プレイステーション2で発売された
仮面ライダーのアクションアドベンチャーゲーム
「仮面ライダー 正義の系譜」を実際に遊んだ感想を
お話していきます。
仮面ライダー1号、V3、ブラック、アギトの4人が
メインになるアクションアドベンチャーゲームですね。
個人的に、好きな作品ではあるのですが
不親切な部分も多く、そこは非常に残念な部分でもありました。
初期のバイオを彷彿とさせるゲーム
仮面ライダー系のゲームはたくさん発売されていますが
その中でも、珍しいタイプのゲームで
薄暗い施設内を探索し、アイテムを入手したり、謎を解いたりしながら
時々敵と戦闘していくタイプの
アクションアドベンチャーゲームになっています。
実際にやったことがある人は分かると思いますが、
バイオハザードの初期作品(1、2、3、0、ベロニカあたり)を
彷彿とさせるゲーム内容になっています。
個人的に、当時ちょうど、初期のバイオを遊んでいたので、
そういった意味でも楽しく遊べた作品です。
昔のバイオ系が好きなら、雰囲気も含め、
結構好きになれると思います。
ただ、仮面ライダー系のゲームに多い
”格闘系”ではないので、その点は注意です。
バイオハザードを普段からやっていると
”急にクリーチャーが出て来るのではないか”と
思ってしまうような不気味な発電所の雰囲気も
いいですね…
(ただ、苦手な人にはちょっと怖いと思ってしまう可能性も…)
原作を知らなくても大丈夫?
一応、原作を知っている前提の展開はありますが、
登場ライダー4作品のうち、半分ぐらい知っていれば
大丈夫だとは思います。
私は初代ライダーの重要回を見たことがあるほか、
V3はPS版のゲームを遊んだ際にストーリーを知っていた程度、
BLACKはネットの動画配信(Huluとか、ですね!)で一部見た程度、
アギトは見たことがない…
という状態でしたが、それでも十分物語にはついていけました。
ただ、全く知らないとやっぱり厳しい感じの内容なので、
ある程度知っていた方がいいですね
(特に、敵怪人はほぼ初代ライダーの敵怪人なので、
初代と、あとは物語の重要な位置にいるBLACKの
ストーリーぐらいは知っていた方がいいかもしれません。)
謎解きは究極の難しさ。私は攻略本を読みました
謎解きは”究極”とも言える難しさです。
ゲームは全部で5章仕立てになっていますが、
第1章から第4章は、
初期のバイオハザードと同じぐらいの感じで、
まぁ、何とかなりました。
しかし、第5章は、
4つの時代に存在する4人のライダーを使って
広大な発電所を時代を切り替えながら
探索していかないといけないので
”激ムズ”です(笑)
攻略を見ないでクリアするとなると
かなり長い時間発電所を彷徨うことになりますし
かなりきついと思います。
私も断念してNTT出版から出てた攻略本を
当時、ブックオフで見つけて見ながらやりました(笑)
ゲーム自体は好き。ただし不親切な一面も目立つ
作品自体は私は好きなのですが
不親切な一面も目立つ作品で、
例えば、画面が切り替わるたびに、ロードが頻繁に入り、
これがそこそこ長いのもそうですし、
(まぁ、これは慣れてしまえばどうにでもなりますが)
”ムービーをスキップできない”のも非常に問題に感じます。
特にムービーは2周目になっても一切スキップできず、
周回プレイをして解放する隠し要素もあるので、
これはかなりマイナスな部分です。
特に、ラスボス前に数十分レベルの長いムービーが
入りますがこれすらスキップできないので、
この部分は”どうしてスキップできるようにしておかなかったのか”と
首を傾げてしまう部分です。
細かな気配りが足りない…という感じは拭えません。
ストーリーはどんな感じ?
個人的にはそこそこ好きなストーリーです。
原作にもちゃんと絡めてありますし、
ゲーム中に戦わずに退場する怪人など”演出的な部分”も
良いと思います。
敵怪人はほとんどが”仮面ライダー1号・2号”の時の敵で、
ライダーが4作品分登場しているわりには
偏っているように感じるので、
このあたりは気になる人もいるかもしれません。
(※私がちょうど1号の敵が一番馴染みがあったので良かったですが笑)
敵として怪人が出てくるのはほぼ全部1号・2号の関係者で、
ラスボスがBLACKの関係者
V3は1号・2号の敵が少し本編に出て来てたので面識のある敵もいますが
アギトに至っては味方で一人ライダーが出て来るだけで
敵は誰も出てきません。
ここは、客観的に見ると、偏りを感じる部分ではあります。
やり込み要素は?
本編のボリュームは
初期バイオレベルな感じですが、
クリア後のやり込み要素もあるので、
周回プレイをするなら十分に遊べると思います。
怪人と自由に戦うことができるようになるモードは
個人的には良かったですね。
ランクS狙いも、なかなか歯ごたえがあってよかったです。
ただ、人によっては1回クリアすればもう十分だ…
と、思う人もいるかもしれません。
(関連記事⇒ゲーム版仮面ライダーシリーズ全作品の隠し要素・裏技まとめ)
続編は発売されているの?
「仮面ライダー正義の系譜2」は
発売されているのかどうか。
残念ながらこちらは
発売されておらず、
仮面ライダー正義の系譜は一度きりの作品になりました。
結構、ライダーのゲームの中では
本格的に作ってある印象で、
(恐らくですが)開発にもそれなりに
手間がかかっていると思いますし、
続編があるなら遊びたかったところですが、
やっぱり売上と手間のバランスが
見合わなかったのかもしれませんね。
(確か、そこまで爆発的にヒットはしてなかったと思うので)