「シャークトパス」は2010年に公開された映画で、
サメとタコが合体した怪物が暴走、
主人公たちがその退治に向かう話です。
サメとタコが合体した怪物が相手ではありますが、
王道的な感じのサメ映画…という印象の作品ですね。
こちらを実際に見た感想をお話していきます。
サメとタコが融合した怪物が暴走
BW社が海軍からの依頼で開発した
「S-11(シャークトパスの作中でのコードネーム)」が暴走、
その退治のために、BW社から依頼を受けた
元社員の男や、その関係者が
シャークトパスと戦っていく映画です。
序盤であっさりとシャークトパスが暴走を開始、
その後はシャークトパスのやりたい放題状態なので、
次々と登場人物が犠牲になって行くタイプの
サメ映画ですね。
サメ映画の中には「サメがなかなか出て来ないな」と思うような
映画も結構ありますが、
本作はサメの出番も豊富で、サメ自体のCGも割といい感じなので、
(それなりに姿も映る)
この点は良い部分であると思います。
本筋とは関係ない描写も多め
物語中では、主人公のアンディたちがシャークトパスを追う
描写の合間合間に、本筋とは全く関係のない
一般人たちが、シャークトパスの犠牲になる描写が
結構度々登場します。
割と最後の方まで、そういう描写が出て来るので
「え?ちゃんと決着つく?」と、少し心配になるようなところもありました。
ただ、サメの出番を増やすための工夫だと思いますし、
それぞれ退屈はしないような感じにはなっていたので、
個人的には〇だと思います。
中にはサメの出番が少なすぎたり、
こういうシーンではなく、ダラダラと逃げるシーンを長々と描いたりして
尺を稼ごうとするサメ映画もありますからね…笑
嫌な感じの登場人物の数々
絶妙に嫌な感じ(悪い意味ではなく)の登場人物も多く、
自分勝手に取材を続けるステイシーや、
どことなく悪ノリが目立つキャプテンジャック、
利益のことしか考えていないサンズなどなど、
映画的に味わいが深くなるイヤなキャラクターが
たくさん登場しています。
そして、そういったキャラクターたちは
みんな最後にはシャークトパスの餌食になるので、
ある意味映画的にはスカッとするような、
そんな展開も描かれています。
(サンズは、最後には娘のことは大事にしていることが
分かる行動もしていて、救いはありましたが)
特に、取材を自分勝手に続けるステイシーは
なかなかに嫌味なキャラで、制作サイドもそれを
分かっていてわざとそうしているのか
他のキャラ以上にシャークトパスに酷い扱いを
されていました(笑)
…それにしても、ステイシーに振り回された
ボーンズだけ、最後の瞬間すら省略されていて
可哀想なキャラでした(笑)
作中の犠牲者ネタバレ
「シャークトパス」の作中で犠牲になってしまった
登場人物を時系列順にご紹介していきます。
なお、名前が呼ばれていないモブキャラは除きます。
(※モブキャラでも名前を呼ばれていたキャラは記載しています)
〇マーク
海辺で遊んでいた男。海に入ったところ、
シャークトパスに襲われて犠牲になる。
〇キングズベリー
ステイシーたちが取材した相手。
ステイシーと口論している最中にシャークトパスに襲われて犠牲に。
〇ボブ
海で競争していた若者の一人。シャークトパスに襲われて犠牲に。
〇エド
海で競争していた若者の一人。ボブがいないことに気付いた直後に犠牲に。
〇キャプテンジャック
ラジオ放送をしていた男。ステフィーと口論している最中に
シャークトパスに襲われて犠牲に。
〇ゴードン
妻(恋人?)と釣りをしていた男。シャークトパスにより船から転落して
そのまま捕食されてしまう。
〇サントス
BW社の一員。フリンの仲間。シャークトパスの襲撃に遭い、犠牲となる。
〇ネイサン・サンズ
BW社のトップ。シャークトパスを傷つけることに反対し。
主人公のフリンと敵対するも、娘がシャークトパスに攻撃されたために応戦、
最後はシャークトパスの攻撃を受けて命を落とす。
〇ボーンズ
ステイシーと共に取材をしていた男。ステイシーと口論して別れたあとに
シャークトパスに襲われた模様で、後にステイシーが
血のついたカメラ(ボーンズが持っていた)を発見する。
※ただし、襲われた瞬間や遺体が出て来ないため、
カメラを捨てて逃げただけの可能性も。
〇ステイシー・エヴァーハート
ボーンズのカメラを発見した直後、シャークトパスに襲撃されて犠牲になる。
ラストの結末は?
主人公とヒロイン以外の登場人物の
ほとんどが犠牲になったあと、川でシャークトパスと対峙、
ヒロインの父親であるサンズが、シャークトパスの脳に
(恐らく非常用の)爆弾が仕掛けられていることを
命を落とす直前に娘に伝えて、
最終的には主人公がシャークトパスに発信機を発射、
時間を稼いでいる間に、ヒロインが爆弾を爆破させるという展開になっていきます。
爆弾の起爆コードが分からず、ヒロインは苦戦しますが
最後は勘で入力して、
コードが父親が自分を呼んでいたあだ名だった…という
どこかご都合主義的なところも少し感じますが
起爆に成功、主人公が食われる直前でシャークトパスは爆発し、
めでたしめでたし、という結末でした。
ただ、サンズは命を落とし、サンズが直前に
取引相手である中佐に「黙れ!」と叫んで通話をぶった切っていることから、
BW社はもはや無事では済まなそうですね…。
続編は存在するの?
この映画の続編としては
「シャークトパスVSプテラクーダ」という作品が存在しています。
また、その後にも続編が作られるなど
シリーズ化されているサメ映画ですね。
これを書いている今現在はまだ続編は見ていませんが
近いうちに見るので、そちらもレビューします。
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