五人ライダー対キングダークのレビュー&ネタバレ!ツッコミどころも多い作品!

映画

「五人ライダー対キングダーク」は、
1974年に公開された映画で、
当時放送されていた「仮面ライダーX」の
唯一の劇場版となっている作品です。

複数の短編映画を上映する”東映まんがまつり”の中の
1作として公開されたため、
上映時間は28分と、普段の1話分とほぼ変わらない作品となっています。

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どのタイミングでの話なの?

本作は、仮面ライダーX本編の
キングダーク出現後間もない段階での話で、
ジンギスカンコンドルとガマゴエモンも”再生怪人”として登場していることから、
この2体は倒れたあとの時点の話(第23話終了後~)と考えられます。

第24話以降に倒される怪人は再生していないことから、
第23話と第24話の間とも考えられますが、
そこまで具体的には決まっていないかもしれません。

このあたりまで本編を見ていれば、時系列的には
問題なく、楽しめるかと思います。

なお、映画の時間自体が28分しかないために
敵組織の説明だったり、仲間の細かい説明だったり、
そういうものに割く時間はないために
”仮面ライダーX本編をある程度理解している前提”で
作られている感じですね。
(ただ、ストーリー自体は簡単なので、別に
ヒーローVS悪の組織だと割り切れば本編を見てなくても
話が理解できない、ということはないかとは思います)

時間が時間だけに駆け足

作品の時間自体が28分しかないこともあって、
展開は非常に駆け足になっていて、
”かなり急いでいる”ことが伝わってくるような作りに
なっています。

この中で再生怪人軍団や、新怪人、
歴代仮面ライダーの競演などもあるため、
かなりスピード感ある展開にはなっています。

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歴代仮面ライダーが出演

この時点での歴代仮面ライダーが出演し、
1号、2号、V3、ライダーマンと
最新ライダー(この当時は)のXが登場しています。

ただ、歴代仮面ライダーたちは全員変身後の姿で
登場していて変身前の姿は
(恐らく各演者をこの映画では呼んでいない?)登場しません。

終盤の各ライダーの変身シーンの時だけ、
4人のライダーの素顔も登場しますが、
これは他のシーンの流用で、
特に仮面ライダーV3の変身シーンでは
明らかに(物語中で)今いる場所とは違う場所が
背景に写っているので、なかなか笑えてしまいます。
(※この当時はそういう作品も多いので、
特別なことではありませんが…)

とは言え、歴代ライダーが登場しているのは
映画らしい特別感もあってなかなか良い感じです。

キングダークとの直接対決はない

映画の題名が「五人ライダー対キングダーク」なので
かなり間際らしいところではありますが、
本作では「キングダーク」との直接対決は行われません(笑)

実際に映画の中で対決するのは
新怪人のコウモリフランケンと、再生怪人たちだけです。

終盤、仮面ライダーXがキングダークと対峙するシーンはありますが
対峙から30秒ぐらいで「残念だったな…これは幻影だ」みたいな感じで
キングダークは姿を消してしまい、
直接対峙するシーンはそれだけです(笑)

結局、仮面ライダーXとキングダークの直接対決は
仮面ライダーX本編の最終回まで持ち越されることとなりました。

賑やかな再生怪人

本作では、かなりの数の再生怪人が登場していて、
それぞれ割と活躍しています。

再生怪人はいつも妙に弱く、雑に片付いてしまうことも多いですが
本作ではライダーキックを喰らっても生きていたりする怪人もいて
割と強い感じですね(笑)

ただ、一部の再生怪人はいつの間にかいなくなっていたり、
一般の子供が「お前は…ユリシーズ!」みたいな感じで
怪人の名前を知っていたり、
色々不思議な部分もあったりはします。

新怪人はあまり強くない

敵組織GODの最強怪人として登場する
新怪人の「コウモリフランケン」は、
尺の都合上もあってか、あまり強い感じはなく、
再生怪人軍団との戦いの方がむしろ長引いてしまっている感じです(笑)

途中で一度仮面ライダーXを追い回したりしたあとは、
最終決戦ではあっけなくライダーの連携攻撃を喰らって
敗退してしまうなど、
”最強怪人”という触れ込みの割には
”いつものGODの怪人の方が強いような…?”と
思ってしまうような感じでした。

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物語自体はいつもの感じ

話の展開自体はいつも通りな感じで、
時間が時間だけに
特に特別な感じは(歴代ライダー登場や再生怪人軍団以外は)
特にはありません。

逆に、エピソードや怪人側の計画の描写は
歴代ライダーの集結や再生怪人軍団に
時間を取られている分、
いつもよりも薄くなっているような、
そんな感じもありますね(笑)

新怪人のコウモリフランケンも
前述したように、再生怪人軍団や、
歴代のライダーたちの登場に飲まれてしまっているような
印象で、あまり印象に残るような場面がないまま
退場してしまった、そんな印象を受けました。

作中の犠牲者ネタバレ

「五人ライダー対キングダーク」の作中で
犠牲になった登場人物や怪人などを
それぞれご紹介していきます。

作中の時系列順に並んでいます。

〇タロ
少年の飼い犬。
散歩中に再生怪人のユリシーズと遭遇してしまい、
ユリシーズの攻撃を受けて消滅してしまう。

〇再生怪人
GODの再生怪人たち。最終決戦の際に
仮面ライダーたちによって倒され、
コウモリフランケンの爆発に巻き込まれてまとめて最期を遂げた。

〇コウモリフランケン
GODの新たなる怪人。仮面ライダーたちの
連携攻撃を受け、
最後は仮面ライダーXの攻撃によってトドメを刺された。

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