「ゴジラVSコング」は、
2021年に公開された映画で、
海外で製作されたゴジラ映画のひとつです。
ゴジラとキングコングが共演を果たし、対決する映画としては
「キングコング対ゴジラ（1962年）」以来となっています。
こちらの映画を実際に見た感想をお話していきます！
今回はちゃんと決着がつく！
キングコング対ゴジラ（1962年）のほうも、ずいぶん前に
見ましたが、こちらは決着がつかずに”引き分け”という
形になっていました。
ゴジラもキングコングも違う国で生まれたキャラクターで
あり、大人の事情でそのような結果になっていた模様で、
”見る側”としてはガッカリしたものです。
物語の展開的に引き分けになるならともかく
そういう配慮のようなもので、引き分けになるのは
見る側としてはつまらないものですからね…。
コングにせよ、ゴジラにせよ、どちらかがしっかりと
勝ってほしかったものです。
が、今回のゴジラVSコングではちゃんと決着がつき、
その上でどちらのファンも納得できるような作りになっているのは
個人的にとても評価できる部分でした。
映画を外の世界（作る側）の都合で、配慮したりしてしまうのは
作品としては、私は「良くない」ことだと思うので
今回は、キングコング対ゴジラよりもはるかに良かったと思います。
過去作品は見ていなくても大丈夫？
私は過去作品も見ていますが、
一応は、過去作品を見ていなくてもある程度は
理解できると思います。
ただ「ゴジラ キングオブモンスターズ」あたりと大分
繋がりがある（登場人物の中に続投しているキャラもいる）ので、
それは見て置いた方が、より分かりやすいと思います。
キングコング系に関しては、あまり過去のキングコングの映画とは
繋がりはないので、見ていなくても、何とかなるかな？という印象でした。
（キングコングがどんな感じか知りたいなら、本作と一応繋がりのある
キングコング 髑髏島の巨神を見るのが一番手っ取り早いと思います。）
怪獣同士のバトルは迫力があって〇
怪獣同士のバトルは主に、
海上でのゴジラVSキングコング、終盤の都市部でのゴジラVSキングコング、
そしてラストバトルが繰り広げられます。
どの戦いも、なかなか迫力があって、
どちらかが”やられ役”という感じでもないので、
この点も緊張感があって良かったですね。
終盤の都市部での戦いは、風景も良い感じでした。
映像の迫力も、それなりに表現されていると感じます。
人間ドラマは駆け足な印象も
一方、映画自体の時間が短いので、
人間ドラマは駆け足な印象で、
”どうしてその人物がそんなに危険を冒すのか”という
理由付けが、全体的に弱い気がしましたし、
登場人物の中には、掘り下げが足りないまま、
あっさりと退場してしまうような人も結構います。
また、ラストも怪獣同士の戦いが決着したあとは
割とすぐに映画が終わってしまうので、
かなりあっさりで寂しい印象は多少受けました。
ゴジラとコングの勝敗は？
ゴジラとコングの戦いの勝敗は
”ゴジラの勝利”でした。
コングも命を落としてはいませんが、
明確に”ゴジラの勝ち”という形でしっかりと
決着がついているので、
この点は、かなり評価できる点です。
（私はゴジラの方に先に触れているので、
個人的にゴジラ応援でしたが、仮にコングが勝っていても
決着がついたということで、同じように高く評価すると思います）
海上での戦いも、2度目の都市部での戦いでも、
最終的にゴジラの勝ち、という結果になっています。
（まぁ、海上での戦いは地形的にコングが圧倒的に不利でしたが）
ただ、だからと言って、コングが”敗者”扱いになる感じではなく、
最後に登場したメカゴジラとの戦いでは、
コングがゴジラを援護して、最終的にメカゴジラとの戦いに
決着をつけるなど、ちゃんと見せ場も用意されていて、
”映画の展開をダメにしない範囲内での双方のファンへの配慮”を
感じる作品だと感じました。
配慮するなら、”引き分け”という作品として中途半端な形ではなく
今回のような配慮だと、個人的には高く評価できます。
メカゴジラも登場する
映画のタイトルにはなく、存在が隠されていますが
メカゴジラも作中に登場します。
かなり不安定な感じのメカゴジラで、
案の定暴走して、開発していた組織は壊滅状態に陥っています（笑）
登場がラストの方で、それなりに実力も見せていましたが
コングが駆け付けてからはあまり強くない印象で、
一方的に倒されてしまった印象でした（笑）
過去作品のメカゴジラと比べても”全然制御できていない”ので、
悲しいですね（笑）
作中の犠牲者ネタバレ
作中の登場人物（モブ除く）と、怪獣の犠牲者を
ご紹介します。
※作中の時系列順に並んでいます。
〇マイア・シモンズ
地下世界で、エネルギー源を見つけて目的を達成後、
地上世界に戻ろうとするも、コングを攻撃したことで怒りを買い、
乗っていたマシンごとコングに握りつぶされて絶命する。
〇ウォルター・シモンズ
終盤でメカゴジラを起動した際に、
マディソンらに自分の野望を語っていたものの、
暴走したメカゴジラの攻撃を受けて命を落とす。
〇レン・セリザワ
メカゴジラのコントロールを担当していたものの、
メカゴジラが暴走し、装置が破損、
その際に感電するような形で絶命した。
〇メカゴジラ
終盤でゴジラと対決。
マディソンらによってコントロールのシステムを破壊され、
弱体化したところ、ゴジラとコングの連携攻撃によってトドメを刺された。
