トンネル 9000メートルの闘い レビュー&ネタバレ!これは実話なの?

映画

「トンネル 9000メートルの闘い」は2019年に公開された
パニック系の映画で、
ノルウェーの約9キロのトンネルで事故が起こり、
そのトンネル内に取り残された人々や
救助隊の戦いを描く作品です。

こちらの映画を実際に見た感想をお話していきます。

スポンサーリンク

トンネル系のパニック映画

本作では9キロの長いトンネルで
トレーラーが横転事故を起こしてしまい、
さらにはその直後にトレーラーの燃料に引火、
爆発が起きてしまい、トンネル内でパニックが
発生する映画です。

火災も発生してしまったために多数の人々が
犠牲になって行く中、主人公ら救助隊と
トンネルに取り残されている娘などを中心に
物語が描かれて行きます。

これは実話?それとも…?

物語の冒頭に”実話をもとに~”というような
文章が出ています。

が、本作の物語自体が実話ということではなく、
実際に起きたトンネル事故などをベースに、
トンネル事故の物語を描いて作品で、
ノンフィクションだったり、
実際の事故自体をアレンジしたわけではなく、
トンネル事故から着想を得て描かれている
フィクション、という形になっています。

実在の人物の名前などがそのまま使われているような
そういうタイプの映画ではありません。

スポンサーリンク

トンネルの怖さが伝わる

普段、高速道路などで見かけるトンネルを
通過する際には、特に恐怖を感じたりはせず、
私の場合は日常生活の中であまりトンネルを通過するようなことはなく、
旅行の時が中心なので、
トンネル=旅行気分 みたいな感じになっていますが、
この映画を見ると”もしもトンネル内で事故が起きたら?”という
そんな恐怖を感じる作品ですね。

恐怖…と言っても映画自体はそこまでホラーな感じではなく
外の視点も描かれるため、
他の”どこどこに閉じ込められました”系の映画より
怖い感じはありませんので、その点は安心して頂いて大丈夫ですが
トンネル自体の事故の怖さは、この映画を見ると
よく伝わってくる内容になっていると感じました。

ただ、日本のトンネルの場合は、
避難口など、結構設備も充実しているので、
映画冒頭でも”ノルウェーのトンネルは自己責任”みたいな感じで
説明されていますが、それとは少し異なる部分もありますね。

無駄な登場人物が少し多い気がする

作中では、映画の時間の割に
結構登場人物が出てきます。

もちろん、トンネル事故のパニックな様子を作り出すために
ある程度の量のキャラクター(モブなど)は必要だと思いますが
無駄にメインっぽく扱われているキャラクターが少し多く、
この点は気になりました。

特に、トンネル事故に直接関係するわけでもなく、
序盤から意味深な感じで描かれていた
紫色の髪の長髪の男が何だったのかは
最後まで見てもよく分かりませんでした(笑)
(特に何も活躍もせず、何もトンネル事故にも関係なかったので…)

事故の原因は…

本作でのトンネル事故は
タンクローリーを運転していた運転手・トムの不注意
(トンネル内を飛んでいたゴミのせいとも言えますが、
 トムもなんか眠そうにしていて運転に集中していない感じでした)で
事故が発生、その後の対応も、燃料漏れに気付くのが遅かったなど
(気付けば先にトンネル内から人々が避難できた可能性も?)
人為的なミスも大きかったように見える事故でした。

最初はトムが、体調不良で事故を起こすのかな?と思いつつ
(なんとなく調子が悪そうに見えたので)見ていましたが
トンネル事故を起こしたあとのトムの様子を見ていると
別に体調不良じゃなかった感じなので、
単に少し眠かった+トンネル内を浮遊していたゴミ
が原因となって事故が起きてしまった感じですね…。

行動の大事さ…

こういった事故はその後の一人一人の行動も
非常に重要になることが改めて分かるような
そんな映画にも感じました。

実際、何が正解かはその時によって異なると思いますが
映画内でも、バスに残る選択をした人、
避難中に主人公の娘の言う通りに安全な場所に一時避難した人、
言うことを聞かずにトンネル内を歩いて避難しようとした人、
色々な人が描かれていました。

結果的にこの選択で、命を落とした登場人物もいれば
助かった登場人物もいるので、
現実でも、こういう(トンネル事故に限らず)事態に
見舞われてしまった時には、その時その時の判断が
かなり重要になる…ということを
少し考えさせられました。

…それにしても、途中で自力で
自分の車でトンネルから脱出した家族連れの母親は
ある意味すごいですね(笑)
作中の描写を見ている限り、強引に脱出しようとした人は
ほとんど全滅しているので…。

スポンサーリンク

作中の犠牲者ネタバレ

「トンネル 9000メートルの闘い」の作中で
犠牲になってしまった登場人物をご紹介していきます。
作中の時系列順に並んでいます。

〇モナ・ベルジュ
主人公スタインの妻。過去に命を落としている。

〇トム
タンクローリーの運転手。
燃料が漏れだしていることに気付いた直後、
燃料に引火、爆発に巻き込まれて命を落とす。

〇ダビド
トンネルを移動中だった家族の父親。外部に電話連絡を
しようとした際に車に追突されて命を落とす。

〇イヴァル
トンネルからの脱出の最中にトンネルのファンが落下、
下敷きになって命を落とす。

他、多くの名前不明のキャラクターが犠牲になっているほか、
トムと意気投合していたトラック運転手など、
安否不明の状態のまま映画が終わってしまった
登場人物も存在しています。
(この運転手はアンドレア(センターの人)と通話中に
倒れているような感じがするので恐らく犠牲になってそうではありますが…)

映画レビュー一覧へ戻る
本作以外の映画のレビューは↑からご覧ください。

タイトルとURLをコピーしました