劇場版 HUNTER×HUNTER -The LAST MISSION-は、
2013年に公開された映画で、
ハンターハンターの劇場版としては第2弾にあたる作品です。
前作では幻影旅団が絡む話が展開されていましたが、
今回はハンター協会自体と、天空闘技場が絡む
オリジナルのエピソードが展開されます。
こちらを実際に見た感想をお話していきます。
天空闘技場を舞台に敵と戦う
本作では、天空闘技場で定期的に開催される
フロアマスターたちの戦い”バトルオリンピア”が開催されますが
そこに、ハンター協会に恨みを持つ”怨”と呼ばれる能力を使う
敵の4人組が乱入してきます。
そして、バトルオリンピア観戦のために
天空闘技場を訪れていたゴンたちが、
その敵と戦っていく…というお話ですね。
バトルオリンピア自体はメインではありませんが
原作では名前だけで描かれなかった部分や
フロアマスターたちの姿を見ることができるのも〇です。
時系列はどこ?
本作の時系列は
「キメラアント編突入前」となっています。
グリードアイランド編が終了し、
カイトと出会った後に、バトルオリンピアの観戦に
招待されたゴンとキルアが
一時的にカイトたちと別れて
天空闘技場にやってきた…という形ですね。
そのため、この作品での戦いが終わった後に
ゴンたちはキメラアント編で
色々な体験をしていくことになる…
という順序になっています。
前作よりもバトル重視
前作(緋色の幻影)は、どちらかと言うと
ストーリー重視なつくりでしたが、
今回はバトルに重点を置いたような感じの
作品になっていて、
前作よりもバトル時間は多いような気がします。
敵キャラクターも今回は一人ではなく、
(※前作は敵のオモカゲと、オモカゲが作った人形以外の敵は
いなかったため)
複数の敵キャラクターが登場するなど、
バトル寄りの作品になっています。
個人的にはどちらも好きですが、
バトル重視の人は、今回の作品の方が
より楽しめるかもしれません。
バトルオリンピア…
原作では見ることのできなかったフロアマスターたちや
バトルオリンピアの様子が見れるのは良かった…のですが、
フロアマスターたちが”雑魚臭”しかしない面々ぞろいで、
「いや…いくら天空闘技場でももっとまともなのがいるのでは?」と
思ってしまうぐらいに弱そうな面々でした。
直接戦う描写はほとんどないので、
実際にはある程度強い参加者もいるのかもしれませんが、
ゴンとキルア、クラピカとレオリオペアがそれぞれ撃破することが出来た
相手に大人数であっさり倒されているので、
やっぱり弱そうです(笑)
見た目がまるで陰獣みたいのしかいないので、
もうちょっとまともなのいなかったのかな…?とは
ちょっと思ってしまいます。
敵キャラたちは王道的な感じ
敵キャラは、王道の4人組で、
リーダー、策略家、バトル派などなど、
よくいる組み合わせです。
それぞれ、短い時間ながらそれなりに個性も
出ていてよかったのではないでしょうか。
ただ、登場時は出番がありそうに見えた煉獄が
あっさり退場してしまったのは少し残念でした(笑)
修羅も、バトルに入ってからは
「え?もう終わり?」みたいな感じで
片付いてしまったのは少し残念ですが、
映画という時間的な制約がある中では、
それなりに魅力的に描けていたような感じはあります。
原作で能力不明のキャラのバトルは意地でも見せない
これは仕方のないことですが、
ラストミッション公開当時、原作やアニメでは
まだ能力が明かされていないキャラの能力は
本作でも明かさないようにしていて、
ズシやウイングのバトルシーンはカットされていました(笑)
ズシもウイングも未だに能力の系統しか分かっていないので、
そろそろどんな能力なのか、
見てみたい気持ちはありますね。
なお、ネテロの百式観音は既に原作で登場していたので
本作でも使われています。
ネテロの能力自体、キメラアント編でしか見れない能力だったので
こうして見ることのできる機会が増えるのは
個人的には嬉しいところです。
怨能力
映画限定で、新たな要素が出て来るのは意外でしたが、
念能力よりも強力である変わりに、
使用者にも絶大なリスクを伴うタイプの能力ですね。
作中の描写からすると、
全ての系統の能力を最大限引き出せるようで、
禍々しいオーラが特徴的でした。
若干、怨能力は
”映画のために無理に付け足した設定”というような感じが
少しにじみ出てしまっているような気もしましたが
これはこれで、物語としては悪くはないと思います。
作中の犠牲者ネタバレ
「ハンターハンター ザ・ラストミッション」の
作中で犠牲になってしまったキャラクターを
時系列順にご紹介していきます。
〇煉獄
「影」の一員。序盤でネテロの前に姿を現したあと、
ネテロを無力化するために自ら命を絶ち、
その強力な能力でネテロを行動不能の状態へと追いやった。
〇ガルシア
ハンター協会の一員。裏で集落の襲撃などを行っていた。
序盤で捕らえられ、煉獄の能力により命を絶たれた。
〇餓鬼
「影」の一員。中盤でゴン・キルアの二人と対決し、
激戦の末に敗北、二人の実力を認める。
しかし、その後に怨の制約により力が暴走、命を落とす。
〇修羅
「影」の一員。天空闘技場の制御室を占領していたものの
駆け付けたクラピカとレオリオの二人との戦闘に敗れ、
最後にクラピカに”怨”の力を与えて息絶えた。
〇ジェド
敵のリーダーで元ハンター。今回の計画の首謀者。
屋上にやってきたゴンと対決し、最終的には敗れ去り、消滅した。
なお、蘇る前のジェドは回想シーンでネテロに葬られている。
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