映画「地球が燃えつきる日」は、
2011年に公開された映画で、
地球周辺に「ホワイトホール」が発生、
地球の自転が停止してしまい、
地球が滅亡の危機に晒されてしまう…という内容の映画です。
題名こそ違いますが、
数多く存在する「アルマゲドン」系統の映画と
同じ感じのジャンルの作品ですね。
こちらを実際に見た感想をお話していきます。
ホワイトホールによって滅亡の危機を迎える地球
地球を特殊な隕石が「貫通」し、その影響によって
地球の周辺にホワイトホールが発生、
地球の自転は停止して、太陽から地球を守る術が無くなり、
このままだと地球半分は灼熱に、もう半分は凍り付く状況に
なってしまう…という状態になり、
主人公たちがそれに立ち向かっていく物語が描かれます。
いきなり地球を隕石が貫通したり、
ホワイトホールが発生したり、自転が停止してしまったり、
(恐らく)科学的には滅茶苦茶な内容だとは思いますが、
とにかく”地球がヤバい”という映画ですね(笑)
アクション要素も少しあるのは珍しい
この手のアルマゲドン系(?)とでもいうべき
ディザスター映画の中では、
アクション要素の割合が少し高めで、
主人公のシュトライヒがエージェントであるためか
銃撃戦や、アクションなどが盛り込まれています。
もちろん、アルマゲドン系(隕石とか、ブラックホールとかが
地球周辺に来て地球滅亡の危機を迎える系統の映画)の中でも
多少アクションシーンがある作品はありますが、
この作品はその中でもアクションシーンは割と多い印象でした。
なんとなく、主人公の後ろ姿がジェームズ・ボンドに見えて来る
不思議な感覚を味わえました(笑)
とんでもない事態が発生し、とんでもない方法で地球を救う
前述の通りの出来事が起きて、
地球では太陽フレアビームのようなものが定期的に
降り注ぐような危険な状態となってしまい、
主人公たちは、ロスマン博士という人物が
世界を救う鍵を握っている、ということに気付き、
その人物の提唱した方法で地球を救おうとします。
その方法とは、衛星を2機利用して
隕石の貫通によりできた”穴”の両側からビームを発射することで、
”そんなので状況が改善するの???”と不思議に思ってしまいますが
まぁ細かいことは置いておいて、貫通によってできた穴に
ビームを打ち込むことになります。
最終的に地球崩壊ギリギリのところでビームの
発射に成功して地球は元通り…自転も再開して
太陽フレアビーム(?)も止まり…という
ハッピーエンドになっていました。
…最後、地球が映し出されたので、一瞬
”また自転が止まってバッドエンド!?”なんて思ってしまいましたが
そんなことはなかったですね(笑)
敵の奇妙な行動
作中では主人公の上司のロックマン(有名なゲームとは無関係です笑)と、
その仲間のアーネットが、主人公たちとは異なり、
地球に”わずかなライン”だけ、安全地帯が生じることを突き止めて
その場所に権力者や有力者たちだけを集めて生き延びようと、
そんな方法を模索し始めます。
勿論、”別の方法”がないのであれば、
それも、人類滅亡を防ぐためには正解なのかもしれませんが、
途中からは”主人公たちが地球を救うために動いている”と、
ある程度気付いているはずなのに、
意固地になってそれを妨害しようとしていて「???」でした(笑)
特に終盤、ロックマンがアンテナを破壊しようとしていたのは
もはや謎で、
あの段階から自分たちの計画を実行しようとしても間に合わない可能性が高く、
主人公たちの性格上、”地球を滅亡から救おうとしていること”は
ロックマンにも予想できたはずなのに、
何故か妨害ばかりを考えていて、まるで地球を滅亡させたいかのような
行動を取っていました(笑)
一般人の状況は不明
ディザスター系の映画では、
一般人の状況が描かれるものと、
そうでないものがあり、
本作は”一般人の状況はほぼ描かれない”タイプの
作品になっています。
各地の被害状況に言及するようなシーンは
ありますが、そもそも、主人公たちと
敵であるアーネットたちの状況しか描かれないので、
他の人々がどうしているのかは不明です。
かなり被害は出ている感じですが、
アーネットがいる施設の周辺では
普通に人が出入りしていたり、
アーネットと一緒にいた職員が普通に外部に電話していたりするので、
少し不自然な部分もあるような気も…。
全体的な被害状況が分からず、
アーネットサイドの人々が普通に施設で働いているような様子から
イマイチ危機が迫っているような感じは、
感じられにくい作品であった気もします。
また、序盤に登場していたシュトライヒの同僚や、
ヒロインの同僚は、途中でフェードアウトして
以降一切登場しないのも少し気になりました。
シュトライヒの同僚は、シュトライヒたちが移動を始めるシーンで最後、
ヒロインの同僚は、穴に吸い込まれそうになって救出され、
「一度戻って調べ事を~」のシーンでラストと、
中途半端なフェードアウトでした…。
作中の犠牲者ネタバレ
「地球が燃えつきる日」の作中で犠牲になってしまった
登場人物たちをご紹介します。
作中の時系列順に並んでいます。
〇グティエレス博士
地球を救う研究をしていた博士。冒頭で主人公たちに職務質問されている際に、
宇宙からの物質が降り注ぎ、それが直撃、胴体を貫通して命を落とす。
〇リード中尉
宇宙からの異常現象に巻き込まれて、基地からメーデーを叫んだ直後に
基地が崩壊、犠牲になる。
〇ロスマン博士
ロックマンたちから逃亡中に銃撃を受けて負傷、
車の中で息を引き取る。
〇ロックマン
主人公の上司。地球を救う計画を妨害(別の計画を実行するため)
してくるも、最後は太陽放射に巻き込まれて消滅する。
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