映画「アオラレ」は、2020年(国内では2021年)に
公開された映画で、
イライラしていた主人公がクラクションを鳴らしてしまった相手が
「危険人物」で、その男に執拗に煽り運転をされるほか、
それ以上の復讐にエスカレートしていく様子が描かれる作品です。
”もしも煽り運転をしてしまった相手が無敵の人だったら?”
みたいな感じの展開が描かれる映画ですね。
こちらの映画を実際に見た感想をお話していきます。
あまりにも恐怖な煽り運転
主人公のレイチェルは元々遅刻癖があり、
何度も遅刻した挙句にクビになり、
イライラしている状況の中、
信号が青になっても前に進もうとしなかった車に
クラクションを強く鳴らして、強引に追い抜きます。
その後、その車が追いかけて来て
運転手のトムが「こっちも悪かった。お互いに謝って終わりにしよう」
みたいなことを言ってきましたが
ここでレイチェルが攻撃的な対応をしたために、
トムの怒りのスイッチが入ってしまったのか
執拗に追い回されることになります。
煽り運転に留まらずに、レイチェルの友人や家族の命を狙って
実際に奪ってしまうなど、
”煽り運転どころではない”恐ろしい行動に出ます。
演じているラッセル・クロウの演技や見た目もあって
”ものすごく恐ろしいおじさん”に追いかけられているという
そんな恐怖を味わえる作品です。
ちなみに、物語の主人公はレイチェルだとは思いますが
映画の主演自体はラッセル・クロウの方になっています。
(確かに本作は彼あってこその映画な感じはしますからね…!)
主人公も悪いものの、やはり一番悪いのは…
本作で、トムに追い回される原因を作ったのは主人公のレイチェルで、
レイチェルは元々遅刻三昧、すぐに怒り出すなど褒められた感じでは
ない人物でした。
また、トムにクラクションを鳴らしたあと、トムに声を掛けられた際に
ここでちゃんと対応していれば”もしかしたら”その後のことは
起きなかったと考えると、レイチェルにも原因があるのは確かです。
ただ、一番悪いのはトムであるのは疑いもない事実で、
そもそもトムは冒頭で既に人の命を奪っており、
”いつ爆発してもおかしくない危険人物”でした。
レイチェルの態度が悪かったとは言え、あそこまで復讐するのは
異常で、やりすぎであるのも確かなので、
やっぱり、作中で一番の悪は運転手であるトムですね。
あまりにも”ヤバい”煽り運転を見せてくれるので
映画としてはそれが映えますし、
強烈なインパクトを残してくれる作品でした。
”そこまでやるか?”と思ってしまうぐらいに
吹っ飛んでいるトムの復讐は、なかなか強烈です。
苦手な人は注意
トムが結構、強烈な行動を繰り返すので、
苦手な人は注意で、
特に主人公の身の周りの人間が
トムの残酷な行動によって葬られていく様子は、
苦手な人にはなかなかキツイ描写です。
しかも、命を奪われるのは
いい感じの人(ガソリンスタンドの客とか離婚弁護士とか)が
多いので、それもなかなか心に来るものがあります。
最後の決着も含めて多少グロな要素もあるので、
その点に関しては苦手な人は注意した方が良いです。
ただ、苦手でなければ”トムの異常さを演出するため”に
悪くはない展開だと思います。
テンポの良い展開は〇
長々ダラダラと回想シーンが出て来たり、
家族の話を永遠としたりするようなことはなく、
割と早く煽り運転が始まり、
それ以降はノンストップでずっとトムに追われている感じなので、
(トムの過去ですらほぼ描かない潔さです)
映画としてはテンポ良く、いい感じだと思います。
映画自体も長すぎる、最初から最後まで
ハラハラしながら楽しめる作品に感じました。
謝っていたらどうなっていたかを考察
作中では前半で、トムにクラクションを鳴らしたあと、
トムは”お互いに謝ることでこの件は終わりにする”というような感じの
提案をしています。
ここでレイチェルが素直に謝っていたらどうなっていたのか。
確かに、この時の態度が引き金となっていて、
ここで謝っていればトムの暴走は回避できたかもしれませんが、
考えられるパターンは2つで、
①レイチェルが謝ったことで、トムも謝り、それでその場は収まり、
レイチェルは被害を免れる
②謝っても途中で言っていたように「本音ではない」など、結局難癖を
つけられて同じことになる
このどちらかになるかと思います。
物語の中盤ではレイチェルがトムに謝罪しても
”いや、本気ではない”と言われて聞き入れて貰えていないため、
最初の段階で謝っても、もしかすると同じことを言われて
結局、煽られる可能性は十分にあります。
既に”最初にクラクションを鳴らした時点で詰みだった”という可能性ですね。
この場合、同じ結末になっていたと考えられます。
もう一つのパターンは、
”この場で謝っていれば”トムも納得してくれたパターン。
この場合、レイチェルは映画のように煽られず、
レオも、アンディも、メアリーも命を落とさずに済んだでしょう。
ただ、この場合でも、”いずれ”、レイチェルのようにトラブルになる人間が
出てくればトムはキレるでしょうし、同じようなことをその相手にするでしょうから、
(トムの感じを見ると、一生キレずに過ごすことはムリで些細なことで爆発したはずです)
被害者がレイチェルとその周囲の人々ではなくなるだけで、
結局、”別の人間相手”に同じようなことが起きていたと予想されます。
結局のところ、トムが危険人物であることには変わりないので、
”レイチェルか、別の人か”というところだったのではないかと思いますね。
作中の犠牲者ネタバレ
「アオラレ」の作中で犠牲になってしまった登場人物を
ご紹介していきます。
作中の時系列順に並んでいます。
〇レオ
ガソリンスタンドの利用客。偶然居合わせたレイチェルを助けるために
トムを足止めしようとするも、トムの車に跳ね飛ばされた挙句、
対向車に追突されてしまう
(※その後安否の言及がない為、生きている可能性もあり)
〇アンディ
離婚弁護士で、レイチェルの友人。
レイチェルと待ち合わせをしていた店にやってきたトムによって
痛めつけられた挙句、刺されて命を落とす。
〇メアリー
フレッドの恋人。トムによって痛めつけられたあとに
トムがフレディの持っていた包丁に押し飛ばしたことで命を落とす。
〇トム・クーパー
危険な運転手。レイチェルを執拗に追跡し、
身近な人の命を奪っていくも、
最後はレイチェルにハサミを突き立てられて命を落とす。
なお、弟のフレッドはトムに燃やされましたが
ラストシーンで病院に搬送され、助かったことが
警官の口から語られています。
⇒映画レビュー一覧へ戻る
本作以外の映画のレビューは↑からご覧ください。

