Xylophoneのレビュー!この内容でこの価格をつける度胸に関心。

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「Xylophone」は、その名の通り「木琴」を楽しめるソフトで
ニンテンドースイッチ向けに
Sabecというメーカーから配信された作品です。

「木琴」のゲームというのは非常に珍しいですが
商品説明ページを見てみても
明らかに”危険そうなゲーム”(色々な意味で)に見える内容で
私も最初は購入しませんでしたが、
セールで179円になっていたこともあり、
「怖いもの見たさ」で購入しました。

ちなみに、このメーカーさんのゲームは以前
「ボウリング」も購入して遊んでいるので、
今回の木琴で2作品目です。

ほとんど誰も購入してなさそうな雰囲気のある作品を
あえて買ってみた感想をお話していきます。

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「木琴」単体のゲームは非常に珍しい

まず、このゲームの最大の褒めるべき点は
「木琴」単体でゲーム化されたことですね。

家庭用ゲーム機向けのゲームで
「木琴だけ」のゲームが、私は少なくとも他には知りません。
色々な楽器が出てくるゲームはあっても、
木琴だけをメインのテーマに置いたゲームは
私は他に知りませんし、あったとしても、かなり少ないと思いますので、
そういう意味では貴重です。

確かに、ゲーム中で木琴を叩くと、木琴の音がします。

ですが…良いところはそれぐらいですね…笑

3枚の写真で全てのゲーム内容を語ることができる

ニンテンドーのストアで「Xylophone」のページを見ると
3枚の写真を確認することができますが
”それが、全てのゲーム内容です”と、思ってください。
他には、何もありません。

あまりの何もなさに驚くぐらいの作品で、
私は「あえて」、スイッチの色々なヤバそうなダウンロードゲームも
セール特価になると買ったりしてきましたが
その中でも、突き抜けて恐怖を感じる作品ですね(笑)

以前レビューを書いた
「アーバンストリートファイト」が、
ちゃんとゲームしてるように錯覚してしまうほど…(笑)
(参考⇒アーバンストリートファイトのレビュー

それぐらい、この木琴には、何もないのです。

木琴の画面(背景や木琴のデザイン変更要素はありません)、
メニュー画面(モードは2つ)
曲セレクト(曲は9つ)、
この画面と、あとは曲が1曲終わった時の画面しか「画面」すらないので、
公式のスクリーンショットが少ないのも納得です。
”あれで全部”なのですからね…。

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あまりにも薄すぎる内容

モードは2種類で「自由に木琴を演奏するモード」と、
「収録された9曲をプレイするモード」だけです。

前者に関しては本当に何もなく、
木琴を好きにいじれるだけです。
それ以外は何もありません。

一方の曲をプレイできるモードは、
学校の授業で出てくるような定番の曲が9曲収録されていますが、
「ここを鳴らす」みたいな感じで、木琴の一部分が点滅する形で、
案内してくれるだけで、
特に「評価」があるわけでも「クリアやゲームオーバー」が
あるわけでもなく、
「この曲をどうやって演奏するか」を教えてくれるだけです。

クリアマークもつきませんし、ランクも点数も何もありません。
とにかく、何もありません。

そして、これが「木琴」のすべてです。
もう、あとは語るゲーム内容がありません(笑)
オプションモードも何もないので、本当に”これで終わり”状態です。

何もかも対応していない潔さ

もはや「ゲーム」としても考えられないレベルの内容で
「フリーソフト…?」と思ってしまうような内容ですが、
その上、さらに

・セーブ非対応
・日本語非対応

と、何もかも削り落としています。

そもそも、採点も何もないので、セーブすることもないのですが、
セーブに対応させて、各曲に、簡単にでも良いので、「90点!」とか
そういう機能があるだけでも、ゲームとしての印象は
非常に大きく変わったかと思いますが、
残念ながらそういう工夫は見られませんでした。

日本語非対応自体は、曲セレクトの時以外特に関係ないので、
プレイに影響はないのですが、
内容がこれだと、そういう部分も悪目立ちしてしまいます。

この内容で899円…!?知らずに買った人は…

私はセール価格179円で「ネタとして」分かっていて買っていますが
このゲームの定価はなんと「899円(税込み)」です。
あまりにも驚きの価格で、口を半開きにしたまま
固まってしまう勢いです(汗)

”木琴”のゲームは珍しいですし、
場合によってはファミリー層のユーザーなどが
知らずに購入してしまうかもしれません。

しかし、購入したゲームがこの内容だったら、
相当驚くでしょうし、
「スイッチってこんなゲームばかりなの…?」みたいなことにも
なりかねないぐらい、恐ろしいゲームであると思います。

899円は…
他に色々なダウンロードソフトを遊んできましたが
ちょっとこの内容で…え…?と、只々唖然としてしまうレベルです。

改善点を考えてみる

どんなに内容の厳しいゲームでも、私は製作者の方の苦労は
詰まっている…と、信じています。

そこで、この木琴も「これはダメだ!」だけではなく
私なりに改善点を考えてみます。

やはり、一番は「ゲームとしての要素」でしょうか。
収録曲は9曲でも良いので、せめて「採点」機能をつけ、
それを保存できるようにし、ランク評価などをつける、
これだけでもやっておけば”かなり”違うと思いますし、
また、木琴のデザインや背景の変更機能なども
”簡単なものだけでも”良いので、収録しておき、
それを、↑の9曲の成績などでアンロックしていく形式にすれば
”この2点”だけでも、かなり大きく違って見えると思います。

899円であれば、そのぐらいは十分できる内容だと
思うのですが、もし、次回作が出るようなことがあれば、
そう言った点に注目してみて見たいと思います!

「木琴」のソフトを単体で発売するという点に関しては、
新鮮味がありますし、良い挑戦だったと思います!

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