映画「インタースペース」は、2016年に公開された
SF映画で、
未来の世界を舞台に、調査に向かっていた宇宙船の
人工知能が暴走、クルーたちが悲劇に見舞われていく
作品になっています。
”未来の世界が舞台”とはなっているものの、
終始地球側の描写はないため、
あまり未来感を感じることはできません。
こちらの映画を実際に見た感想をお話していきます。
人工知能が暴走し、破滅するまでを描く話
主人公たちが乗っているオセロット号に搭載された
人工知能・メリルが暴走し、
惑星ソムヌスと呼ばれる場所に着陸、
そこで地球が滅亡状態になったことを知る…という展開の話です。
最後まで”緩やかに滅びに向かっていく”感じで、
主人公も含めて主要人物は全滅してしまう感じですね。
展開的にはダラダラと滅びに向かって行く感じで、
あまり、”見せ場”となるようなシーンは多くはありません。
展開がスロー。時間を引き延ばしていると感じる描写も
展開が序盤~中盤は特にスローで、
”無駄に時間を引き延ばしている”と感じるような描写も
多く存在しました。
また、謎となる部分を十分に描けていない状態であるにも関わらず、
クラゲみたいなものが浮遊する意味のないシーンを長々と流したり、
冒頭の過去のシーン(これも別にいらない気がする)で時間を
消費していたりと、
”もっと描くべきことがあったのでは?”と感じてしまうようなところは
正直なところ、多く感じました。
全てを描き切って時間が余っているならともかく、
そうではないですからね…。
大事そうな部分が雑なのが気になる
前述したように、冒頭の過去のシーンやクラゲの浮遊など
あまり意味をなしていないように感じるシーンで
時間を取られている一方で、
”物語の大事な部分”が、雑に描かれていると感じる部分も多く、
結果的にそれが”謎だらけのまま終わってしまっている”という
ところに繋がってしまっています。
まず、序盤の回想シーンで登場する”ポーラ”なる人物
(恐らくオセロット号のクルー?)は、
メリルに命を奪われたかのような描写となっていますが、
クルーたちがそのことに言及するシーンは
途中でエマーソン船長がポーラの名前を口にした以外は
ほとんどなく、また、何が起きたのかも最後まで語られません。
加えて、”地球の滅亡”に関しても
終盤でかなりあっさりと描かれていて
別の知的生命体の文明(ちょっとだけ映る描写的にリングのような謎の物体)に
地球が攻撃されて、あっさりと滅んでいるというもので、
もう少しこの辺も、クラゲが浮遊しているシーンで時間を使うなら
少しでも長く描いてくれた方が良かったような気がします。
終盤で着陸する惑星ソムヌスも、生存者たちの掘り下げが不足していて
(最初から倒れているスチュワートは特に意味不明(笑))、
謎の生き物みたいなものも出てきてSF感は多少ありますが、
これも意味をなさないまま終わってしまうなど、
「そこを描けばもう少し面白くなったかもしれない」と感じるような部分が
軒並み雑に描かれているのは気になりました。
最初のシーンも、後半で何か大きな意味があるのかと思いましたが
特に意味がないように感じたので、これも個人的にはマイナスですね…。
ラストの考察
ラストでは、人工知能メリルと、惑星ソムヌスの人間が
一度滅ぼされた地球に戻り、
その上で新たに地球で繁栄していく計画を企てていたことを知り、
主人公のエマーソンは、それを阻止しようと動き出します。
(滅亡が避けられなかったのなら、その計画もやむなしのような気もしますが)
最終的に、エマーソンはオセロット号の人工知能であるメアリーを破壊、
搭載されていた兵器を暴走させて、惑星ソムヌスの生き残りごと
自爆する形で、決着がつきます。
ただ、そのあとのシーンでエマーソンは砂浜のようなところで目を覚まし、
既に命を落としているはずの妻と再会して、物語は終わります。
これは、恐らく”あの世”とか”最後の瞬間に見た映像”とか
そういうものだとは思いますが、
作中でバーチャル映像を見ていた装置のようなものが
近くに転がっており、”今までの光景は全部装置で見ていただけ”
みたいな考え方もできなくはないですね…。
ただ、さすがにそれはないとは思うので、
恐らくは、あの世的な何か、なのだとは思います。
作中の犠牲者ネタバレ
映画「インタースペース」の作中の犠牲者を
ご紹介していきます。
作中の時系列順に並んでいます。
〇ポーラ
宇宙船の船員だったと思われる人物。
回想シーンでメリルに命を奪われている。
〇ルパート・ジャベル
宇宙船のエンジニア。
メリルによってコア室に閉じ込められた上で
減圧されたことにより、命を落とす。
〇スチュワート
惑星ソムヌスの住人、何故かエミリーに痛めつけられていて、
程なくしてトドメを刺された。
〇エミリー
惑星ソムヌスの住人。スチュワートの命を奪ったあとに
エマーソンにも銃を向けるも、駆け付けたフィンチに撃たれて倒れる。
〇チャールズ・S・フィンチ
宇宙船のクルーの一人。
惑星ソムヌスに着陸後、謎の男に何かを投与され、
その状態で逃げ出してエマーソン船長を救うも、直後に息絶える。
〇メリル
宇宙船オセロット号に搭載された人工知能。
エマーソンによって破壊される。
〇謎の男
惑星ソムヌスにいた男。名前は作中では呼ばれていない。
フィンチを逃がしたあと、エマーソンが起こした爆発により命を落とす。
〇ハリー・エマーソン
オセロット号の船長。メリルを止めたあとに
オセロット号を自爆させて自らも命を落としたと思われるものの
ラストシーンでは故人である妻と再会するような描写も描かれている。
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