ナビつき!つくってわかる はじめてゲームプログラミングのレビュー!

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ニンテンドースイッチ向けに発売された
「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」を
実際に遊んだ感想をお話していきます。

2021年6月に任天堂から発売されたタイトルの一つで
プログラミングの入門的な立ち位置で楽しむことができる
新感覚のソフトになっています。
新規タイトルながら10万本越えの売上も記録したタイトルですね。

ただ、実際に遊んでみて思うことは、万人にお勧めできる感じの
タイトルではなく「人を選ぶ部分もあるので、
よく考えて購入して」と、いうタイトルなので、
その点はよく考えてみてください!

では、感想をお話していきます。

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基本的に「作る」ゲーム。「遊ぶ」ではない

当たり前のことですが、
基本的には「作る」ゲームで、
自分でゲームを作る「フリープログラミング」のモードと、
作り方を丁寧に説明してくれながら、ゲームを指定通りに作っていく
「レッスン」(簡単に言えば長いチュートリアルのようなもの)が
用意されています。

基本的に「やること」としてゲーム内に用意されているのは
レッスンだけで(全部やるのには、7.8時間ぐらいなイメージ)
あとは「自由に作ってくださいね」スタイルです。

作れる幅は非常に広く「作る」ことに楽しさを見いだせれば
無限に遊べる可能性を秘めている作品ですが
一方で「自分で作る」ことに興味がなければ
最初のレッスン時点で飽きる可能性のある
”人を選ぶゲーム”です。

その点は注意した方がいいですね。

私は別のメーカーですが「ツクールシリーズ」も好きで
よく色々なゲームを作っていたので楽しめましたが
あくまで「作る」ゲームなので注意です。

割と本格的。ただし本格派の人向けではない

ゲーム内では「ノードン」と呼ばれるキャラクターたちを
使ってプログラミングをしていき、
”ガチのプログラミング”ではなく、
子供や初心者でも分かるような仕組みになっています。

レッスンモードは非常に詳しく説明してくれるので、
そういった意味では「プログラミングの入門」とも言える
感じの内容になっています。

ただ、できることは結構豊富に用意されており
”想像以上に本格的”な感じがしました。

とは言え、あくまでも入門的な立ち位置であり
既に本格的なプログラミングができる人や、
趣味でプログラミングを日常的に楽しんでいる人などには
物足りないかと思います。

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最初からは自由に作れない

このゲームでは「フリープログラミング」というモードで
自由にゲームを作れるのですが、
最初のチュートリアルが終わるまで、
これは解放されておらず、最初の「二人対戦鬼ごっこ」という
ゲームを完成させると、解放される仕組みになっています。

そのため「いきなり自由に作りたい」という人には
少し不満がありそうな点で、
私自身はそういう不満は特にありませんでしたが
「この仕様、気に入らない人もいそう…」とは感じました。

最初のレッスンは30分程度かかるので、
まあまあ時間がかかる感じですね。

ノードンのノリは好み分かれそう

このゲームでは本格的な文字の羅列ではなく
「ノードン」と呼ばれるキャラクターたちを使って
プログラミングしてきます。
子供でも分かりやすいように配慮された
上手な作り方だと思います。

しかし、その一方で、ノードンやナビキャラクターの
テンションが妙に高く、
このあたりはノリについていけない人もいそうな
感じがしますね。

私自身も、あんまりノードンたちのノリには
馴染むことが出来ず、
このあたりは、人によって好みが分かれそうな部分でした。

ただ、子供まで楽しめる作品、と考えれば
このぐらいがちょうど良いのだと思いますし、
ゲームとして作り方を間違っているだとか、
そんな風には感じません。

”人によって好き・嫌いが分かれそう”ということだけ
覚えておいてもらえれば良いと思います!

作れるかどうかで楽しめるかどうか変わる

レッスンを終えた後に
いきなり「これすごい!」というゲームを作れるのかどうか
…と、言われれば答えはNoです。

実際にレッスンを終えたあとに
フリープログラミングに行ってみると
「・・・。」となることは結構多くあります。

これを乗り越えるには、
色々試行錯誤しながら勉強しなくてはならない…
というのが現実なので、
この点も好みが分かれそうな部分ではありますね。

そのまま「自分ではゲームを上手く作れない」と
なってしまうと、あとは
他人が制作したゲームをダウンロードして遊ぶだけに
なってしまいます。

それでも楽しめる人は楽しめると思いますが、
それなら他のゲームをやっていた方が
恐らく楽しめるでしょう。

「レッスンを終えた」=「必ずしもちゃんと作れるとは限らない」
ので、この点は注意点で
私は、ある程度のモノは作れたのでそこそこ楽しめましたが
仮に”作れない”となると、一気につまらないゲームに
なってしまうので、その点は注意が必要です。

「ゲームを作る」
これに楽しさを見いだせればある程度勉強しながら…ということにも
耐えられると思いますが、そうでなければ
すぐに飽きるでしょうからね…

大作には時間がかかる。努力の必要なゲーム

プログラミングの入門として非常に優れたソフトで
あると思いますが
反面、色々試行錯誤する「努力」は求められますし、
例えば1時間かけて作ったゲームが
”1分でクリアできるゲーム”なのは、よくあることです。
ゲーム作りとは、そういうものです。

そのため、努力・時間を求められるゲームであり、
そこに楽しさを見いだせるかどうか、が重要になります。

感覚としては「ツクールシリーズ」よりもさらに少し本格的…
でもデザインは子供向けに上手く調整されている…
そんな感じでした。

「勉強とかよりも、とにかく作りやすいほうがいい!」という場合は
私は「ツクールシリーズ」のほうが作りやすい感じはしました。

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