「LOOP/ループ-時に囚われた男」は、
2016年に公開された映画で、
恋人が命を落とし、さらには自分も命を落としてしまう
状況の中、主人公がタイムループにはまってしまい、
その悲劇を回避しようと試みる物語が
展開される作品です。
タイムループ系の展開を見せる映画ですね。
こちらを実際に見た感想をお話していきます。
ループに引っかかってしまう主人公
主人公は、デジューという男と手を組んで
悪事を行っていましたが、
そのデジューから恋人と共に逃げる計画を
企てていました。
ただ、その計画は失敗に終わり、
恋人のアンナも、主人公自身も命を落としてしまいます。
その状況の中で、主人公は”前のループ”の記憶を持ったまま
同じ出来事を繰り返し始めている状況に気付き、
なんとか自分と、恋人の悲劇を回避しようと、
限られた時間の中で色々と行動を繰り返していく話が描かれて行きます。
ループ後、”前の時の自分”も、そのまま存在している状態で、
主人公や恋人、デジューが命を落としても平然とウロついていたりと、
混沌とした状況を見せていきます。
色々混乱するも、映画として楽しめる作品
本作のループは、
・前のループの時の「自分」は、今の自分とは別で存在する
・今の自分の行動次第で若干その後の出来事が変わる
・主人公のみループの記憶を持っている
・主人公、アンナ、デジューの3人のみループの中で複数人行動している
と、いう状態になっています。
自分が何人にも増えたり、
少しずつ出来事が変わっていく様子などが描かれていて、
タイムパラドックス的なものは大丈夫なのかな?とか、
結構、頭は混乱する感じになりますし、
厳密に考えれば矛盾のようなものも見つかるような感じの展開を
見せていきますが、それでも、”映画”として考えると
なかなか面白い作品で、
私自身も「続き」が気になりながら映画を見ていました。
あまり、現実的に考えすぎずに、
”作品”として、深く考えすぎずに楽しもうとすれば
全然楽しめる作品であると思います。
「自分」と対面しても大丈夫なのも印象的
序盤~中盤にかけては、主人公は”前のループの自分”との
接触をどちらかと言うと避けているような印象で、
病院内の非常階段らしき場所でも、扉を開けた先に
自分の姿が見えた際には、慌てて「失礼」と、言って
扉を閉めているなどしていたので、
てっきり”自分同士の遭遇”はダメなのかな?と思っていましたが
途中から平気で自分の前に姿を現すようになっていたので、
どうやら大丈夫のようでした(笑)
それどころか、終盤では以前のループの自分の命を奪って、
未来を変えようとするなど、
結構珍しい描写も描かれていました。
デジューが哀れに見えて来る…
作中で悪党として登場するデジューは、
主人公らの命を奪う悪党ですが、
”ループ”を認識できておらず、
主人公のアダムを始末したはずなのに、
またアダムがいることに驚いたり、
アダムが二人同時に左右にいることに驚いたり、
洗車中にアダムに反撃された際に、
自分と争っているアダム以外に、もう一人アダムが
いることに驚いて命を落としたりと、
散々な目に遭っています(笑)
ループを重ねるごとにだんだん可哀想に思えて来るほどの
振り回されっぷりでした(笑)
しかも最後は事故で結局命を落とす結末になっていて、
ある意味ループで一番悲惨な目に遭った人物と言えるかもしれません。
ラストの結末
最終的に、アンナが命を落とすことを阻止すれば
ループは回避されると考えた主人公は、
アンナに怒りをぶつけようとする”以前のループ”の自分を仕留めて
アンナと再会、アンナが車に轢かれてしまう未来を回避し、
未来が変わったことで、デジューは自分で勝手に事故を起こして
最後を遂げました。
そして、主人公はアンナと共に電車で移動し、
ハッピーエンド…に見えましたが、
物語冒頭で、パンの切れ端を渡した老人が
主人公の前に姿を現し、主人公が何かを悟るような表情を浮かべて
物語が終わります。
なお、最後まで”ループの理由”は不明のままです。
ラストの考察
最後の展開を見る限り、ループから主人公は
まだ抜け出せていない…と、ように見えますね…。
理由としては、
最後に登場するパンを持つ老人は冒頭で主人公が
パンの切れ端を分けた相手です。
このことから、冒頭のシーンのアダムが近くにいる状態であると
考えられます。
また、ラストの直前にアンナが、主人公の手に
「永遠」を意味する「∞」の印を書いていて、
それが、冒頭の主人公の手にもあったことから、
「このあと」、ループを抜け出したと思っている主人公は
何らかの理由でまた冒頭のシーンの状況のアダムに戻る…?とも
考えられます。
(映画ラストのシーンまで、アダムが「∞」を手に書かれる描写は
なかったので、映画冒頭のシーンのアダムの手に「∞」があるということは、
このラストシーンの後、何かが起きて冒頭のシーンに戻る…ということに
なるのではないかと個人的には思います)
何が起きるのかは分かりませんが、
(途中で急に時間が戻ったみたいに、ふと気付いたら
アダムは電車内で一人(アンナがいなくなる)になっていて、
時間も戻っている状態になり、記憶も消えるのかもしれません)
冒頭アダム⇒作中のループを繰り返すアダム⇒
ループから抜け出したように見えたアダム⇒冒頭アダムに戻る
という無限ループを続けているのかもしれません。
そしてまたいつの間にか∞の印も消えて
同じことを繰り返して、ループから脱出して電車に乗ったと思ったら
また、最初に戻る…と言う感じですね…。
違うかもしれませんが、
いずれにせよ、主人公はまだ”ループ”から抜け出せてはおらず、
終わりのない状況に引っかかってしまっているものと
考えられます。
作中の犠牲者ネタバレ
「LOOP/ループ 時に囚われた男」の作中で犠牲に
なってしまった登場人物をご紹介していきます。
ループごとに何度か犠牲になっている人物は
複数パターンを記載しています。
〇アダム
・自分の部屋に戻って来たところ、デジューに銃撃されて
命を落とす。
・自分の部屋に戻って来たところ、後のループの自分に
襲撃されて命を落とす。
※作中で描かれた最後のループでは生存している。
〇アンナ
・デジューの運転する車に跳ねられて命を落とす
※作中で描かれた最後のループでは生存している。
〇デジュー
・アンナを轢いてしまったあと、洗車をしている最中に
アダムに銃撃されて命を落とす。
・未来が変わった後は、自ら車で余所見をした際に
事故を起こして命を落とす。
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