「エンド・オブ・アース 地球最期の日」は2018年に公開された
映画で、”地球が砕ける”というキャッチコピーが目を引く
ディザスター系の作品です。
こちらの映画を実際に見た感想と、
作中の犠牲者ネタバレ、結末のネタバレなどを
それぞれお話していきます。
地球は砕けない
作中では地震や電波系の障害、噴火、津波、竜巻など
あらゆる自然災害が起きますが、
その原因は”太陽嵐”のせいで、
その”太陽嵐が過ぎれば元通りになる”と、映画内でも
繰り返し言われているので、
つまりは…”放っておいても地球は砕けない”状態です(笑)
キャッチコピーの”地球が砕ける”というようなことには
何も対策をしなくても、ならない…ということですね(笑)
この手の映画によくある大げさな表現が何となく笑えてしまいます。
「対策」ではなく「耐える」映画
ディザスター系の映画でも
隕石が落ちて来るような映画だったり、
何かブラックホールが近付いて来るような映画だったりする場合、
”それを阻止するために主人公たちが何かをする”ことが多いですが
本作は「太陽嵐が過ぎ去れば、元通りに勝手に戻る」と、されていて、
主人公たちは、太陽嵐自体に何か対策を講じることはなく、
ひたすら”太陽嵐が過ぎ去るまで安全な場所に避難する”ということを
目的に、行動していきます。
何故か作中では、”洞窟”なる場所を目指していて
(そこにいけば、地震も噴火も津波も何もかも安全らしいです笑)
主人公一家は二手に分かれてそこを目指していきます。
主に3視点で物語が展開
基本的には主人公家族(4人家族)が二手に分かれて
洞窟を目指していきます。
母親と息子、父親と娘がそれぞれ別行動で
行動し、場面が切り替わりながら物語が
進んでいくタイプの作品ですね。
それに加えて、主人公家族と面識のある人物が所属している
軍の描写も時々挿入されていきます。
ディザスター系映画の家族は何故か
家族関係が上手くいっていない家族が多いですが
本作は最初から絆の深いタイプの家族で、
その点は少し珍しいような感じもしました。
全体的な描写もそれなりに…
B級映画系のディザスター映画だと、
あまり”全体的な様子”が描かれないようなことも多いですが、
(主人公と身の回りの人間の描写ばかりになっていて、
地球の危機が訪れていることがあまり伝わってこない感じ)
本作は、それなりに全体的な被害を示すような描写があり、
地球に危機が迫っていることは
それなりに感じられる内容になっています。
主人公たちも、それなりに場所を移動するので、
あまりディザスター映画っぽくないディザスター映画と比べると
しっかりディザスター映画をしている印象は受けました。
内容自体は良くも悪くも”ディザスター映画の王道”という感じで
この手の映画をたくさん見てきた私からすると
目新しさはあまりありませんでしたが
無難に楽しめる感じはあったので、そこそこ良い感じでした。
演出はB級映画によくある感じ
演出はB級映画によくある感じで、
溶岩や津波の演出、雷の演出などは
いかにもCGであることを隠さない感じの演出です。
ただ、こういったタイプの映画の中では
それなりに頑張っているような気はしましたし、
映画を見る上で極端に問題があるような感じでは
なかったので、個人的には十分、許容範囲でした。
主人公たちの行動は割と無計画
生き延びるために洞窟を目指す
主人公一家の行動は
割と行き当たりばったりな感じで、
そのせいか、作中でも何度も危機的状況に
陥っている描写があります(笑)
急にこのような状況になってしまっては
確かにパニックになるような気もしますし、
ある意味リアルなのかもしれませんが、
他のディザスター映画の主人公たちと比べると、
大分適当な感じの行動が目立つような気がします(笑)
父親と娘のペアは最終的に
溶岩に追い詰められてあと一歩で危険な状況でしたし、
母親と息子のペアは「人々を助けよう!」と寄り道したにも
関わらず、その結果助かった民間人は一人だけだったはずなので、
ほとんど意味のない行動をしていました。
(軍に洞窟のことを伝えたので描かれていないだけで、
それによって大勢助かった可能性もありますが…)
最後の結末は…?
最終的に、主人公家族たちは全員、
目指していた”洞窟”なる場所に無事にたどり着くことに成功し、
4人とも無事でした。
その後、作中で散々言われていた通り
”太陽嵐”が過ぎ去ったために事態は沈静化、
かなりの被害が出た様子は描かれていますが
この後は少しずつ復旧していくものと考えられます。
(ただ、かなり打撃を受けているっぽいので
完全に元の生活に戻るためには相当時間がかかりそうな印象も
ありますね)
なお、途中まで登場していた主要人物(クック)の一部は
その後どうなったのか描かれないまま終了してしまったので、
この点は少し気になるところです。
あと、序盤で登場した「ヴィヴィアン」なる人物が
急に姿を消したまま登場しないので、
どうなってしまったのかこれも気になります(笑)
※本当に1シーンしか出て来ないのですが
急に消えてしまったので…。
作中の犠牲者ネタバレ
「エンド・オブ・アース 地球最期の日」の作中で
犠牲になってしまった登場人物たちを
それぞれご紹介していきます。
作中の時系列順に並んでいます。
〇マーシャ
瓦礫の下敷きになっていた人物。
カービーらが救助を試みるも既に負傷して動けない状態で、
程なくして建物の外壁の崩落に巻き込まれて命を落とす。
〇ウォルター
マーシャの夫。基地に到着した際に
カービーを落雷から庇い、自らが犠牲となる。
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