「遊戯王デュエルモンスターズ7 決闘都市伝説」は、
ゲームボーイアドバンス向けに発売されたタイトルで、
原作の第17巻~第31巻(文庫版などの場合は巻数が異なります)で
描かれたバトルシティ編を体験できるゲームとなっています。
こちらを実際に遊んだ感想を
お話していきます。
遊べる機種は?
遊戯王デュエルモンスターズ7を遊べる機種は
現時点では下記の通りとなっています。
・ゲームボーイアドバンス
・ニンテンドースイッチ(※「遊戯王アーリーデイズコレクション」に収録)
現時点ではこの2機種ですね。
Switchは単体では発売されておらず、
遊戯王アーリーデイズコレクションの収録タイトルの一つとなります。
(アーリーデイズのレビューはこちら⇒アーリーデイズコレクションのレビュー)
※私がプレイしたのはアドバンス版です。
Switch版もプレイ予定です。
童実野町を自由に移動できる
本作は、カードゲームでバトルするだけではなく、
RPGゲーム風のマップで、遊戯王の舞台となる童実野町を
自由に歩き回ることができるようになっています。
そこまで広いわけではありませんが
色々なキャラクターと会話したり、デュエルをしたり、
色々な場所を訪れたりと、
個人的にはなかなか好きなシステムでした。
特に原作やアニメを見ていると、
より探索が楽しい感じではあります。
そんなに広くないとは言え、こういった感じに
原作の舞台が再現されているといい感じです。
カードのルールは…
ゲーム内でのカードゲームのルールは
初期のシンプルなもので、
5や6で採用されていたエキスパートルールではないため、
モンスターの効果もOCGとは異なる簡略化された
タイプのものになっています。
CPUがやたらチートっぽく強いカードばかり引くのも健在です(笑)
実際の遊戯王OCG(特に今の遊戯王とは)とはかけ離れている
シンプルなルールかつ、
カードの収録枚数も、今と比べたら全然少ないので
カードゲームの部分はあくまでもゲームオリジナルとして
あまり期待しすぎない方が良いかとは思います。
ストーリーはあっさり
RPG風のマップがあるとは言え、
ストーリーはかなりあっさり目となっていて、
原作のようにじっくり描かれることはありません。
かなり、ダイジェスト的なつくりとなっており、
原作の再現としても、
ゲームだけで考えた物語として、
若干微妙な感じはします。
ただ、最初に書いた通り、街の”雰囲気”を味わうことは
できるので、ストーリーの部分というよりかは
そっちの方が大事な部分となってくる作品ですね。
なお、本作が発売された当時は
まだ原作の遊戯王でバトルシティ編が完結していなかったために
後半のストーリーは、原作とも大きく食い違っていて、
バトルシティ決勝トーナメントの戦いの組み合わせも
異なっています。
このゲームでしか見えない海馬VSマリク(ちょっとだけ描かれる)なども
あるので、その点は注目ですね
(海馬は負けますが…笑)
やり込み要素が薄いのは気になる
遊戯王のゲームは、全体的にクリア後も
遊べるような要素がある作品も多いのですが
本作は”クリアすると終わり”のような状態となってしまうので、
その点は少し物足りなさを感じる部分もありました。
ゲームをクリアすると、ラスボス手前からのプレイとなり、
特に新しいイベントが発生したりもせず、
そのままの状態でプレイすることになるのですが、
”再デュエルできる相手が少ない”ことから、
街中をウロウロしていても”もうほとんど何もない”、
そんな状態になってしまいます。
本作には対戦なども特に収録されていないので、
雰囲気を味わいつつ、ゲームをクリアしたら終わり…
という感じが少し強めのようには感じました。
本編のボリュームは少なめ
本編自体のボリュームも、
RPGのような要素がある割には少な目で、
割とあっさりとクリアまでたどり着くことが
できるようになっています。
クリアまでそんなに時間は掛からず(10時間は絶対にかからない)
あっさりとクリアできる感じの作品です。
のんびりと探索したとしても、そう長くは掛かりません。
また、他のメインモードなどは存在せず、
クリア後のやり込み要素なども存在していないため、
長く遊べるタイプの遊戯王ゲームではありません。
他の遊戯王のゲームはやり込めば結構長く遊べるものも多いので
それらと比べると、少し寂しい感じがあるのは否めません。
雰囲気を味わうゲーム
どちらかと言うと、本作は
バトルシティの”雰囲気”を味わうことが一番のメインになる感じのゲームで、
原作ファン向けな感じの作品ですね。
私もこの部分については楽しめましたし、
これだけでもプレイした価値はそれなりにはあったと思います。
ただ、RPGゲームとして考えると
ボリュームはかなり薄いですし、
遊戯王OCGのゲームとして考えると
ルール面は簡素化されているほか、
収録カード数も今の遊戯王から比べると、
相当少ない枚数となっています。
そういった点から考えても、本作は
”遊戯王のバトルシティの雰囲気をサックリと楽しむ”
そんな感じの作品であると言えます。
隠し要素や裏技は?
遊戯王デュエルモンスターズ7には
クリア後に追加される要素などは特になく、
解放されるモードなどもありません。
その他のゲーム版遊戯王の隠し要素・裏技に関しては
⇒ゲーム版遊戯王シリーズ全作品の隠し要素&裏技の項目を
参考にしてみて下さい。
基本的には1回クリアすると、終わり…!と言う感じなのが
本作ですね。