映画「スノウマゲドン」は、
2011年公開の映画で、
「雪」の要素も盛り込まれたのディザスター映画のような内容が
描かれる作品です。
少し、ファンタジー的な要素も入っていますが、
数多く存在するアルマゲドン系のディザスター映画とは
また違う雰囲気を楽しめる作品になっています。
こちらの映画を実際に見た感想をお話していきます。
「雪版」のディザスター映画
いかにも”アルマゲドン”を意識したようなタイトルが
ついている本作ですが、
内容としては雪国と思われる場所を舞台に、
謎のスノードームが届いたことをきっかけに
天変地異に見舞われる作品です。
雪崩だったり、氷の粒が降ってきたり、
”雪”ならではの要素が盛り込まれている作品ですね。
アルマゲドン系の映画は良く見ますが
これはこれで少し新鮮な感じがしてよかったです。
地球規模の危機ではないのも珍しい
ディザスター系の映画は
大抵”地球規模”の災害が描かれていることが多く、
”そのままだと地球が滅んでしまう”レベルの危機が
描かれます。
ただ、この”スノウマゲドン”はとある街と
その周辺だけに限定した災害が発生している形で、
地球規模の危機ではなく、
作中の描写を見ても、
仮に放置していても、”この街1か所が壊滅する”だけのような
感じになっていて、珍しいタイプのディザスター映画です。
この地域に住む作中の主人公たちにとっては
たまったものではないですが、
ディザスター映画の中では”深刻度”は割と低い部類の
映画になっています。
ファンタジー的な要素も
作中で災害が発生するのは
謎の人物によって主人公の家に届けられた
「スノードーム」と呼ばれるものが原因で、
スノードームのボタンを押すか、
あるいは一定時間経過するごとに、
スノードームの中で災いが起き、
それが現実にも起きる、というものになっています。
ディザスター映画の中でもかなり無理矢理な
災害発生理由で、
解決方法も主人公一家の息子がハマっている
ファンタジー系の物語(?)に沿って、
最後の火山の中にスノードームを放り込めば収まるという
ファンタジー感全開の内容になっています。
この辺りは無理矢理な感じもするので、
人によって好みは分かれるかもしれません。
どんな災害が描かれるの?
スノウマゲドンという題名の通り
「雪」系統の災害が多く発生しています。
作中で発生したのは、
・地震
・巨大な雹
・雪崩
・氷の柱が地面から出現
・噴火
となっています。
普段の”アルマゲドン”系統の映画では
見られないようなものもあったので、
この辺りはある程度面白い部分だったと思います。
雑に処理されていく登場人物
割と登場人物が雑に処理されていく感じで、
主人公一家たち以外の扱いが
あっさりです。
特に主人公一家のルディの留守番の面倒を見ていた
メアリーという子のことをほとんど誰も
心配しておらず、氷の柱が地面から出現した際に
命を落とした(と思われる描写)のあと、
誰も「メアリーがいないぞ?」と心配をしている描写がなく、
哀れに感じました(笑)
面倒を見ることを頼んでいた主人公たちも、
面倒を見てもらっていたルディも、
誰もメアリーのことを心配していないのは
なかなか可愛そうですね。
ついでに、主人公たちとは意見が分かれていたとは言え、
ラリー(街の住人の一人)も、誰も心配していないのは笑えました。
最後の結末は…?
最終的には謎の人物によって持ち込まれた”スノードーム”を
火山に放り込めば解決するだろう、という展開になっていき、
(これもかなり無理矢理ですが笑)
主人公が、スノードームを手に、
雪山へと向かいます。
が、何故か火山の火口に投げつけるのかと思ったら
途中で生じた地割れの中のマグマにスノードームを放り込み、
え?それでいいの…?と思っていたら
天変地異があっさりと収まって
ハッピーエンド…という結末でした。
(メアリーとかスノーボーダーとかは命を落としてますが…)
ラストではフレッド(街の老人)が別のスノードームのようなものを
見つけて慌ててそれを破壊していますが、
ドームの中身を見る限り、
あれはただのスノードームにしか見えないので、
”また新たな天変地異が始まる”みたいな感じでは
無さそうに見えました(笑)
謎の人物の正体は謎のまま
スノウマゲドンの元凶となった
”スノードーム”を主人公の家に届けた謎の人物は
最初に後ろ姿などが登場したのみで、
その後は登場しないので、
その正体や、目的などは一切不明のまま終わっています。
個人的にはそこまで気にはなりませんでしたが
”謎は謎のまま”だと嫌だ!という人は
中途半端な終わり方に感じるかもしれません。
作中の犠牲者ネタバレ
「スノウマゲドン」の作中で犠牲になってしまった
登場人物をご紹介していきます。
作中の時系列順に並んでいます。
〇ジェイコブ
街の住人の一人。最初の異変の際に
倒れて来たツリーの下敷きとなって命を落とす。
スノードームにおける天変地異の最初の犠牲者。
〇ノーム
街の住人の一人。雹が降ってきた際に負傷し、バス内に取り残されてしまう。
その後、バスの燃料漏れにより爆発が発生、命を落とす
〇グレッグ
スノーボーダーの一人。
最初の雹で負傷し、デリックと共に雪山からの下山を目指していたものの、
新たに発生した雪崩に巻き込まれて命を落とす。
〇メアリー
ルディを捜索中、地面から出現した氷の突起物に貫かれて命を落とす。
〇デリック
ルディを捜索中、地面から出現した氷の突起物に吹き飛ばされて命を落とす。
〇ラリー
街から車で逃亡しようとした際に、車ごと氷の突起物に貫かれて命を落とす。
〇他のアルマゲドンのレビュー〇
・アルマゲドン2009
2009では「磁気嵐」によって地球が危機を迎えています。
・アルマゲドン2012
2012版は、ブラックホールによって滅亡の危機を迎えます。
・アルマゲドン2012 マーキュリークライシス
↑の2012とは別の映画で、こちらでは水星が地球に接近してきます。
・アルマゲドン2020
隕石が落下してくる王道的な展開です。ただし、悲惨さを示す描写が薄めです。
・アルマゲドン2021
2021は「隕石」が地球に近づいて来る王道タイプのシチュエーションが描かれます。
・アルマゲドン2022
月と地球視点の2つの視点で描かれる作品です。
・アルマゲドン2024
地球に接近する隕石を破壊するため、5人の精鋭が直接隕石に上陸して破壊を目指します。
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「スノウマゲドン」以外の映画の感想は↑からご覧ください。