仮面ライダー THE FIRSTは2005年に公開された映画で、
初代仮面ライダーの原点回帰を目指して作られた作品です。
初代仮面ライダーの原作や当時放送されたテレビ版が
ベースとなっている作品ですね。
こちらを実際に見た感想や、
作中の犠牲者ネタバレなどをお話していきます。
他の仮面ライダーを見てなくても大丈夫？
こちらの作品は、初代仮面ライダーをまた1から描く作品なので、
他の仮面ライダーシリーズとの繋がりはありません。
そのため、仮に仮面ライダーシリーズ初挑戦だったとしても、
物語自体は問題なく、理解することができる内容になっています。
1971年に放送された「仮面ライダー」も見てなくても大丈夫ですが、
見ていると、ちょっとしたお楽しみ要素がある、と言う感じの
作品になっています。
（ただ、見てなくても全然問題はありません）
シリアスな雰囲気の仮面ライダー
1971年の仮面ライダーよりも、シリアス寄りな雰囲気で、
ヒーローモノ、というよりかは人間ドラマが描かれるような
そんな雰囲気です。
若干、対象年齢としては当時のテレビ版よりも”上”な
イメージですね。
怪人たちも、ヘルメットのようなものを被って怪人になるなど、
少し現実目線のような、そんな作品に仕上がっています。
怪人とのバトルは少な目
シリアス路線のためか、人間ドラマが比較的多い印象で、
怪人との戦いは、仮面ライダー系統の作品の中でも、
時間の割に”かなり短い”感じがしました。
初代仮面ライダーのリブートやリメイク系は、
「仮面ライダー1号」や「シン・仮面ライダー」など
このあとにも複数出ていますが、
それらと比べても、かなりバトルは少なく
人間ドラマ寄りの作品になっていました。
そのため、この点は好き・嫌いが分かれるかもしれません。
個人的にはこれはこれで楽しめましたが
一瞬、仮面ライダーを見ているのかどうか
分からなくなることはありました（笑）
最後が拍子抜けするあっけなさ
物語は序盤から中盤にかけて比較的ゆっくりと
展開していきますが、
終盤の最終決戦がかなりあっさりとしていて、
ショッカー（敵組織）の本拠地に乗り込んでいく時点で、
”エンディングを含めて残り15分ぐらい”しか残っていなかったので
イヤな予感がしましたが、案の定、拍子抜けする
最終決戦でした。
敵の幹部クラスの怪人は登場せず、
戦闘員と、怪人3体と戦うのみで、あっさりとヒロインを救出、
ショッカーの幹部たちは最後までモニター越しにしか
登場しないまま終わってしまう…という結末でした。
「えっ！？これで終わり？」と思ってしまうような感じだったので、
少しこのあたりは残念でした。
特に、スネークとコブラの怪人になった二人の、
怪人になるまでの描写に妙に時間を使っていましたが、
あまり意味なくあっさり倒されてしまうので、
これなら、主人公サイドの物語をもっとしっかりと
描いてほしかったような気はします。
妙なツッコミどころも…
序盤で、主人公が改造されたあとに自分の怪力に
悩む描写があり、その際に子供を救出するシーンで、
轢かれそうになった子供を救出したあと、
その行動が原因で、後続の乗用車が事故を起こし、
押しつぶされてしまうシーンがあり、
明らかに乗っていた人は無事ではありませんが、
主人公もそのことはあまり気にしている様子がなく、
物語中でも事件として何も問題になっていない様子なのが
妙にシュールでした…笑
運転手可哀想…
決着はつかない。続編は存在するの？
本作ではショッカーとの決着はつかず、
ショッカーの幹部たちは登場はしますが
実際に戦うことも、主人公たちの前に姿を現すこともありません。
一応の決着はつくので、物語自体はある程度
完結するような流れにはなっていますが、
敵との決着はつかない感じですね…。
ただ、続編はちゃんと存在しており
「仮面ライダー THE NEXT」という映画が2007年に
公開されています。
これは、今回レビューを書いた仮面ライダーの
ちゃんとした続編で、物語自体は繋がっていますが、
この作品でもショッカーとの戦いに決着はつかないほか、
今回登場した三人のショッカー幹部は一切登場せず、
なかったことになってしまっています（笑）
この、NEXT以降はシリーズの新作は作られなかったため、
NEXTで終わりになってしまい、
この世界観でのショッカーとの戦いには、残念ながら
最後まで決着はつきません。残念ながら、物語自体は
不完全な決着で終わる点は、FIRSTを見る前に
先に意識しておいた方がいいかもしれません…。
作中の犠牲者ネタバレ
仮面ライダー THE FIRSTの作中で
犠牲になってしまったキャラクターをご紹介します。
（作中の犠牲になる順番で羅列しています）
〇矢野 克彦
序盤で怪人の事件を追っている際に
スパイダーとホッパーの2体に遭遇。
スパイダーの攻撃を受けて命を落としてしまう。
〇スパイダー（山中太一）
中盤で主人公と対決。
激闘を繰り広げた末に敗北し、そのまま爆発、消滅する。
〇バット
終盤でスネーク、コブラと共に仮面ライダーたちと対峙。
最後はキックを受けてそのまま爆発、消滅した。
〇スネーク（原田美代子）
バットが倒されたあともコブラと共に戦いを継続、
ライダーのキックを受けて倒される。
〇コブラ（三田村晴彦）
スネークが倒された直後に自身もライダーの攻撃を受けて敗北。
倒れているスネークの方に近づきながら息絶える。
（※明確に息絶えた描写がないため、生きている可能性も？）
