バンダイナムコゲームスから発売(開発はグランゼーラ)された
プレイステーション4用ソフト「巨影都市」は、
絶体絶命都市シリーズの派生作品で、
ゴジラやウルトラマン、ガメラなど、実際の映画・特撮作品の
怪獣などがゲスト出演している作品です。
こちらの巨影都市を
遊んだ感想や、登場怪獣の原作を知らなくても楽しめるかどうか、
作中の犠牲者のネタバレなどをご紹介していきます。
絶体絶命都市シリーズを知らなくても大丈夫?
「巨影都市」は絶体絶命都市シリーズの派生作品で、
基本的なシステムは絶体絶命都市シリーズと同じような感じです。
ただし、ストーリーの繋がりはなく、
巨影都市は巨影都市で独立した作品になっているので、
絶体絶命都市シリーズ未経験でも問題はありません。
(私も実際、これのあとに出た「絶体絶命都市4」しか遊んだことがないです)
過去の絶体絶命都市のキャラが、ゲストで登場していますが
”マップ上にNPCとして立っていて会話できる”程度で
全く知らなくても「物語が理解できない」とかは全くありません!
多数の特撮・怪獣映画作品などがゲスト出演
巨影都市には、ゴジラやウルトラマンなど、
多数の特撮作品のキャラがゲスト出演しています。
登場作品は、
・ウルトラマン
・ゴジラ
・ガメラ
・エヴァンゲリオン
・パトレイバー
の5作品で、その中からそれぞれ複数のキャラが
登場している感じです。
ただ、基本的には”怪獣たちから逃げる”場面に登場するのみで
”原作を全く知らなかったとしても”ストーリーが分からない、とか
「内輪ネタで盛り上がって、知らないと置いていかれる…」みたいな
感じではないので、その点は安心です。
”知っていれば分かる”振る舞いなどがある程度ですね。
私は「ゴジラ」「ガメラ」と「ウルトラマン」の一部ぐらいしか
詳しく知りませんでしたが、何も問題はありませんでした。
基本的にアドベンチャーゲーム
基本的にゲームはアドベンチャーゲームで、探索と
ストーリー上の選択肢を選ぶのがメインです。
アクション要素はあまりなく、
怪獣たちから逃げる要素も、随所でイベント的に
あるだけです。
また、アクションコマンドみたいなのもありますが
必ず□ボタンを押すだけなので
あんまりアクション感はないですね。
激しいアクションは期待しない方が良いです。
分岐はほとんどしないけど選択肢が面白い!
ゲーム中では「選択肢」が多数登場し、
その中にはとんでもないネタに走る選択肢も多数登場します。
これの前に遊んだ絶体絶命都市4もそうですが
思わず笑ってしまうレベルで、個人的には好きですね。
中には「ひどすぎる」選択肢や「ネタに走りまくった」選択肢も
あるので、好き嫌いは分かれそうですが、私は、
こういうゲームがあっても良いと思いますし、
評価点の一つです。
ただ「分岐」するわけではなく、直後の相手の反応が
変わったりする程度で、基本的に1本道です。
(中盤に1か所だけステージ分岐があるのと、
エンディングのセリフが少し変わる程度の変化しかありません)
なので、マルチエンディングとか、そういう形式の
ゲームではありません。
「巨影」…特撮作品はある意味「おまけ」
ゴジラやウルトラマンなどは、
ステージの随所に出ては来ますが、
「おまけ」のような感じで、そこまで
あくまでもステージ上の障害物のような位置づけです。
自分がゴジラを操作したり、
ゴジラと直接対決したりするわけではなく、
主人公たちは「ただ逃げるだけ」ですね。
(※パトレイバーのキャラだけほんの少し操作する場面あり)
また、怪獣同士の戦いなどは基本的に「決着」は
描かれないので、物足りない人もいるかもしれません。
グラフィックやクオリティは期待しない方がいい
グラフィックはPS4作品とは思えないレベルなので
期待しない方が良いです。
ただ、ステージの雰囲気は個人的には「よく出ている」と
思いましたし、クオリティさえ気にしなければ
十分遊べるレベルです。
演出面も含め、カクカクしている部分もありますし、
「なんだこの変な動きは」みたいな部分もありますし、
「妙な間」があったり、匍匐前進が妙に遅かったり
色々、残念な部分もありますが、
それらもネタとして楽しめる人なら問題ないと思いますし、
私は実際に結構楽しめました。
とは言え、グラフィック重視の人には厳しいでしょうね…
(私は内容さえ良ければ…!タイプなので、
クオリティは低い!とは思いましたが
そんなに減点するほどの問題点には感じませんでした)
やり込み要素は少し薄め
周回要素はありますが、引継ぎは一部ですし、
メインストーリー自体も10時間ぐらい?な印象なので
やり込み要素はそんなにありません。
猛ダッシュで進めれば、もっと早くクリアできるでしょう。
トロフィー自体も、案外あっさりと
プラチナトロフィーを獲得できるので、
長々遊ぶ作品ではない印象でした。
長続きはしませんが”印象には残った”
私としては、そんな感じの作品でした
ストーリーはどんな感じ?
