マルチバースアルマゲドンのレビュー!混沌のアサイラム映画!

アルマゲドン

「マルチバースアルマゲドン」は
2022年に公開された映画で、
B級映画を多く制作している映画製作会社「アサイラム」社の
25周年記念作品となっており、
これまでのアサイラム映画の要素(シャークネードやヘッドジョーズシリーズなど)を
大量に詰め込み、さらには作中に
「アサイラム映画を神話と勘違いして、地球に侵略を仕掛けるエイリアン」が
登場するなど、混沌とした作品になっています。

こちらの映画を実際に見た感想をお話します。

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もはやアルマゲドンとはかけ離れている

題名には「アルマゲドン」がついていますが、
もはや元々のアルマゲドンからはかけ離れていて
本作には隕石の要素も存在しません(笑)

共通点は”地球が危機を迎える”ことぐらいでしょうか。

内容的にはアサイラム映画のオールスター的な感じになっていて、
ある程度「アサイラム映画」を理解している、あるいは
見たことがある人向けになっています。
全くそういう事情を知らない人にとっては「なんだこれ?」と
なってしまう可能性が高いですが、
アサイラム社の映画をある程度見たことがある人は
(私もそうでしたが)ネタとして楽しめる作品になっています。

アサイラム映画のオールスター感がある作品

アサイラム社25周年記念作品だけあって、
アサイラム社のオールスター感がある作品で、
同社の「シャークネード」のサメ竜巻や
「ヘッドジョーズ」シリーズの頭が複数存在するサメ、
その他多数の映画の要素が登場しています。

また、出演者の方も、”なんか見たことあるような…”と、
他のアサイラム映画で見た面々が別の役で登場していますね(笑)

そして、極めつけが映画の世界の中で
”今起きている異変はアサイラム映画の内容をなぞっている”などと言い出して
同社の映画を見たことがあれば笑ってしまうような内容に仕上がっています。

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混沌とした世界観を楽しめる

作中では「アサイラム映画」の視聴数が急激に上昇していたり、
アサイラム映画で起きた出来事が(作中の)現実で起き始めていたり、
アサイラム映画を神話だと勘違いしている宇宙人が
出て来たりと、かなりヤバい状況になっています(笑)

元々、アサイラム映画はシャークネードなどもそうですが
混沌とした内容のものが多いものの、今回は特に
混沌としている様子でした。

ツッコミどころ満載の作品

本作は真剣に楽しむ、というよりかはネタとして
ツッコミながら楽しむ作品で、
物語中にもツッコミどころが満載でした(笑)

主人公の一人、クインの同僚のジェリーという男が
ヘリの墜落シーンのあとに
いきなり命を落としたことになっていたり
(しかも一言で終わっていて、クインも全然悲しんでいない笑)、
終盤ではエイリアンが、人間をエイリアンに作り替えて行ってしまう
描写がありますが
その際に、兵士の一人が「手先に落ちたフリ」をしているのに
エイリアンたちが全然それに気づかなかったり
(※最初は手先になったのに味方のフリをしているのかと思いましたが
 後にそのシーンを見返したら確かに「フリ」をしていた兵士だけは
 エイリアンの光を浴びてませんでした)
終盤は急に雑になって、エイリアンたちがいきなり何かに動揺し始めた挙句、
クインの活躍で宇宙の果てに飛ばされたりと、
かなりのツッコミどころがあります。

主人公の父親も急にフェードアウトして
命を落としたことになっていたり、
エイリアンがトロフィーの音で苦しむ理由が
何の説明もなかったりと、
ある意味、いつものアサイラム映画ですが、
いつも以上に吹っ飛んだ内容と言える内容でした。

最後は非常に雑な感じに

終盤は急に雑な感じに物語が進行していき、
”何が起きているのか分からない”状態のまま
エイリアンたちは葬られてしまいます(笑)

加えて、主人公たちの父親も、
エイリアンの手先になってしまった後に
急にフェードアウトしてしまい、
どうなったのかも分からないまま物語が終わっているので、
終盤は”雑だな”と感じる人は多いのではないかと思います。

ただ、アサイラム映画は終盤急に雑になることは
”割とよくあること”で、
強引に勢いで物事を解決させようとするのは
ある意味いつも通りですし、
今回も、”いつもの”という感じではありました(笑)

作中の犠牲者ネタバレ

「マルチバースアルマゲドン」の作中で
犠牲になってしまった登場人物をご紹介していきます。
作中の時系列順に並んでいます。

〇ジェリー
クインの助手。ヘリの墜落の際にあっけなく命を落とす。

〇アーロン
調査員の一人。動物園を通過中に狂暴化した動物に襲われて犠牲になる。

〇スターン
エイリアンによって手先にされてしまい、
部下の兵士によって撃たれて命を落とす。

〇タガート
避難施設責任者。スターンによってエイリアンの手先にされてしまい、
最後はスターン共々部下の兵士に撃たれて命を落とした。

〇マッキー
避難施設の兵士。スターンと同時にエイリアンの手先にされてしまった。
途中でフェードアウトしているものの、元に戻すことはできない模様であるため
犠牲になったものと考えられる。

〇トーマス・ラムジー
副大統領で、クインらの父親。
避難施設からの脱出を目指していたものの、エイリアンの手先にされてしまい、
エンディング直前のクインらの会話からその後命を落とした模様。

〇フォスター
副大統領の側近。トーマスと同時にエイリアンの手先にされてしまう。
途中でフェードアウトしているものの、元に戻すことはできない模様であるため
犠牲になったものと考えられる。

〇他のアルマゲドンのレビュー〇
アルマゲドン2009
2009では「磁気嵐」によって地球が危機を迎えています。

アルマゲドン2012
2012版は、ブラックホールによって滅亡の危機を迎えます。

アルマゲドン2012 マーキュリークライシス
↑の2012とは別の映画で、こちらでは水星が地球に接近してきます。

アルマゲドン2020
隕石が落下してくる王道的な展開です。ただし、悲惨さを示す描写が薄めです。

アルマゲドン2021
2021は「隕石」が地球に近づいて来る王道タイプのシチュエーションが描かれます。

アルマゲドン2022
月と地球視点の2つの視点で描かれる作品です。

アルマゲドン2024
地球に接近する隕石を破壊するため、5人の精鋭が直接隕石に上陸して破壊を目指します。

ボルケーノアルマゲドン
噴火の危機が迫る中、安全な場所への避難を目指す物語です。

スノウマゲドン
雪国を舞台としたディザスター映画で、アルマゲドンの名を意識したタイトルがついています。

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