「オブリビオン」は2013年に公開された映画で、
エイリアン「スカヴ」によって侵略を受けたことによって、
壊滅状態に陥った地球から人類は移住、
とある任務のために、人類のいなくなった地球で任務をこなす
主人公の活躍を描く作品です。
エイリアンとの戦い自体ではなく
”戦いが終わった後の荒廃した地球”が描かれる点は
少し珍しい感じの作品ですね。
こちらを実際に見た感想をお話していきます。
SF要素が多く盛り込まれた作品
SF的な要素が多く盛り込まれた作品で、
SF好きにとっては楽しめる要素の多い作品に感じます。
序盤は”荒廃した地球での任務をこなす日常”が
描かれて、後に人類の生存者を発見するところから
大きく、雰囲気も変わっていく…そんな作品です。
個人的に序盤~中盤に登場した
主人公が滞在していた施設は住み心地が良さそうで
気になりました(笑)
雲の上にあるっぽいので景色もいい感じですね…!
次第に怪しさを増していき…?
最初は、あまり疑わずに見ていたのですが
生存者を見つけたあたりから
”主人公サイドの方が怪しいのでは?”と思っていたら
案の定その通りで、
主人公たちは記憶を消されて改変された上で
”エイリアン側”に、使われていたことが判明します。
序盤から「スカヴ」という敵が存在すると
言われていましたが実際にはそんなエイリアンは存在しておらず、
主人公たちが”人類のため”と信じて疑わずにやっていた、
水の吸い上げも、エイリアンたちによる陰謀であることが判明します。
映画内で判明する前に気付いてはしまいましたが
この”実は味方サイドがヤバかった”という展開は
個人的に好きな展開でした!
なお、エイリアンは機械の集合体のような感じで
その実態がなかなか分からないのも不気味な感じです。
最初から(味方のうちから)何か、このドローン怖い感じだな、と
思っていたらそういうこと(敵だったから)だと分かった時には
妙に府に落ちました。
曖昧な部分も
壮大な世界観が描かれますが、曖昧な部分も若干あり、
敵の正体は最後までハッキリしないまま(倒しますが、何者なのかはイマイチ分からないまま)
だったり、登場人物の一部がどうなったのかハッキリしないところも
あったり、若干”想像に委ねる”ようなところがあったり、
注意深く見ないと分からない部分もあるとは思います。
物語自体は”分かりやすい”と思うのでその心配はいりませんが、
”細かい部分まで考えると曖昧な部分もある”と、
そんな感じの作品ですね。
意外と抜けてるエイリアン
敵のエイリアンは終盤にかけて、反逆行動を取っているはずの
ジャックを中に招き入れたり、
カプセルの中に入っている人物が目当ての人物じゃないことを
見抜けなかったり、
ジャック49と52の区別がついてなさそうな雰囲気だったり、
妙に詰めの甘さを発揮しています(笑)
終盤は、あっさりジャックを中枢に進入させるという失態も
犯していて、なかなか笑えました。
(機械的な判断しかできないのかもしれません)
哀れなジャック…
作中の主人公であるジャック(テック49)は、
最後には、テットの中枢でテットを道連れに自爆して
消滅します。
その後、エンディングではヒロインと
ジャック(テット52)が再会して
ハッピーエンド…になりますが、
49からすると何だか可哀想な感じもしますね…笑
ヒロインは再会を喜んでいましたが
オリジナルでも、共に行動した49でもないジャック相手で
いいのかな…?という疑問も少々感じました(笑)
作中の疑問点の考察
作中で疑問に思いそうな場所を考察してみました。
・エイリアンの侵略は終わったの?
テットを破壊したとは言え、エイリアンたちにも母星のようなものが
あったり、まだ仲間がいたとすると個人的には
”まだ安心できないのではないか”と思います。
”移動型のエイリアン”で破壊したテットが敵の全てならこれでめでたしですが、
例えば相手の惑星から派遣された”一部隊”だったりした場合は…
地球は大変なことになりそうな気もします
(とりあえず、作中では数年経過しているのでしばらく平気そうですが)
・他のジャックはどうなったの?
作中ではテック49とテック52しか出て来ませんが
雰囲気的に”他にも多数の拠点”があったと思われます。
ただ、作中のエピローグでは他のテックのジャックなどが出て来る様子はないので、
テット壊滅後にも改心することなく、生き残りの人類たちに倒されたり
したのかもしれません。
また、テック52のヴィクトリアは登場後フェードアウトしたので、
どうなったのか不明ですが、やはり敵対したまま倒されたのではないかと思われます。
(テック52のジャックが無事だったので、テット破壊後も
ジャックのクローンたちがドローンのように停止した、ということは無さそうです)
作中の犠牲者ネタバレ
オブリビオンの作中で犠牲になってしまった
キャラクターたちをご紹介します。
作中の時系列順に並んでいます。
〇ヴィクトリア・オルセン(テック49)
ヴィクトリアのクローンの一人。
中盤でジャックから真実を告げられるも地上に降りることを拒み、
直後にドローンの攻撃を受けて犠牲となる。
〇マルコム・ビーチ
スカヴのリーダー。
終盤でジャック(テック49)と共にテック中枢部に乗り込み、
共に爆弾を爆破させ、犠牲となった。
〇ジャック・ハーパー(テック49)
ジャックのクローンの一人で物語の主人公。
中盤で戦いの真実に気づき、テットと対立、
最後にはテット中枢部に乗り込み、その場で爆弾を爆破して命を落とした。
〇テット(サリー)
侵略者の中枢に存在する謎の存在。
終盤でジャックとマルコムによって中枢部に持ち込まれた爆弾の
爆発に巻き込まれて消滅する。
なお、本物のサリーが存命なのかどうかは不明
(作中に登場するのはテットが作り出した偽の映像によるサリーであるため)
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