ストーリーはだいぶ破綻している部分もありますが、
(例えばいきなり怪しい男たちに狙われ始めたり…)
ネタとして楽しめる人なら問題ないと思いますし、
最後の展開は突拍子もない展開とは言え、
印象には残る結末でしたし、
悪くはなかったと思います。
…まぁ、とは言え、切ない感じのエンドで
それ以外に選択もできないですし、
色々な意味で「元凶」となった人物さえ、
やってきていなければ多くの犠牲者が出ることもなかった、
と考えると、色々複雑な人はいるかもしれません…
かなり、好き嫌いは分かれそうですね。
…個人的に
「なんで怪獣が戦ってる横のビルで残業してるの!?」とか
「怪獣いるのに普通に電車が走ってる!?」とか、
色々ツッコミどころが多く、ネタとして楽しめました。
(ガチで考えてしまう人には多分向いていないゲームです)
作中の犠牲者ネタバレ!
「巨影都市」の作中で
犠牲になってしまった人物をご紹介します。
(作中の時系列順)
・山村 ユキ
作中の事件の少し前に、公園で事故に巻き込まれて命を落とした人物。
ゲーム開始時点で既に故人。
ヒロインのユキは、このユキの思念を元に、人間の姿を借りた
宇宙からやってきた「思念体」であることがエンディングで判明する。
・一条 一矢
橋で主人公たちと遭遇したゲーム開発者。
主人公たちの脱出直後、橋が崩落したことにより犠牲に。
・中川 桜子
一矢の婚約者。同じく橋が崩落したことにより犠牲に。
・二村 清春
環境保護団体の代表。イベリスタワービルを襲撃した際に、
建物の崩落に巻き込まれて犠牲になる。
・片桐 光雄
しばざくら船長。出現したゴジラにより、しばざくらが沈没、
犠牲になってしまう。
・小田 哲哉
しばざくら副船長。沈没に巻き込まれて犠牲に。
・深沢 ひとみ
しばざくらに乗船していた学者。沈没に巻き込まれて犠牲に。
・柴田 亮二
主人公らを追い詰めた際に、ウルトラマンらの戦闘により
ビルの一部が崩落、そのまま転落して命を落とす。
・武藤 克宏
主人公らを追い詰めた際に、ウルトラマンらの戦闘により
ビルの一部が崩落、そのまま転落して命を落とす。
・柏木 リサ
上記の柴田、武藤が転落した際に、自身も転落しそうになり、
主人公の選択次第ではそのまま転落して命を落とす。
(安否不明)
・森本
地下鉄でレギオンの大群の襲撃後は安否不明(その後一切登場しない)
・ヒロコ
地下鉄内のバーガーショップで遭遇できるものの、
ステージクリア後のニュースでは「既に命を落としていた」ような
記述があり、どうなっているのか詳細不明。
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