プレイステーション４とニンテンドースイッチに配信されている
「銀星チェス」は、ごく普通の硬派なチェスゲームで、
ダウンロード専売のタイトルになっています。
低価格でチェスを楽しめる、という点が魅力のこのタイトルを
実際に遊んでみた感想をお話していきます。
定期的にセールも行われているので、
チェスが好きなら…という感じでしょうか。
ごく普通のチェスゲーム！かなりシンプル。
「銀星」と名のつくテーブルゲームは
たくさん発売されていますが、
その中でも「銀星チェス」はかなりシンプルな作りに
なっており、本当に”対局するだけ”な
スタイルのゲームです。
特にアンロックしていくような
”ゲーム的なやりこみ要素”は存在していませんし、
キャラクターが登場するようなこともありません。
当然、独自ルールが搭載されているようなことも、
特殊なモードが用意されていることもありません。
とにかく、純粋に”チェスだけを遊ぶ”という
感じのゲームです。
良く言えば、とてもシンプルなゲームですが
悪く言えば、”スマホやパソコンのフリーゲーム”と
同じようなレベル、とも言えます。
低価格でチェスを楽しめるゲーム
家庭用ゲーム機で遊べるチェスゲームは
案外少ないです。
そのため、低価格で遊べるチェスゲーム、
ということで、その価値はあると思います。
パソコンやスマホなら、いろいろありますが
ＰＳ４やスイッチで、となると、
なかなかないですからね…。
チェス自体を遊ぶ、ということであれば、
まぁ…いいのかな？という感じです。
”対局”そのものには、特に大きな不便などは
感じませんでした。
ゲームならではの要素はなし
あくまで「チェスを遊ぶだけ」なソフトであり
ゲームならではの要素はありません。
先ほどにも書いた通り
「何かをクリアしていく」という要素は
一切存在しておらず、
単純にＣＰＵとチェスをするだけです。
他には、何もありません。
プレイ時間の統計とか、そういうものもありませんし、
ただ単に「対局して、おわり」というだけです。
チェスが大好きなら話は別かもしれませんが
（それでもわざわざこのゲームでＣＰＵと対決する理由は
あまり…という感じも）
そうでないのであれば、モチベーションを維持するのは
かなりきついと思います。
ゲーム内目標が何もないわけですからね。
ただ、プレイステーション４版であれば
数は少ないですが「トロフィー」があるので、
それがゲーム的なモチベーションにはつながるとは思います。
要素もとにかく最低限
収録されている要素は、とにかく”最低限”な印象を受けます。
こういったテーブルゲーム系ゲームに多い
”盤面のデザイン変更”などもりませんし、
先ほどから書いている通り、隠し要素もありません。
モードは「ＶＳ ＣＰＵ」「ＶＳ ２Ｐ」「オプション」の
３つしか存在していません。
本当に、何も、ないのです。
当然、オンライン対戦などというものも存在していませんから
オンライン目的の場合、
それもできない、ということを頭に入れておかなくてはいけません。
あるのは”最低限の要素”だけです。
グラフィックはどんな感じ？
グラフィックは
”アニメーションのチェス盤”と言う感じです。
リアル調ではなく、
決して「綺麗」という感じではありません。
紙ぺラのような感じですね。
ニンテンドースイッチの「世界のアソビ大全５１」に
収録されているチェスの方が見た目的にも
綺麗です。
見た目の点も、「最低限のチェス」という感じで
特にこだわりを感じることはできません。
価格が価格なので、仕方ないと言えば仕方ないのですが
少し寂しい感じもしてしまう作品であるのは
拭えない印象です。
チェスを知らないときつい
一応、説明書はありますが、
ゲーム自体は
”チェスを知っていること前提”で、
説明書を見た限り、説明書にもチェスの
詳しいルールまでは載っていなかったように
思います。
チェスを知らない人が、わざわざこのゲームを
購入するとは思えませんが
基本的に「チェスのことを理解している人向け」な
ゲームデザインになっているので、
「これからチェスを始めようかな」という人は
回避したほうが無難ですし、
別のチェスゲームを遊んだほうが、良いでしょう
動作自体は快適
マイナスな部分ばかり並べてしまいましたが、
プラスな点についても少しお話をしておくと
”動作自体は非常に快適”ということが
挙げられます。
レベルが上がってくると、ＣＰＵの思考時間も
だんだん長くはなってきますが
個人的には十分待てる範囲内であると思いますし
無駄な演出が一切排斥されているために
読み込み速度自体は、とても早く、快適です。
この内容でローディングが長かったら
それこそびっくりしてしまいますが、
その点は、心配ないと思います。
チェス以上のものを求めてはいけない
総評すると
このゲームに「ＣＰＵとチェスを遊ぶ」以上のものを
求めてはいけない、ということです。
低価格のソフトなので、いろいろ欲張るのも、
欲張りすぎな感じもしますが、
それにしても、超がつくほどシンプルすぎる内容で
「チェスを楽しんでもらいたい」というような
意志も感じられないような作りです。
ゲームとして楽しむような要素はまったく
存在していないので
低価格であっても
「家庭用ゲーム機のゲーム」として
楽しみたいのであれば
個人的にはお勧めできない作品、
というのが正直な感想です。
ゲーム的な要素を求めるのであれば
他のチェスゲームを探した方が
遥かに良いでしょうし、
チェスにこだわらないのであれば
尚更です。
