PS5のスタートは失敗。台数を揃えられずに発売…その悪影響とは?

ゲーム

ゲーム機は、”スタート”が重要です。

スタートで失敗すると
本体が売れない⇒ソフトが出にくくなる⇒本体がさらに売れない
という悪循環に陥り、結果的に失敗に終わるハードが多いです。

スタートに失敗して、後から巻き返した本体は少なく、
近年ではプレイステーション3ぐらいでしょうか。

そして、プレイステーション5は、価格面では、PS3の時の
ような失敗を繰り返さないような配慮がされているように
見えましたが、残念ながら別の部分で「スタートは失敗」
ということになりました。

理由としては「十分な台数を揃えられず、異様な品薄になってしまった」
ということです。

この点について、どのような悪影響が
想定されるか、ゲーム屋店長時代の知識も元に
客観的にお話していきます。

※念のため、先にお話しておきますが、私はプレステ派、任天堂派、
XBOX派とかそういうものはありません。
当サイトにも載せている「遊んだソフト一覧」を見て頂けると
分かると思いますがプレステにもとてもお世話になっています。
ただ、それでもPS5のスタートは失敗と言わざるを得ない、
ということです。

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発売を急ぎすぎた?台数が十分に揃わない失敗

プレイステーション5のスタート失敗の要因としては
「台数を十分に揃えることができなかった」
ということです。

予約難民(欲しくても予約できない人)が大量に出てしまい、
ネットでは転売が行われ、
挙句の果てには、プレイステーション公式ツイッターが
宣伝するたびに炎上しているような始末です。
これは、決して成功とは言えませんし、失敗です。

転売屋の存在のせい、というのも確かにあります。
ですが、それにしても販売台数が少なすぎますし、
抽選予約も、大して対策になっていません。
壊滅的に、需要に対する絶対数が少なすぎるわけです。

こういう状況になってしまった以上
生産できるのなら「もっと生産するべきだった」ということに
なりますし、
生産能力の限界なら
「発売を焦りすぎた」と言わざるを得ません。

生産が追い付いていないのであれば、
発売を2021年に延ばすことだってできたわけですからね。

そして、この”スタート”に躓いたことで、
今後のプレイステーション5にも影響が
出る可能性は否めません。

どのような影響が考えられるのでしょうか。

諦めてしまう、後回しにする人が出てくる

欲しいのに買えない、という状況に
なっている人たちの中には
「発売日に買えないならいいや」だとか
「買う気が失せた」だとか「萎えた」だとか
発言している人もいます。

もちろん、この中の大多数は「買えるようになれば」
結局買うとは思います。
ただ、その中には、本当に「買う気が失せて」
永遠に買わない人もいるのは事実でしょう。

台数が揃わなかったことにより、
そういった「本来買うはずだった人が買わなくなる」
ということを、少なからず招いています。

また、「後でいいや」「来年末でいいや」と言う人も
出てきており、これも「スタートダッシュを鈍くする」
影響は確実に出てきます。

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別の方面に流れるユーザー

ちょうど時期を同じくして、次世代XBOXが発売に
なります。
実際にPS5を買えなかった人の中には
「PS5買えないからXBOXにしました!」
という人も出てきています。

そういう人たちの中には
「後からPS5も買うけど、本来買わない予定だった
 XBOXも買うことになった」という人もいるでしょうし
「XBOXで満足して、本来買うはずだったPS5は買わなくなる」
人も出て来るでしょう。

そうなれば、
「ライバル機の売上を増やし」「自分たちの売上を減らした」
ということになります。
これは、確実に起きていることです。

XBOXだけではなく
ニンテンドースイッチに流れるユーザー、
ゲーミングPCなどに流れるユーザーも出ており、
台数を十分に確保できなかったという現状は
「自分たちの売上を減らし」「競合の売上を増やす」
という状態になってしまっています。

ソフトに対する悪影響

台数が十分に揃っていない…という状況は
つまり「ソフトを出してもあまり売れない」ことを意味します。
また、転売屋が多くのPS5を抱えている状況は
「ソフトを買わないPS5ユーザー」がいることを意味します。

これは、ソフトメーカーにとってすれば
壊滅的なことであり「売れないならソフトを開発しない」
「別のハードにソフトを開発する」ということに
なりかねません。

そして、最初に書いた通り、ソフト出ない⇒本体が売れない⇒ソフトがさらに出ない
という悪循環に陥ります。

既に、悪影響と思しきモノは出ており、
とあるソフトのPS5版のパッケージ版が「諸般の事情」で発売中止に
なっているほか、
「バイオハザードヴィレッジ」はPS4やXBOXONEでの
開発の検討も始まるなど、
「PS5にソフトを出しても売れない」という
危機感からか、そういう動きも出てきています。

PS5の生産が追い付かない状況が
続いてしまえば
ニンテンドースイッチやXBOXに流れたり
「元々はPS5だけの予定だったけど、PS4と同時発売」が
増えたり、PS5自体の展開で考えると
「マイナス」の影響が増えてしまいます。

メーカーに対するイメージ

メーカーに対するイメージにも
ある程度のマイナスになるでしょう。

例えば、一部のユーザーではありますが、
ツイッターなどで宣伝するたびに
「買えない人を煽っているのか?」などという
印象を抱き、不満を口にしている人もいます。

また、ソニーストアの抽選では
外れた人の一部は「もう二度とソニーストアは利用しません」
などと発言しているケースもあり、
大半は「そうは言いつつも買う」だと思いますが
中には絶対に利用しない、と決めたり
他社で買う決断をしたり、ということも
出て来るはずです。

こういった”プレイステーション5”以外の部分の
心象や、売上・評判などに、全体から見れば
わずかな影響とは言えど、
マイナスイメージを作ってしまっているのは
否めません。

また、転売屋に対する対策も結局は”無策”であったという
イメージもついてしまっているのは事実でしょう。

今後は厳しい道のり。逆転への道は?

PS5のスタートダッシュは
”客観的に”見ても、”失敗”です。
これは、もう変わることはありません。

ですので、最初は”厳しい道のり”になることは
間違いないでしょう。

それでも逆転するためには
・なるべく早く生産を追いつかせる
・ソフトを充実させる
・メーカーの姿勢

これが大事になってきます。

これらが全てうまくいけば、
スタートダッシュで失敗したPS5にもまだチャンスはありますし、
十分に巻き返せると思います。

が、いつまでも品薄が続いたりすれば、
ソフトも次第にでなくなっていくでしょうし、
ユーザーの失望を買い、
最終的にPS5は”失敗”ということになってしまうでしょう。

まずは、早急に供給を追いつかせること、です。

もしそれすらできないのであれば
発売日の設定を、完全に間違えた、と言わざるを得ません。

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