れた先で襲撃されて、その場で命を落とす。
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