ワーニング 地球最期の日 レビュー&ネタバレ!不可解な内容の作品!

映画

「ワーニング 地球最期の日」は
2021年(日本では2022年)公開の映画です。

地球最期の日、というタイトルになっていて
ディザスター系の映画にも見えてしまいますが
実際には近未来を舞台に、
近未来の技術に絡んだ一般市民の生活を複数流していく感じの
映画で、あまりディザスター映画要素はありません。

こちらを実際に見た感想をお話していきます。

スポンサーリンク

ディザスター要素はほぼないので注意

今までにも「ディザスター映画っぽい題名・宣伝」の映画は
いくつも見たことがありますが
本作は特にその点は酷く、まるで”地球最期の日”の部分は
ほとんど関係ない作品です。

地球の滅亡が描かれるのは本当にラスト10分ぐらいだけで、
唐突に隕石の接近が知らされて
あっという間に地球が滅亡してしまいます。

その直前に宇宙に放り出されていた宇宙飛行士だけが生き残り、
地球は滅亡、それでエンド…という作品ですね…

それまでの部分は、今よりも発達した技術に
振り回される人々の日常生活を複数の人物の視点で
ごちゃまぜに描いていくような感じになっていて、
最後の方まで「え?これ、地球最期の日、関係なくない?」と
ずっと思いながら見ていました笑

内容がかなり不可解に感じる

終始、”え?何がしたいの?”という感じの
内容が続き、
また、関係性のない登場人物の物語が
複数、バラバラに展開されていくので、
次々と場面が変わり「いったい、何を見せられているのか…」と
そんな気分になる映画です。

”きっと最後には何か関係があるのだろう”と信じて
見続けましたが最後までそれぞれの人物に関連性はなく
唐突に地球に隕石が降ってきておしまいです。

地球滅亡の部分はあまり関係ない感じで、
何を伝えたかったのもイマイチ分からない感じですが
”地球が滅亡する最後の日も、人々はいつも通り生活している”みたいなことを
描きたかったのか、
あるいは、”進化しすぎた文明に苦しめられる人類”みたいな部分を描きたかったのか
イマイチ、伝えたいものが分かりにくい映画でした。

私は結構、分かりにくい映画でも頭の中で
無理矢理納得する方なのですが
この映画に関しては”???”な状態が最後まで続きましたね…笑

スポンサーリンク

一つ一つの物語は興味深いものも

本作では、近未来の発展した文明に纏わる話が
いくつか描かれます。

・宇宙で作業中に事故で飛ばされて宇宙空間を漂う男の話
・人間型のアンドロイド工場で働く男の話
・会話可能な端末(作中ではGODと呼ばれる)と暮らす女性の話
・特権階級で無限の命を得ている家族の長男に恋した一般女性の話
・VRで元恋人を忘れられずに付き纏う男の話
・自分をレンタルする謎の技術で大金を稼ごうとする学生の話

これらの話が、場面がコロコロ変わりながら展開されていきます。

近未来的な技術の数々はそれなりに
面白いものもありましたし、
1個1個の話は掘り下げれば一つの映画が作れそうな感じも
しましたがそれを全部詰め込んでごちゃまぜにしていて、
しかもなぜか”地球最期の日”というタイトルをつけているので
混沌とした状況になってしまっていて、
見ている側も戸惑う感じの映画になってしまっています。

話はシリアス路線。全体的にバッドエンド

どの話も、基本的にはギャグ路線ではなく、
シリアス路線です。
そして、どの話にも共通しているのが
基本的にバッドエンドを迎える結末ですね。
(完全なバッドエンドじゃない人もいますが
少なくともハッピーエンドを迎えるような人はいない感じです)

どの話も基本的に暗めで救いはなく、
売れ残ったアンドロイドをスクラップにしておしまい、
GODが故障して取り替えてもらうものの、宣伝ばかり始めるGODを投げ捨てておしまい、
特権階級の家の息子の彼氏が記憶を消去されてしまいおしまい、
元恋人の元を訪れるも追い払われておしまい、
レンタル中に殴る・蹴るをされてボロボロになった状態でおしまい…

という、どこも救いのない結末を迎えています。

宇宙飛行士も地球に戻ることは出来ずに
地球の最後を何もできないまま見つめるという
悲惨な結末を辿っています。

地球は唐突に滅亡する

先程も少し書いた通り、地球は終盤で唐突に
危機に見舞われて
(それより前にもほんの少しだけ怪しい描写があるような気もしますが
 直接的な描写はありません)
いきなり隕石接近の危機を迎えることになります。

ただ、ラスト10分ぐらいのところからなので、
他のディザスター系の映画とは違い、
人類が何か対策を打つようなこともせずに
隕石の直撃を受けて、そのまま地球は崩壊してしまいます。

宇宙飛行士のデビッドが見ている光景的に
地球はもう”ダメ”な状態
(赤くなっていてとても助かる感じではない)なので、
その後の地球がどうなったのか地球側のシーンがないために
不明ですが、本当に滅んでしまったのだと思われます。

デビッドが唯一生き残った人間となり、
宇宙を漂っている中、神と名乗る何かがデビッドに
語り掛けて来るシーンで物語は終わります
(このラストも割と不可解で、このシーンはいらなかったのでは?と
 個人的には思いますが…笑)

作中の犠牲者ネタバレ

「ワーニング 地球最期の日」で犠牲になってしまった
キャラクターをご紹介していきます。
作中の時系列順に並んでいます。

〇チャーリー
人間型のロボット。貰い手が見つからなかったため、廃棄処分される。

〇デビッド以外の登場人物
終盤で地球に隕石が衝突、
デビッドが「人類最後の一人になってしまった」みたいな発言をしているため
恐らく全滅したものと考えられる。
(ただし、地球側の描写が崩壊後はないため、誰かは生き延びている可能性もあり)

映画レビュー一覧へ戻る
本作以外の映画のレビューは↑からご覧ください。

タイトルとURLをコピーしました