仮面ライダーTHEバイクレースのレビュー!ゲームとしての内容は薄い。

レースゲーム

プレイステーション1向けに発売された
「SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.3 仮面ライダー THE バイクレース」を
実際に遊んだ感想をお話していきます。

その名の通り、仮面ライダーが多数登場し、
バイクに乗ってレースを繰り広げる作品です。

仮面ライダーのゲームと言えば、大抵、格闘ゲームか
アクションゲームがほとんどですが、
そんな中、レースゲームとして登場した本作は
ある意味で異彩を放っていると言えますね。

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ゲームとしてはかなり微妙

ゲームとして考えると「かなり微妙」な作品で、
唯一の見どころは「歴代仮面ライダー」(当時)が多数登場していること、
仮面ライダーのレースゲームという珍しさ…ぐらいでしょうか。

ただ、仮面ライダー要素はあまりなく、
”ただ仮面ライダーたちがバイクに乗ってレースをしている”
というだけで、ゲーム内容自体は
本当に”シンプルシリーズ”という感じです。

しかも、キャラクターの方にお金をかけてしまったのか
いつものシンプルシリーズよりも、さらに微妙になっているような
そんな感じすらします。

コースが3種類しか存在しない

ステージは3種類しか存在しておらず、
初級・中級・上級の3種類のみです。
特に個性もあまりなく、ギミックも特にはありません。

”仮面ライダーの世界観を生かしたコース”というわけでもなく
普通のバイクレースゲームに出て来そうな
適当なコースです(笑)

特に隠しステージなども存在していないので、
非常に寂しい感じを受けてしまう内容ですね。

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モードも少なく、やることがない

モードはメインのグランプリモードのほかに
タイムアタックとVSモード、バトルロイヤルが
存在しています。

このうちのメインのグランプリモードは、
3ステージを順番に走っていくだけで、
すぐにクリアできてしまいますし、
隠し仮面ライダーを解放すれば(クリアするだけです)
すぐにゲームの全要素を遊び終える…という感じに
相当、ゲームのボリュームにも問題があります。

タイムアタックとVSモードはその名の通り、
バトルロイヤルはタイムオーバーになるまで
走り続けるモードですが
タイムを競うことに燃えたり、対戦に燃えたり…といったことを
このゲームでする人は少数派…と、いうかほとんどいないと思います。

アギトまでのライダーが登場

ステージ数の割に仮面ライダーの種類は非常に多く、
初代ライダーから、当時の最新ライダーの
仮面ライダーアギトまでが集結しています。

この点だけは豪華に思えましたし、
キャラゲーとしては評価できるのではないでしょうか。

特に仮面ライダーXやら仮面ライダーアマゾンあたりが
出て来るゲームは珍しいですからね。

ただ、”この時点の仮面ライダー全部”が出演しているわけではなく
プロローグだけで終わってしまった”真・仮面ライダー”と、
単発の映画作品だけで終わってしまった
”仮面ライダーZO”及び”仮面ライダーJ”は、
残念ながら登場していませんでした。

スピードがおかしい

このゲームのバイクは500キロ以上は当たり前のように出て、
場合によっては999キロ出たりしますが、
”風景の流れ”は普通のバイクレースと同じです(笑)

仮面ライダーのバイクは早い!ということで、
それは良いのですが、風景の流れが普通のバイクレースと同じなので
「こんなにスピード出てないじゃん!」という気持ちに…

あくまでもスピード表示だけのスピード感なので、
少しシュールな光景でした。

テクニックはいらない。スピードこそ正義

このゲームでは壁にぶつかったときのペナルティなどが
ほとんど存在していないため、
適当に走っていても、そんなに大きな問題はなく、
カーブのこともあまり深く考えずに、コースに
突っ込んでいっても大丈夫なぐらいです。

そのため、とにかく最高速度が速い仮面ライダーが強く、
逆に最高速度以外の能力に秀でた仮面ライダーは全く使い物に
ならない、というそんな状況になってしまっています。

ゲームバランス的な問題だと思いますが、
このあたりの部分の調整がお世辞にもうまく
出来ているとは言えない状況なので、
結果的に”レースゲームとしてはかなり微妙”な
出来栄えになってしまっているのは否めません。

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ストーリーなどは特になし

”仮面ライダーが登場してバイクでレースをするだけ”の
ゲームになっているので、
ストーリーなどは特にありません。
仮面ライダー同士が会話したりするようなこともないですし、
ボイスなども特に入っていないですね。

こういった部分を期待している人は注意してください。

また、仮面ライダー以外のキャラクターは
レース中のお邪魔キャラのショッカー戦闘員たちだけで
怪人などは特に登場することはありません。
(ショッカー戦闘員は自分では使うことはできません)

かなり微妙な作り。仮面ライダーの大ファンなら…?

ゲームとして考えるとかなり微妙な作りで、
これが”ただのレースゲーム”だったら恐ろしいほどまでに
出来栄えの悪いゲームで終わってしまうような、そんな作品です。

仮面ライダーに特別な思い入れがあるのでなければ
レースゲーム好きでも、おすすめはできません。

私は仮面ライダーは全部ではありませんが
それなりの数、見ているので買いましたが
それでも残念な出来栄えでした(汗)

仮面ライダーがよほど好きで、
ファンアイテムとして購入するのであれば
悪くはないと思いますが
仮面ライダーに興味がないのであれば
他にいくらでもレースゲームがあるので、
それらを購入した方が良いでしょう。

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