「スペースサイクロン」は
タイトーから1980年に発売された
シューティングゲームです。
インベーダーブームのあとに発売され、
スペースインベーダーの基盤を流用した作品の
一つと言われています。
どことなくインベーダーな感じもしますが、
インベーダーとは異なる部分もあり、
個性的な作品になっています。
(ちょっと癖のある作品とも言える感じですね)
そんな、スペースサイクロンを実際に
遊んだ感想をお話していきます。
幻の作品として知られる作品
「スペースサイクロン」は
1980年に発売された当時、稼働していた台数が
非常に少なく、そのまま市場から姿を
消してしまったため、
当時プレイを経験した人間が少なく、
幻の作品と言われている作品になっています。
私自身はそもそもその当時、生まれていなかったので
スペースサイクロンを見る、見ない以前の問題ですが、
当時、ゲームを遊んでいた人でも、
あまり見たことがない、という人が多いような、
そんなゲームですね。
家庭用ゲーム機向けにも長い間移植は
行われておらず、まさに「幻」状態でしたが、
2020年には、発売から40年の月日を経て、
ようやく家庭用ゲーム機向けに登場、
ということになりました。
どのゲーム機で遊べるの?
「スペースサイクロン」を遊ぶことが出来る
ゲーム機は現時点では、
「ニンテンドースイッチ」のみです。
他の機種には移植は行われていません。
ニンテンドースイッチで発売された
「スペースインベーダーインヴィンシブルコレクション」に
収録されており、
通常版・特装版、スペシャルエディションそれぞれで
遊ぶことができます。
ただし、通常版のみ「最初から」は収録されておらず、
スペシャルエディションが発売された際に
無料アップデートでスペースサイクロンを含む3タイトルが
追加された形になっているので、
無料アップデートをしないと遊べません。
(ネット環境さえあれば、自動でアップデートされます)
残りの特装版とスペシャルエディションに関しては、
最初からスペースサイクロンも収録されているので、
特にアップデートなどをしなくても
最初から遊ぶことができます。
※私がプレイしたのは
スイッチ版です。アーケード版は未プレイ。
インベーダーとは異なる固定型シューティング
自機自体は左右への移動のみで、
この点はスペースインベーダーと同じような
スタイルになっていますが、
ゲーム内容自体はスペースインベーダーとは
だいぶ異なる感じになっています。
インベーダーのような敵を倒しつつ、
どんどん次のステージ進んでいくタイプの
ゲーム、という点も同じですが
敵の動きなどが、スペースインベーダーとはかなり違い、
こちらは少し複雑なイメージを受ける作品になっています。
敵の動きがかなり複雑
スペースインベーダーと比べると
敵の動きがかなり複雑ですね。
もちろん、現代のゲームから比べると
全然複雑ではないのですが、
このゲームの場合、自分自身が左右にしか移動できず、
攻撃も連射できないような状態なので、
結構難しい印象です。
UFOに乗ったインベーダーが色々な方向から
ウロウロ出て来たり、
UFOから飛び降りたインベーダーが、
ぐるぐると変な動きをしたり、
なかなか難易度の高い作品でした。
突然の稲妻!ミスして唖然!
時折、中ボス(?)のような敵が出てきて
激しい攻撃を行ってきます。
この、中ボスクラスの敵は何種類か存在しているのですが
場合によっては攻撃を避けることも難しいような
場合もあり、これもまた、難易度を
上げている要因の一つに感じます。
中ボスの中に、稲妻のような攻撃を放つ敵も
いるのですが、その敵の攻撃を始めて食らったときには
もはや何が起きたか分からないぐらいでした(笑)
突然、画面に太い稲妻のようなものが出てきて
ミス…ですからね笑
もちろん、慣れれば避けることはできますが、
状況次第では避けるのも難しいような
ケースもありますね。
万人受けはしそうにない感じ
実際遊んでみた感じ、
万人受けするような感じではないかな?という
印象の強い作品でした。
と、いうのも、
スペースインベーダーと比べると
「分かりにくい」部分も多く、
敵の動きや攻撃も激しめです。
それでいて、基本的には固定型シューティングゲームなので、
シンプルと複雑のミスマッチが起きてしまっているかのような
そんな印象を受けた作品です。
シンプルなゲームなら、シンプルに…
が、理想だと思うのですが
スペースサイクロンに関しては
土台はシンプルなのに、どことなく不釣り合いな感じを
受けるようなゲームでした。
スペースサイクロンの続編は出ないの?
スペースサイクロンの続編は、
2021年現在、発売されておらず、予定もありません。
現代では、シューティングゲームの売上自体が
なかなか厳しく、
ほとんど知名度もないスペースサイクロンの続編を
わざわざ発売するとは、とても考えられにくいです。
出るとすれば、
素直にスペースインベーダーの続編、ということに
なるのではないでしょうか。
スペースサイクロンについては
続編が出ることは、もうないと思いますが、
インヴィンシブルコレクションで家庭用ゲーム機向けに
初移植されたことから、
今後も、そういった”移植”であれば
行われるかもしれません。
ただ、いずれにせよ
スペースサイクロン2だとか、
スペースサイクロンの関連作品や外伝だとか
そういったものが新たに世の中に登場する可能性は
現代においては、限りなく「0」に近いと思います。