ツイスター スーパーストームのレビュー!竜巻より人間ドラマメイン!

ディザスター映画

「ツイスター スーパーストーム」は
2023年に公開された映画で、
竜巻を追跡する父を持つ主人公を中心に
人間ドラマを描いていく作品です。

一応、ディザスター映画のような感じには
なっているものの、
どちらかと言うと竜巻ではなく、
人間ドラマの方がメインの作品となっています。

こちらの映画を実際に見た感想を
それぞれお話していきます。

スポンサーリンク

ストームチェイサーたちの物語

内容としては竜巻を追跡する
”ストームチェイサー”たちの物語という感じで、
主人公は現役のストームチェイサーではありませんが、
ストームチェイサーだった父を持つ人物で、
父親と同じようにそれに興味を持ち、
ストームチェイサーのようなことをしている人々に
接触して、竜巻を追っていくなどしている人物です。

他の竜巻系の映画の多くは、
”竜巻がやってきて巻き込まれる”人々や、
”竜巻に立ち向かう”人々を描いていますが
本作の場合は”その竜巻に興味を抱いて、自ら危険を冒しに行く人々”を
描いている作品なので、
ディザスター映画というよりかは、
少しまた違う性質を持つ作品です。

竜巻よりも人間ドラマがメイン

本作は”自ら竜巻に近付いていく人々”を描く作品で、
竜巻の部分よりも人間ドラマがメインです。

そのため、あまりディザスター映画特有の派手さはなく、
竜巻の脅威が描かれるようなシーンもそんなに多くはありません。
終盤と、中盤に一度、そして序盤に少し、ぐらいの感じですね。

基本的には”主人公や周囲の人物の会話シーン”が多く、
人間関係の方をじっくりと描いていく作品になっているので、
”ディザスター映画ならではの派手な感じ”を求めて見ると
”あれ?竜巻の出番少なくない?”と、思ってしまうところもあるかもしれません。

あくまでも”ディザスター要素のある人間ドラマ”ぐらいの感覚で
見た方が良いと思いますし、
ディザスター要素全開の映画を望むのであれば
本作ではなく、他の作品を見た方が良いと思います。

(竜巻を追う人たちがメインキャラの映画で
「イン・トゥ・ザ・ストーム」というものもありますが
それよりも本作の方がさらに竜巻の出番は少なく
人間ドラマ寄りの作品になっています)

スポンサーリンク

竜巻の演出などはいい感じ

実際に竜巻に近付いたことはないので、
もちろんあくまでもイメージの中での話にはなりますが
竜巻の映像表現や雰囲気の表現は、
恐怖感も感じられますし、
映像も十分に綺麗なので、迫力を感じられます。

普段、私は低予算(で作られたと思われる)の映画も
よく見ますが、
そういった映画と比べるとはるかに映像面でも優れていて、
迫力のようなものを感じることはできました。

一般人の様子はほとんどない

ディザスター系映画というと、
一般人が巻き込まれたりする描写が
よく描かれるものですが、本作はそういった描写はほとんどなく、
”世間的な被害状況”のようなものは、
ほとんど見えて来ません。

途中のガソリンスタンドと終盤ぐらいでしょうか。

後は自ら竜巻を追っている人物たちが、
現地で竜巻の被害に遭う…という流れなので、
そういった意味では
”一般人の部分の描写”はディザスター映画の中でも
かなり少ない作品になっているのは事実です。

メインの登場人物は少ない

登場人物一人一人をしっかりと描いていくスタイルを
取っているため
メインの登場人物や、名前の出て来る登場人物は
全体的に少なめです。

主人公は学校に通っており、序盤では学校の描写も
出て来るので、生徒の出番もあるのかと思いきや、
話に絡むのは一人だけで、その後学校関連のシーンは
特にはありませんでした。

名前が登場する登場人物自体もかなり少な目で、
作中で犠牲になるキャラクター(後述)の人数も
非常に少ないので、そういった意味では
ディザスター系の映画では珍しい感じです。
(その分、一人一人のキャラクターはある程度丁寧に
描かれている感じはします)

また、ディザスター系の映画では、悪党っぽい人が
出て来ることも多いですが、
本作では嫌味な感じの人は出て来るものの、
完全な悪党のような人はおらず、
その点も珍しい感じではありました。

全体的にスローテンポな感じで、派手な感じは薄め

人間ドラマの方に比重を置いている作品であるために
展開としてはスローテンポで、
映像も綺麗ではありますが、派手さは薄めです。

巨大竜巻が街を破壊するようなシーンも基本的にはなく
(終盤でようやく田舎っぽいところに来るぐらい)、
そういったものを期待している場合は
拍子抜けする可能性は十分にあります。

丁寧な作品ではあると思いますし、
映像的にも綺麗な作品ではありますが、
ディザスター映画として考えてしまうと
物足りなさを感じるかもしれない…
そんな作品であるように感じました。

見る場合には”人間ドラマ+ディザスター”であることは
把握した上で見た方が良いかと思います!

スポンサーリンク

作中の犠牲者ネタバレ

「ツイスター スーパーストーム」の作中で
犠牲になってしまった登場人物をご紹介します。
作中の時系列順に並んでいます。

〇ビル・ブロディ
主人公の父親。ストームチェイサーとして活動していたものの、
過去に竜巻による事故で命を落としている。

〇ゼイン・ロジャース
竜巻のツアーを運営している男。終盤ではウィルと共に
竜巻に接近するも、その途中で車が動けなくなってしまい、
その際に車を動かすために外に出たことで、
車に戻る前に竜巻に巻き込まれて命を落とす。
(※飛ばされた後は登場せず、話題も出ないものの
状況的に命を落としたと考えられる)

映画レビュー一覧へ戻る
本作以外の映画のレビューは↑からご覧ください。

タイトルとURLをコピーしました