「アルマゲドン2021」は2020年に公開された映画で、
アルマゲドンの名を冠する映画の一つです。
元々のアルマゲドンとは何も関係なく、
他のアルマゲドンとも関係のない独立した作品なので、
その点は注意して下さい。
(名作映画に似せた名前のB級映画はアルマゲドンに
限らず、多く存在しています)
こちらでは、そんなアルマゲドン2021を実際に見た感想を
お話していきます。
隕石が襲来
アルマゲドン系の映画の中では、王道的な展開で
2021では”隕石”が襲来し、それを破壊することを
試みる展開です。
2009では地場の乱れ、2012ではブラックホールだったりと
隕石以外のものが襲い掛かって来ることもありますが
2021では王道な隕石の襲来が描かれます。
他のB級アルマゲドンよりも、よりシンプルな感じの
内容になっているように感じますし、
それなりに見やすいような感じはありました。
主に3視点で物語が展開
作中の物語は主人公の研究者が
仲間と共に隕石をレーザーを用いて破壊を試みるパートの他、
政府関係者(サミット)が、隕石破壊の方法を話し合うパート、
隕石は神の意思だとして滅びを受け入れる謎の団体のパート、
この3つが中心に展開していきます。
(それぞれ絡みもあります)
どれもお約束的な展開ではありますが、
それなりに安定して見ることができるような作品です。
目新しさはあまりありませんが、大きく脱線することもなく、
と言う感じですね。
全体的な被害状況は分かりにくい
「アルマゲドン2020」もそうでしたが
主人公たち中心の視点が多く、
”今、社会ではどうなっているのか”が描かれるシーンが少なく、
あまり”絶望的な状況”を実感することができないタイプです。
「アルマゲドン2009」や「アルマゲドン2012」は
それなりに”世界がヤバい”ということを示すようなシーンも
描かれていたので、
2020や、今回の2021はそういう部分は少し薄めに
なってしまっているような感じはありましたね。
謎の団体は必要あったの?
隕石による滅びを受け入れようとする
謎の団体が登場しますが、
最初のシーン以外、ほとんどメンバーは
リーダーらしきおじさんともう一人側近のような人物しか
登場せずに、あまり危険性を感じないというか、
物語上でもそんなに大きな必要性を感じない存在に
なってしまっているような気がしました(笑)
特に最後は唐突に主人公たちのレーザー発射場にやってきて
「それを止めろ!」とか「そんなことをしても神の意思は止められない!」とか
喚いた挙句、レーザーであっけなく隕石は破壊、
そして、あっけなくおじさんも殴り倒されてそのままフェードアウトという
”なんだこれ?”状態でした(笑)
その分、メインの部分に時間を割いた方が良かったような…
そんな気も少しだけします。
(まぁ、これはこれで笑えるのでいいのかもですが)
CGは意外とまともな部類
色々なB級のアルマゲドンを見て来た感じ、
アルマゲドン2021はそれなりにCGなどの描写は
まともな感じで、
そんなに大きな違和感はありませんでした。
映像にもそれなりの迫力がありましたし、
このあたりは及第点な出来栄えには
なっているように感じます。
B級映画だと、もっとひどいCGな感じのシーンが
結構あったりするので、
アルマゲドン2021は十分に良くできている印象でした。
ただ、エピローグで各国の街並みが映る際に、
結構各地で被害が出てそうな感じだったにも関わらず
どこも普通な光景なのは少しシュールでした。
(ただ、これはディザスター系の映画のB級映画だと
よくあることです笑)
最後は意外とあっけない
隕石の破壊作戦は作中では多数行われて
サミットは、核による攻撃(失敗)、ロケットをぶつける計画(失敗)など
複数の作戦を実行しているほか、
主人公たちも宇宙にレーザー発射装置を運んでレーザー照射(失敗)などを
行いますが、ことごとく失敗して
最後はサミットのメンバーが、避難させる人類を選別して
諦めるような描写があるぐらいまでには追い詰められます。
が、レーザーによる破壊に失敗した主人公たちが
意外とあっさりと第2のレーザーの発射準備を(いつの間にか終えている感じ笑)終えて
レーザーを今度は地上から照射、
あれだけ手こずった隕石をあっけなく破壊して
めでたしめでたしな結末でした(笑)
主人公たちとサミット側は揉めている感じでしたが
エピローグの描写では和解している様子で
主人公たちは英雄のような扱いを受けていました。
連続出演…
私はこの映画を見る前に「アルマゲドン2020」を
見たのですが、
同じキャストの人が連続で出演していて(エリック・ロバーツさん)
笑えました(笑)
※2020と繋がっているわけではないので、物語中では別人です。
(そもそも2020の時にそのキャラは犠牲になっているので)
今回の役も、前回の役も個人的には
なかなか好きなキャラクターだったので、印象に残りました。
渋い見た目なのもいい感じですね(笑)
2020の時とは違い、今回はまともな人で、
最後まで無事に生き延びていました。
作中の犠牲者ネタバレ
「アルマゲドン2021」の作中で
犠牲になってしまったキャラクターたちをご紹介していきます。
〇二コラ
主人公の父親。物語開始時点から体調が悪く、
後に病気により命を落とした。
〇スティーブ
輸送トラックの運転手。
隕石の落下に巻き込まれて犠牲に。
〇他のアルマゲドンのレビュー〇
・アルマゲドン2009
2009では「磁気嵐」によって地球が危機を迎えています。
・アルマゲドン2012
2012版は、ブラックホールによって滅亡の危機を迎えます。
・アルマゲドン2020
隕石が落下してくる王道的な展開です。ただし、悲惨さを示す描写が薄めです。
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