実写映画版パラサイトイヴのレビュー!作中の犠牲者ネタバレも!

映画

実写版「パラサイト・イヴ」は
1997年に公開された映画で、
同名の小説を原作とした作品です。

パラサイトイヴというと、スクウェア(当時)から
発売されたゲーム版を思い浮かべる人もたくさんいると思いますが
(私もゲーム版が一番最初でした…!)
この映画はゲーム版ではなく、
ゲームの前に登場していた原作小説の実写映画版になるため、
ゲーム版とは内容が異なります。

そんな、実写映画版パラサイトイヴを見た感想をお話していきます。

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原作小説の実写版

実写映画版は瀬名秀明さんによる原作小説を
映画化したもので、
ゲーム版の実写映画版ではありません。

ゲーム版の方は、そもそもミトコンドリアとの戦いを
描いているような部分以外は、原作小説とは
物語展開も舞台も、キャラクターも大きく異なるために、
”ゲーム版の映画版”と誤解して見てしまうと
全く違う内容のものを見ることになるので、
原作小説の映画版、ということはまず覚えておきましょう。

私自身は、ゲーム⇒原作小説⇒この実写映画の順番で
見ていたので、既に原作の方のストーリーも知っている状態で
この作品を見ました。

原作の雰囲気をかなり忠実に再現している感じ

実際に原作小説を全て読んだ後に、
この作品を見ましたが
原作の雰囲気をかなり忠実に再現できている
実写映画のように感じました。

物語の登場人物も大体イメージに合っているような感じですし、
物語の世界観や展開も、原作小説のイメージを
壊すことがないようなものに仕上がっていたので、
個人的には”良くできている実写映画版”だと感じました。

もちろん、原作小説を読んだことがなくても
ちゃんとこの映画版で物語は1から完結まで描かれるので、
小説版を見たことがなくても、問題なく物語は
理解できるかと思います。

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終始暗い感じはあるので、好みは分かれるかも

原作の展開がそうだったため、映画も当然そうなりますが
物語としては終始シリアスで暗い感じの展開を
見せる作品です。

若干ホラーっぽいところや、グロテスクに感じるようなところも
人によってはあるかもしれないので、苦手な人は注意ですね。

なお、ホラー要素は原作小説より薄めで
途中、ミトコンドリアが逃げ出すような描写は
若干不気味ではありますが
”極端にホラーが苦手”でなければ特に大きな問題はなく、
楽しめると思います。

バトルする映画ではない

ゲーム版では主人公が怪物化した人間やその他動物、
多数のクリーチャーと戦いを繰り広げていましたが、
原作はそういう作品ではないので、
この実写映画版もバトルをすることはありません。

事件の黒幕であるEVEとの対決に関しても、
”言葉”で対決する感じで、主人公が武器を持ったりして
戦うわけではないので、
人間ドラマが中心の作品です。

特に最初から最後まで、直接戦うようなことはありません。

主人公の狂気がいい感じに出てる

主人公の利明は物語の序盤で妻を失い、
それからは研究に没頭してしまいますが、
この雰囲気がとてもいい感じに出ていて
”大切な人を失っておかしくなってしまった”感じが
妙に印象的に描かれています。

演じている方の演技も、非常にうまい感じで、
狂気のようなものも上手く表されているように感じましたね。
このあたりの演技及び、映画自体の演出は見事だったように思います。

他の登場人物に関しても、雰囲気は出ていましたし、
世界観にもマッチングしていたように思います。

音楽も世界観に合っている

ゲーム版とは当然違う音楽で、
ゲーム版のアレンジが流れたりはしませんが、
実写映画版の音楽も
ピアノ主体のパラサイトイヴによく合う感じの音楽で、
印象に残りました。

曲名などは分かりませんが、
最後の方によくかかるBGMなどは、
見終えたあとにも暫く印象に残る感じのBGMでした。

幻想的な感じながら、恐怖な感じも織り交ぜられていて、
世界観にピッタリ合っている印象です。

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最後は割とあっけない

最後は主人公とEVEの決着が描かれたあと、
すぐにエンディングに入ってしまい、
主人公と聖美の過去の出会いなどのシーンが
改めて描かれるだけで”他の登場人物たち”が
どうなったのかは、描かれていません。

その後どうなってしまったのか、
映画からでは一切分からないので、
この点は少し物足りないように感じました。
(乗っ取られたり、先生が急に変になったり、
詳しく説明する間もなく、先生が燃えてしまって
怯えた様子を見せていた朝倉さんが個人的に心配ですね…笑
ちゃんと日常に戻れたのでしょうか。)

作中の犠牲者ネタバレ!

実写映画版「パラサイトイヴ」の作中で犠牲になってしまった
登場人物をご紹介していきます。
※作中の時系列順に並んでいます。

〇永島聖美
序盤でEVEによって意識が朦朧としている際に
前を走るトラックに追突してしまい、
荷台から落下してきた鉄骨により重傷を負う。
その後、病院に搬送されたものの、既に脳機能を停止しており、
程なくして移植手術のために息を引き取った。

〇EVE
終盤で病院に乗り込んだ際に利明と対峙。
利明の聖美に呼びかける言葉を聞いて
次第にそれを受け入れるような形で、抵抗をやめ、
最後には炎に巻かれた利明と共に消滅した。

〇永島利明
EVEと対峙した際に、EVEに対して
聖美に呼びかけるようにして語り掛けて説得。
EVEの力により人体発火を起こしてしまうものの、
怯むことなく、彼女の元にたどり着いて
そのまま二人で炎に巻かれる形で消滅した。

他に、名前が作中で明かされていない病院の警備員や
看護師、司会者、病院のクリーニングスタッフなどが犠牲になっています。
(看護師と司会者は発火後、具体的に描写がないため安否不明)

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