PS5の値上げを徹底解説!値上げが与える影響を元店長が語る!

ゲーム

2020年に発売された「プレイステーション5」。

通常、ゲーム機というものは
発売後、徐々に値下げされていくケースが多く、
高機能モデルが発売された場合を除き、
「最初の価格より高くなること」は基本的にはありません。

例えばPS4でも、高性能版の「PS4 PRO」は高額でしたが、
通常モデルの生産は続いていましたし、
ニンテンドースイッチも、高性能版の「有機ELモデル」が出たとは言え、
これも通常のスイッチの本体は製造され続けており、
PS4やスイッチは値上げされたわけではありません。

しかし、PS5は2022年9月に
前代未聞の「値上げ」をしてしまいました…

その影響や、どのぐらい値上げされるのか、
いつから値上げなのかを解説します。

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値上げはいつから?

日本国内での値上げは
2022年9月15日からとなっています。

世界各国で値上げの有無、タイミング、金額などは
異なりますが
日本向けの本体は↑のタイミングで
値上げが行われることになります。

値上げされる金額は?

値上げされる金額は下記の通りです。

・通常モデル
今まで⇒54978円(税込み)
値上げ後⇒60478円(税込み)

・デジタルエディション
今まで⇒43978円(税込み)
値上げ後⇒49478円(税込み)

となります。

どちらのモデルも5500円の
値上げとなっています。

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値上げの理由とは?

値上げの理由は

”世界中で発生している物価の上昇や、
 好ましくない為替の動向により、厳しい情勢が続いており、
 その影響を受けたため”

と、発表されています。

情勢的に仕方のないことではあるとは言え、
かなり厳しい決断になったのは事実です。

この影響について、ゲーム屋元店長として、
色々なゲームを遊んだユーザーとして
考察していきます。

転売への影響は?改善の可能性は?

本体価格が上がれば「儲け」が減るために
転売が減るのではないか?という意見もあります。

しかしながら5000円程度の売上では
転売が減るとは考えられにくく、
むしろ”転売価格も上がる”可能性や
”値上げ前に買い占めよう”という転売屋の増加を招き、
私は「転売の状況は変わらない」あるいは
「少し悪化する」と考えています。

少なくとも”5000円値上げされるから転売をやめよう”と
いう感じにはならず、
引き続き入手しにくくなることが予想されます。

売り上げへの影響は?

そもそも生産が追いついておらず、
現在は「市場に出回った分だけ売れている」状態なので、
値上げによる影響はすぐには出ないと思います。

ただし、今後、市場にある程度出回るようになった時には、
大きなダメージとして、それが表に出て来る可能性はあり、
”少なくとも常に品薄の今は影響はないものの
 将来的には値上げが響く可能性は十分にある”というのが
答えになります。

PS3の初期は「本体価格が高額なこと」も普及が遅れた
理由の一つになりました。

PS5はその時の状況に残念ながら近づきつつあります。

イメージ面では失敗

PS5は日本国内において、少なくとも”苦戦”している状況で、
半導体不足などやむを得ない事情があるとは言え、
お店に並ばない状況が何年も続き、
不満を抱いているユーザーも多いのが事実です。

そこに”値上げ”となると
火に油を注いでいるようなもので
”イメージ戦略”としては、”相当よろしくない”やり方で
あるのは事実です。

また、今後競合機も同様の理由で値上げする可能性はあるとは言え
”先にやってしまった”というのは
非常にマイナスと言えるでしょう。

イメージの大幅な悪化に繋がる可能性は十分にあります。

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今後の普及にも影響

値上げは今後の普及にも大きな影響を及ぼす可能性が高いです。

2017年に発売されたニンテンドースイッチの場合は
半導体不足に突入する前に十分に普及したことや、
もしも万が一今後PS5と同じような価格改定を行っても
「2番目であること+すでに十分普及していること」から
影響は比較的少ないと考えられます。

しかしPS5は「まだ十分に普及していない状態」で
これをやってしまったために、
今後の普及にも大きなダメージを与えかねません。

国内においては品薄の継続+値上げと、
マイナスの事柄しか起きておらず、
海外とは異なり”日本ではいつまでもPS5への移行が進まない”
可能性も高いです。

縦マルチの長期化も?

PS5は国内では特に「PS4との同時発売(縦マルチ)」のソフトが多く、
この傾向は今後もさらに長引く可能性があります。

このタイミングでの値上げは”新型が出る時期”が
まだ近くないことを示している可能性も高く、
新型も出ずに、今の状況がダラダラと続けば
”PS5だけで発売しても売れない”ため、ソフトメーカーは
国内メーカーを中心にPS4との同時発売を今後も
長く続けて行くことになります。

縦マルチの長期化=PS5の普及も進まないと、
悪循環がさらに悪化する懸念もあります。

ライトユーザーの取り込みは難しくなった

ヘビーユーザーや、どうしても欲しい人は
5000円の値上げでも普通に買うと思うので
ここはあまり影響はないのですが
問題はPS5の弱点でもある一般層のユーザーの取り込みですね。

ゲーム機としてはかなり高額になってしまった上に、
お店で気軽に買うこともできない、
さらには「値上げされた」という負のイメージ…

ライトユーザーに敬遠されがちな要素が
揃ってしまっており、
今回の値上げは”ヘビーユーザーへの影響はさほどない”ものの、
”ライトユーザー層の取り込み”がさらに厳しくなったことが
考えられます。

まとめ

少なくとも”値上げ”が良い方向に転ぶことはなく、
元店長の私から見ると
残念ながら”国内でのPS5の巻き返しは相当厳しくなった”ように見えます。

今までは薄型の発売と同時に在庫を揃えることで、
一気に普及を狙うこともできるかもしれない、と思っていましたが
まさか値上げをするとは、
事情が事情とは言え、驚きました。

PS5の場合、国内では十分に普及していないのは事実なので、
巻き返しの意味でも、今こそ踏ん張りどころだと思っていましたが、
真逆のことをしてくるとは…想像をはるかに超えた展開で
驚きましたね…。

今後、どのように巻き返しを図るのか、という点に
ゲームファンとしては(どのメーカーのハードも応援はしているので)
注目したいですが、
正直、経験上”厳しいのではないか”と思ってしまいます。

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