映画「ポセイドン」は2006年に公開された映画で、
豪華客船ポセイドン号が事故により
沈没していく中、脱出を目指す乗客たちの姿を描く作品です。
1972年に公開された映画「ポセイドンアドベンチャー」の
リメイクにあたる作品ですね。
こちらの映画を実際に見た感想を
それぞれ詳しくお話していきます。
沈没していく船からの脱出を描く
本作では、想定外の巨大な波によって
豪華客船のポセイドン号が転覆、
沈没していく中、一部の乗客たちが
脱出を目指すことになり、その乗客たちを中心に
描いて行く物語です。
極力、複雑な人間ドラマなどを省いている作りが
特徴的で、ダラダラとした感じがなく、
スピード感と緊張感を持って楽しめる映画になっていると感じる作品です。
”もうちょっと事故発生前の風景を見たかった”ような気も
しないでもないですが、
それをやると確かにダラダラしてしまうので、
本作のこの作りは、個人的には正解であると感じますね。
リメイク前の作品は知らなくても大丈夫?
本作は、「ポセイドン・アドベンチャー」という映画の
リメイク作品になってはいますが、
そちらに関しては”見たことがなくても大丈夫”なので
安心して下さい。
登場人物やストーリー上に直接的な繋がりは
ありませんので、ポセイドンだけ見ても
十分に楽しめますし、
私自身もポセイドンアドベンチャーは見たことがありませんが、
十分に本作を楽しむことができました。
雰囲気作りと迫力のある映像
”沈没していく船”の雰囲気作りや演出は見事で、
映像自体も迫力が感じられる映像になっています。
公開からもうすぐ20年になろうというタイミングで
見ましたが、今でも十分、通用するぐらいの映像ではあるので、
なかなか見事なものですね。
序盤から終盤まで映像や雰囲気づくりのクオリティは
非常に高いと思います。
余分な人間ドラマを排除した作り
本作では、最初にも少し書いた通り
余計な人間ドラマは排除されていて、
メインキャラクターたちの過去を長々と描いたりはしません。
事故発生前に”必要最低限”の情報が描かれるだけで、
割とすぐに事故が発生、
脱出の最中にも”実は俺はこういう人間なんだ…”みたいな
語りが始まったりはせずに、
本当に脱出に集中する感じの映画です。
ある意味、リアリティがあると言えばある感じもしますね(笑)
主人公のディランに関しても
”何か過去がありそう”な感じはしつつも
最後まで何も分からないままで(職業もよく分からないような?笑)
他の登場人物に関しても、あまりよく分からない感じという
潔い作品です。
(途中でラリーがディランを見て「あんたもいたのか」みたいな
発言をしていたので伏線かと思いましたが何もありませんでした笑)
ただ、このおかげで映画のテンポ自体が非常によくなっているので、
作品としては良い判断であったように思います。
印象に残る人々の最期
作中の登場人物の最期は、どのキャラもなかなか印象的で、
特に序盤で突き落とされたマルコと、
ホールで待機する道を選んだ船長たちの最期は
印象的でした。
マルコの方は、脱出のために行動中、
エレベーターシャフトを通過する際に
足場が崩れてしまい、
ネルソン(老人)とマルコが落ちそうになってしまいます。
この際に、マルコの方が下にいてネルソンにしがみついている形でしたが
二人を助けることはどうしても出来ず、
そのままだと”二人とも落下して命を落とす”状況になってしまったため、
ディランがネルソンにマルコを突き落とすように指示、
当然、マルコは「はいそうですね」とはならずにしがみつきますが
突き落とされてしまうという結末でした。
ディランもネルソンも、落とされたマルコも悪人ではないだけに
印象に残るシーンと言えます。
(ただ、そのままだとネルソンも落下して二人とも助からなかったので
判断としては正しかったのだと思います)
船長の方は、ホールで救助を待つ判断をし、
大勢の乗客たちと共にその場に待機しますが
中盤で、窓に亀裂が入り、水が流れ込んで来てしまって、
船長共々そこに残っていた全員が命を落とします。
映画的に言えばこういう”その場に残る”判断をした人は
大体命を落としますが、
現実的に考えると船長の言い分も分かりますし
(大勢が動けばパニックになる)これも、誰も悪くない
何とも言えない最後でした。
窓の亀裂に気付き、最後を悟る船長の顔が印象的ですね。
映画的に言うと、犠牲者の大半は”フラグ”を立てている人たちで、
”その場に残る判断をした人”
”自分勝手な行動をした人”
”パニックになっている人”
”お人好しすぎる人”などなど、
何となく想像がついてしまう人たちが多いですね…笑
作中の犠牲者ネタバレ
「ポセイドン」の作中で犠牲になってしまった
登場人物たちをご紹介していきます。
(作中の時系列順に並んでいます)
〇マルコ・バレンタイン
船員の一人。上層への移動中に足場が崩壊、
転落して犠牲になる。
〇ラッキー・ラリー
客船内のホールのような場所を渡ろうとした際に
天井からの落下物に巻き込まれて転落、命を落とす。
〇マイケル・ブラッドフォード
〇グロリア
ポセイドン号の船長と、招待されていた歌手。
最初にいたホールに留まっていたものの、
窓ガラスが破損、大量の水が流れ込み
その場に残っていた乗客たち諸共全滅した。
〇エレナ・モラレス
密航していた人物。
脱出の途中で水中を移動中、ケーブルに引っ掛かり負傷、
救出されたものの息を吹き返すことなく、命を落とす。
〇ロバート・ラムジー
元市長、そして元消防士の過去を持つ人物。
終盤で船から脱出するため自らを犠牲にして
海中に沈んだプロペラの制御室に向かい、脱出のきっかけを作る。
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