「絶体絶命都市4Plus Summer Memories」は
絶体絶命都市シリーズの第4弾にあたる作品で、
プレイステーション4やニンテンドースイッチで
発売された作品です。
こちらの作品を実際に遊んだ感想を
お話していきます。
機種ごとの違いは?どの機種で遊べるの?
「絶体絶命都市4」は現時点で3機種に発売されています。
・プレイステーション4
・ニンテンドースイッチ
・PC
の3機種ですね。
このうち、スイッチ版に関しては
「絶体絶命都市4Plus -Summer Memories- for Nintendo Switch」の
タイトルで発売されており、PS4版では
追加コンテンツだった要素が最初から収録されていたり、
機種の特性による違い(携帯モードで遊べる、トロフィーは存在しない)などの
違いがあります。
ただし、基本的な部分の内容自体は、どの機種版でも同じです。
「Plus」とは?普通の「4」はないの?
どうして「4Plus」なのか。
まず「Plus」ではない「普通の4」というものは
この世に存在しておらず、存在するのは「4Plus」のみになります。
何故そのようになっているのかというと、
元々「絶体絶命都市4」は2011年にプレイステーション3向けソフトとして
発売予定だったのですが、当時発生した震災や、発売元のアイレムの内情などから
こちらは発売中止となり、発売されることはありませんでした。
時が流れて、アイレムのスタッフが独立して生まれた新会社
グランゼーラが当時の「4」をPS4向けに改良したものが
PS4で発売された作品になるため、幻となってしまった「4」に「Plus」の
タイトルをつけて発売されたのが、この「4Plus」ですね。
そのため「ただの4」は存在していません。
シリーズ初プレイ!
私は「絶体絶命都市」シリーズを遊んだことがなかったため
今回が初プレイです。
そのため、過去シリーズとの比較はできないのですが
ゲーム自体は新鮮でオリジナリティのあるものに感じました。
4の世間的な評価は決して良いものではなく、低い部類ですが
色々不満点はあれど、個人的には十分遊ぶことはできた作品、
という印象でした。
ただ、かなり「雑」な部分は多く感じるので、その点は
今後改善してほしいところですね。
ちなみに、4をいきなり買う気になったのは
体験版がきっかけでした。
グラフィックは現代の水準ではない
グラフィックに関しては「とてもPS4のソフトとは思えない」
感じのグラフィックです。
別に私はこのグラフィックでも遊べるのですが、
お世辞にも「綺麗」とは言えないですね…。
ダウンロード専用の安いソフトとかなら、このぐらいでも
十分ですが、フルプライスのソフトとして見ると
厳しい評価になります。
一方で、雰囲気や臨場感などはある程度出ている感じが
しますし、ゲーム内で余震が発生したりする際など
「雰囲気づくり」はある程度よくできているように思います。
ただ、それでもグラフィック重視の人には
かなりきつい感じに思います。
選択肢は遊び心に溢れていて良い感じ
ゲームの随所に、主人公の(登場人物に対する)
返事やリアクションの選択肢が登場します。
なぜか無駄に選択肢は豊富で、
面白い選択肢などもたくさん用意されているので、
これは個人的には良い部分だと思いましたし、
体験版から購入に至った理由も、選択肢が面白い感じが
したから、と言うのも理由の一つです。
選択肢自体、ストーリー展開にあまり関係ないのですが
思わず笑ってしまうようなものも多く盛り込まれていました。
「生かされていない」要素が多い
せっかくあるのに「生かされていない要素」が多いのも事実です。
選択肢も、私の気に入った部分の一つではあるのですが
「ストーリーが分岐」することは、終盤以外なく、
登場人物の反応が変わるぐらいです。
「その場だけの変化」の選択肢がほとんどで、
ストーリーが変わってしまうような選択肢は、選んでも
何らかの理由をつけられて「選びたくないほう」を
結局選ばされたりもしてしまいます。
また、ゲージ各種があまり機能しておらず、
ストレス・空腹・のどの渇き・トイレなどのゲージは
ほとんど意味がありません。
減ってもゲーム上でのペナルティなどがないので、
「せっかくあるのに意味のないゲージ」になってしまっています。
加えて、良いことをしたり、悪いことをしたりすると
「善行ポイント」「悪行ポイント」が入るのですが
これも、トロフィー獲得以外に意味がなく、
もったいないような感じがしましたね…。
せっかく色々な要素があるのに、それを生かすことができないまま
適当に詰め込まれている印象を受けました。
ストーリーはネタとして楽しめるかどうか
ストーリーは真剣に考えれば考えるほど
納得いかない人も多い展開かと思います。
「自然災害」をある意味リアルに再現しようとしているのか
「救いのない結末」を迎える登場人物が多く、
これも好き嫌いが分かれそうな部分ですね。
(個人的にはこれはこれで、まぁ、良いのではないかとも思いますが)
また、登場人物の行動基準が意味不明なところも多く、
特に主人公は「被災地を意味もなく徘徊するヤバい人」状態に
なってしまっていて、行動を見ていると首をかしげざるを得ないぐらい
不思議な行動をしています。
緊急事態なのに、明らかに登れそうな段差を登らなかったり、
すぐにどかせそうなものもどかせなかったり…という
「?」な部分も多く見受けられました。
クリア後のおまけがほとんどない
エンディングまではそれほど時間がかからないタイプの
ゲーム(10時間前後ぐらいな感覚でした。ふらふらしてなければ
もう少し早いかも)なのですが、
クリア後のおまけがほとんどない(一部引き継ぎプレイぐらい)ので、
やり込みという点が非常に薄い感じがします。
もう少し、ちょっとしたおまけだけでも良いので、
そういものがあればまた違ったかもしれません。
(⇒絶体絶命都市シリーズ 隠し要素・裏技も参考にしてみて下さい)
一応、PS4版であればトロフィー収集は
あるにはありますが…。
素材は良いだけに残念な部分も。今後に期待
ゲーム自体の素材は
良いと思いますし、基本のシステムも
良いと思います。
しかし、それをうまく生かせておらず
結果的に不安定なゲームになってしまっているような、
そんな印象でした。
探索中もどこが調べられてどこが調べられないのか、
みたいなこともわかりにくい部分などがあり、
全体的に詰めが甘いような感じは拭えない作品、という評価ですね…。
ただ、楽しめる部分もあったので、今後に期待します!
⇒PS4ソフトレビュー一覧に戻る
本作以外のプレイステーション4ソフトのレビューは↑をご覧ください。
⇒switchソフトレビュー一覧に戻る
本作以外のニンテンドースイッチソフトのレビューは↑をご覧ください。