映画「フロントライン」は
2025年に公開された映画で、
2020年2月に実際に発生した
豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号における
新型(当時)コロナウイルスの集団感染と、
それに立ち向かう医療関係者と厚生労働省の役人らの
物語を描いている作品です。
この作品を実際に見た感想や、
作中のネタバレなどをご紹介していきます。
漫画や小説などの「原作」はあるの?
本作は、元々存在していた漫画や小説などを
原作とした作品ではなく、
詳しくは後述しますが「実話をベースとした物語」と
なっています。
そのため、何か原作のようなものが存在しているわけではありません。
ただ、映画のノベライズ版として同時期に
映画の小説版は登場しており、
現在は小説版も存在しています。
この映画は「実話」なの?
本作は実際に起きた出来事を題材としていて、
「実話をベースとした」物語となっています。
ダイヤモンドプリンセス号の集団感染は
当時、ニュースにもなっていたので、
(もちろん実際に乗船していた方もいるでしょうし)
覚えている人も多いと思います。
その実際の出来事をベースとした物語で
数多くの取材なども行われており、
主要登場人物や登場する病院などにも
モデルとなる実在の人物が存在するなど、
出来る限りの当時の雰囲気を再現するような試みが行われています。
ただ、当然のことながら
演じているのは当時活躍したご本人ではなく役者さんですし
(これは映画なので当然ですね)
登場人物の名前も実在の人物の名前ではありません。
また、当たり前のことながらセリフ1個1個が全て
当時発されたものではありませんし、
時系列や出来事なども「100%そのまま」ではありませんが、
映画として、しっかり「何が起きていたのか」、
その雰囲気を伝えることはできる作品に仕上がっているように感じました。
あくまでも”実話をベースとした物語”ですが、
雰囲気はよく伝わって来る作品であると思いますし、
ちゃんと”映画”としての側面も上手く出来ている
(あまりに実話に近づけようとして映画としての質が下がってしまう
みたいなことも特には感じませんでした)ので、
良い作品だと思います。
当時の雰囲気を思い出す
当時の雰囲気…と言っても
サイト管理人は当然、ダイヤモンドプリンセスに乗っていたわけでも
それに携わる仕事をしていたわけでもありませんが、
この当時は、まだ今と違って
コロナウイルスが”未知”の存在で全くどういうものか
分からない状態でしたし、
不気味な存在であったために、
今でこそ、そういう空気は無くなりましたが、
この頃の”よく分からない危険そうなもの”として
扱うような、独特の空気を、映画を見ていて思い出しましたね…。
当時、どんな風に過ごしていたか、
どんな風にコロナの話題を見ていたかなどなど、
映画を見ながらそんなことも思い出せる作品でした。
イヤな思い出も含め、あの頃の空気をもう一度思い出しつつ、
当時の出来事を物語として知ることができる作品で、
なかなか貴重な作品だと思います。
特に、”当時のあの空気で”こういった場に足を運んだ、
遭遇した方々は本当に大変だったと思いますし、
実際にはもっと、映画のように綺麗にはいかない部分も
あったとは思いますが、その感じを少しでもこうした形で
知ることができるのは良かったと思いますね。
良いことも嫌なことも描かれている
全てが実際にあったかどうかはさておき、
当時”実際にあったであろうようなこと”は
色々と描かれていて、
客船内に向かう医師とその家族の反応だったり、
スタッフの一部が世間から菌のような扱いを受けたり、
ネットで色々言われたり、
医師が「船を追い出された」と動画を配信し始めたり、
報道が煽るような形になったり、
当時も実際に見たようなことが、色々と映画内でも
描かれていて、
良いことも、悪い部分もなかなか鮮明に
描かれているような印象は受けました。
先程も書いたように、
現実ではもっと酷いようなこともあったとは思いますが
それでも、しっかりと色々な部分は映像化されているように見えますし、
雰囲気は十分に伝わって来る作品です。
「映画らしさ」もちゃんとある
実話をベースにした物語ではありますが、
ちゃんと”映画”として成立するようにも作られていて、
ドキュメンタリーのようになってしまっているわけではなく、
単に”映画”としても楽しむことができる作品です。
そのため、難しいことを考えずに、
映画として純粋に楽しむ楽しみ方もできる作品ですね。
実際の出来事をモチーフにした作品としても、
映画としても、両方の面で楽しむことができる作品でした!
実際の出来事をモチーフにした作品、ということで
全然出来事自体は違いますが、
映画としては「Fukushima 50」と似たような感じの
タイプの映画ですね。
(あちらは実在の人物名も一部登場していましたが)
作中の犠牲者ネタバレ
映画「フロントライン」の作中の
犠牲者ネタバレをご紹介します。
…作中では、名前が登場している主要人物が
犠牲になるようなことはなく、
途中で船から病院に搬送された後、
容体が悪化して命を落とした人が
作中のニュースで報じられるものの、
それ以外の犠牲者は作中では特に
描かれていませんでした。
ラストの結末ネタバレ
ラストは、ダイヤモンドプリンセス号の乗客・船員が
下船するところまでで、
その後、コロナとの戦いはこれからが本番、
というようなところで物語は終了します。
最後の方で「濃厚接触者の扱い」で、
施設が機能しなくなる、みたいなことに言及していたのも、
当時を思い出すようなそんなエピソードでした。
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