映画「エマージェンシー 見知らぬ2人」は、
2014年に公開された映画で、
ボートで湖にクルーズに出た主人公・ミッチが、
墜落した飛行機の残骸に接触してしまい、
ボートは故障、その飛行機のパイロットらしき人物を
救出したものの、湖の中心で動かないボートの上、
二人で立ち往生することになってしまう姿が
描かれる作品です。
ただ、”立ち往生自体”の恐怖が描かれるわけではなく、
どちらかと言うとミッチと救出された男・ケリーの
ヒューマンドラマのようなものが展開される作品です。
終始、二人の男が会話を続ける映画
基本的には、主人公のミッチと救出されたケリーが、
終始”動かなくなったボートの上で会話を続ける”映画です。
最初は、救出されたケリーがいきなりミッチにナイフを
向けて来て「なんだこいつは」みたいな感じから
始まりますが、やがて、話をしていくうちに、
ミッチにもケリーにも辛い過去や、色々な事情があり、
打ち解けていく…という姿が描かれます。
”湖上でボートが動かなくなり、立ち往生”という方は
あまり重要ではなく、
この二人のヒューマンドラマのようなものが
終始展開されます。
「命懸けのサバイバル」要素はない
本作のパッケージの絵を見ると、
波打つ水面でヘリに助けを求める主人公と
「命懸けサバイバル!」などという
キャッチコピーが目に入りますが
実際のところ、”命懸けサバイバル”と言えるような
要素はありません。
パッケージのイラストを見ると、
海が荒れ狂っているような状況にも見えますが、
作中ではずっと湖は穏やかで、
主人公たち二人も”ボードで立ち往生してしまった!どうしよう”
という感じではなく、
”ダメならダメでいいや”みたいな感じであるために、
”湖の上で動かなくなったボートで孤立”の部分は
あまりメインの要素ではありません。
”見知らぬ男二人が孤立状態になる”という状況を
作り出すためだけの設定、という感じで、
途中でボートが少しずつ浸水し始めますが
それすら、”どうでもいい”ような感じの
描かれ方をしています。
キャッチコピーらしき”命懸けサバイバル”というような要素も
本作には特に存在していないので、
(基本的に主人公ら二人は、あまり命に執着がないような状態)
パッケージから想像するイメージと
実際の物語はかなり違う、という点は覚えて置いた方が
良いかもしれません。
人を選ぶ作品。個人的には…?
内容としては、ずっと”おじさん二人が会話している”
感じなので、派手さは全くありません。
”見る人”をかなり選ぶ作品と言える感じですね。
私自身は”それなりには”楽しめましたが、
(二人が打ち解けていくような感じは、見ていて
悪くはない印象でした)
ただ、”すごく面白かったか?”と言われれば
そうではありませんし、
なかなか評価に困る不思議な映画です。
★5つで評価するなら、★3…かな?というような
そんな感じの映画ですね。
が、先ほども書いた通り、人によって
評価はかなり分かれる感じの作品で、
例えば子供が見たら「全く面白くない」と思いますし、
パッケージのイラストのような内容を想像して見た人の中には
「全然違うじゃん」となって、全く楽しめない人も
いると思います。
内容としては本当に、おじさん二人がボートの上で
会話して打ち解けていく、というだけで
最終的に自ら命を捨てることも考えていた主人公のミッチが
もう少し前向きに生きて行こう、と、考え直す結末が
待っているだけです。
独特の味はありますが、その味が合わない人には
”全く楽しめない映画”になる可能性もあるので
その点は注意しましょう。
起承転結の起承ぐらいしかない印象
物語は序盤のテンションのままずっと続いていき、
クライマックスと言う感じのシーンはあまりありません。
あくまでも淡々と続く感じです。
個人的には二人のやり取りはそれなりに楽しめたので良いですが、
最後まで派手なシーンは存在せず、
上でも書いた通り”起承転結”の半分ぐらいしかないイメージです。
そういった部分も人にとっては退屈さを感じる可能性はあります。
ラストの結末は?ケリーは大丈夫?
最終的には、救助を呼ぶことに成功、
ケリーが運んでいたお金も、回収しにきた怪しい男たちに
投げつける形で、縁を切ることに成功しています。
そして、ミッチは船の上でケリーにかけられた言葉をきっかけに
もう一度立ち直ることを決意するエピローグが描かれました。
一方、ケリーの方のその後は一切描かれず
恐らくは助かっているとは思いますが、
運び屋をしていたケリーを、そのまま怪しい男たちが
放置しておくともあまり思えないので、
その点は「そのままで大丈夫?」という心配もありますね…
(湖の上でバッグを回収しに来た時も、
ミッチとケリーを放置してあっさり帰っているのは
少し不思議でした)
個人的にはラストシーンで
ミッチとケリーが再会するのかと思いましたが
そんなことはなかったですね(笑)
あくまでも見知らぬ二人は見知らぬ二人のまま
あの時限りの接点…ということでしょうか。
作中の犠牲者ネタバレ
「エマージェンシー 見知らぬ2人」の作中で
犠牲になってしまった登場人物を
ご紹介していきます。
作中で描かれる順にご紹介します。
〇ローリー
ミッチの恋人だった人物。
ローラースケートで遊んでいた際に転倒、
頭を打って命を落とした模様。
〇ジョセフ・ロウ
ミッチの父親。
ミッチによって仕事を紹介されたものの、
その倉庫仕事中に事故により命を落とす。
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