「2020 世界終焉の日」は
2019年に公開された映画で、
その名の通り、世界の終末を描く作品です。
自然災害系ではなく、
エイリアンが出現したことによって
終末を迎えそうになってしまうタイプの
映画ですね。
こちらの映画を実際に見た感想を
お話していきたいと思います。
色々詰め込みすぎな感じのする作品
内容自体はそこまで悪くないような気もしますが
色々な要素を（特に中盤）詰め込みすぎてしまって
”分かりにくい感じ”になってしまっていたり、
無駄なシーンが少し多くなっているような気がする作品でした。
後述しますが、結末に繋がる核心的な部分に関しては
悪くなかったと思うので
特に中盤の余分な描写を無くし、
メインのテーマに沿った描写を増やせば、
より良い作品になったような、そんな気がする作品でした。
エイリアンが出現して危機に見舞われる話
内容としては”エイリアンが出現して地球がヤバい”系統の
お話で、最初は主人公たちの日常描写⇒大爆発が起きる集団幻覚を見る⇒
疑問に思っている間に宇宙人が襲来⇒主人公が宇宙人に捕まって夢のようなものを見せられる⇒
宇宙人たちが本格的に地球に攻撃を開始⇒真相が明らかになる…
そんな順番で展開していきます。
個人的には”爆発の集団幻覚”（あまり物語的に意味がなかった気がする）と、
”宇宙人に見せられる夢の描写”のパートをカットして
他の部分を充実させればよい作品になったような気がします。
中盤の描写が、かなり人を選びそう
中盤、主人公が宇宙人に捕まったあとに
共に捕まった3人と共に、謎の夢のようなものを
多数見せられます。
ゾンビ映画のような描写だったり、主人公が急に捕まっていたり、
見ていると、正直「いきなり何が始まったんだ？」というような描写が
結構長い時間繰り返されます。
最後まで見て、意味は理解はできましたが
映画全体の物語として”これが必要だったか”と言われると
あまり必要ない気がしますし、
このシーンの間は完全に「なんだこれ？」状態だったので
このシーンはいらないかな…？と、個人的には感じましたね。
宇宙人登場～このあたりのシーンで脱落する人は
多そうな気はしました。
かなり”無茶苦茶な展開”で、見てる方もおかしくなりそうな
感じの演出です（笑）
最初、このシーンを見ている際には
全部主人公の妄想で、主人公がおかしくなってる話なのではないか？と
思ってしまったぐらいでした（笑）
※実際にはそうではありませんでした。
終盤のどんでん返しは良くできている気がする
ネタバレになりますが、
終盤には、エイリアンが地球に上陸して
次々と人間を回収していくと同時に、
地球上で大爆発が起こり始めます。
ただ、実際にはこのエイリアンの目的は
「人類の救出」であることが判明するという
どんでん返しは意外でしたし、
これは、良い展開だったと思います。
エイリアンが人間を回収している頃に
同時に起きていた地球上での爆発は
エイリアンによるものではなく
人類の大国同士の争いがエスカレートしたもので、
人類側が自ら地球を壊していて、
エイリアンが、滅びゆく地球から人類を回収しに来ていた…
というのが真相でした。
主人公たちが人類側に呼び掛けて
エイリアンは敵じゃないと告げて、
エイリアンが地球崩壊までの時間にできる限りの人類を回収…
地球は結局そのまま崩壊して、
エイリアンに回収されて生き延びた人類はどこかへと旅立っていく…
という結末が描かれます。
地球は結局作中では崩壊してしまいますが
それはエイリアンの仕業ではなく
人類が自分たちで引き起こしてしまったこと…というのは、
印象的な結末でした。
本当に大丈夫？という心配も…
作中では”エイリアンは人類を救出しに来たんだ！”と言っていて
実際にエイリアンたちも人類を回収するだけで
攻撃しているような描写は最後までありませんでした。
（ビームは撃っていますがこれは転送ビームで、
直接怪我させるようなものではありません）
ただ…映画を最後まで見た感じ
”本当にそのエイリアンは人類を助けに来たの？”と、
個人的には思ってしまいました（笑）
エイリアンと対話できたわけではありませんし、
人類を助けに来た！というのも、主人公のトムが
「そうか…！そういうことだったのか！」みたいな感じで
勝手に解釈しただけですし、
終盤でトムがエイリアンに協力を申し出て、
人類たちに呼びかけをさせてもらったのも、
エイリアンが”別の目的”で人類を回収するために
手伝わせただけかもしれないので、
作中から得られる情報だけでは何とも言えません…。
実際に宇宙船が目的地に到着した時に
人類に待っていたのは、
想像とは異なる結末で…
なんてならないことを祈るばかりです（笑）
作中の犠牲者ネタバレ
2020 世界終焉の日で犠牲になってしまった
キャラクターたちをご紹介していきます。
（作中の時系列順に並んでいます）
〇主人公の父親
回想シーンで登場。車の修理作業中の事故によって
下敷きになってしまい、トムの目の前で息絶えてしまう。
〇レベッカ・ダン
主人公たちの子供。作中開始時点で既に故人で、
主人公のトムが墓参りに訪れていた。
〇神父
名前は不明。終盤で地球に残っている様子が描かれていて
恐らく犠牲になったものと推測される。
主人公の妻も、最後まで地球に取り残されていましたが
エンディングではなぜか回収された姿が確認でき、
（ギリギリで回収された？）犠牲にはなっていない模様です。
（なぜ助かったのかは作中では特に描かれていません）
