「仮面ライダーV3対デストロン怪人」は、
1973年に公開された映画で、
同時期に放送されていた「仮面ライダーV3」の
劇場版にあたる作品です。
劇場版と言っても、約30分ほどの短い映画には
なっていますが、映画版ならではの
お祭り的な要素も盛り込まれている作品です。
こちらの映画を実際に見た感想を
お話していきます。
いつもより少し豪華な劇場版
時間的には30分ちょっとなので、
通常の1話分+αぐらいの長さでしかありませんが、
内容的には、いつもの仮面ライダーV3よりも
若干豪華になっていて、
四国ロケが行われていて、観光名所や実在するホテルなども
作中に舞台として登場しているほか、
終盤少しだけとは言え、
仮面ライダー1号と仮面ライダー2号が登場したり、
再生怪人も含めて、多数の怪人が登場しているなど、
”いつもよりも少し豪華な作品”になっています。
ただ、話自体の長さは、
1話と三分の一ぐらいの長さになるので、
全体的に駆け足であるのは事実です。
観光地なども登場
四国ロケが実施されたとのことで、
観光地も登場しています。
(※四国ロケ以外のシーンもあります)
普段あまり登場しないような場所も
登場してくるのは
映画版ならではという感じもしていいですね。
…結構色々な場所に行っているので、
この映画が撮影された当時の時代を考えると
”撮影のついでに観光を楽しんでそう”な気もしますね…(笑)
(※実際はどうだったのかは分かりませんが)
怪人たちも豊富に登場
怪人も多く登場し、
新怪人のタイホウバッファローをはじめ、
同時期のテレビ版の方にも登場していた
ドクバリグモ、ギロチンザウルスもメインとして
(一応再生怪人扱いですが)登場しています。
その他に、最終決戦の時だけ
雑魚敵扱いで再生怪人も多数登場するなど、
映画版らしく怪人は豊富に登場しています。
幹部のドクトルGも登場していますが
ドクトルGに関してはまだ倒される段階ではないので、
戦うことはなく逃亡していきます。
過去のライダーはほんの少しだけ…
本作には、この時点の最新ライダーである
仮面ライダーV3だけではなく、
前作の主人公だった仮面ライダー1号と仮面ライダー2号も
登場しています。
ただ、登場するのはかなり終盤になってからで、
オープニングに名前が出ていたのに
「出て来ないまま終わってしまうのでは??」と
思うぐらい、なかなか登場しませんでした(笑)
なお、仮面ライダー1号と2号は
変身後の姿のみの登場で、
変身前の姿では登場しませんが、
声は1号と2号を演じた本人たちが担当しています。
妙に爆発が多いと思っていたら…
特に予備知識があまりないまま見たのですが、
敵怪人のタイホウバッファローの技のせいもあって
爆発が妙に多いので、
「妙に爆発シーンが多いな…」などと思いながら
見ていましたが、
映画を見終えた後に、ちょっと調べてみたら
”爆破でトラブルが起きた”みたいなことが
書いてあって笑ってしまいました(笑)
当時は今みたいにCGで爆発させるわけにも
行きませんでしたから、そういった意味では
色々大変な時代でしたね…。
当時トラブルがあったのは大変だったと思いますが
今、作品として見る分には、
映画らしい派手さもあって、作品としては良いものには
なっていると思います。
敵の相変わらずの抜けた感じも笑える
この時代の特撮系の番組ではよくあることですが、
敵の抜けた感じもいつも通りシュールで
笑いを誘います。
序盤ではタイホウバッファローがV3を倒したと思い込んで
大した確認もせずに立ち去って行ったり、
(しかも何故か、敵であるはずのおやっさんを放置)
後半でもドクトルGが再生怪人を無駄にする指示を出して
その結果、再生怪人だけが倒されてしまうことになったりと、
どうしようもない行動を繰り返しています(笑)
毎度のことながら、デストロンは
仮面ライダー1号と2号の存在を全く考慮していなかったりと、
この時代の作品らしい、抜けた感じがなかなか笑えます。
(ただ、面白いのでそれでいいと思います)
時系列はどのあたり?
本作の時系列としては怪人の再生状況や、
1号・2号の扱い、幹部のドクトルGの存在などから、
第21話終了後~、ドクトルG退場までの間の
出来事ということになるかと思います。
ちなみに、
公開当時は、テレビ版の1号・2号再登場や
ドクバリグモらの登場時期と被っていたようです。
作中の犠牲者ネタバレ
「仮面ライダーV3対デストロン怪人」の作中で
犠牲になってしまった登場人物たちを
それぞれご紹介していきます。
〇沖田 徹夫
物理学者。ある物質を発見したことでデストロンに狙われ、
V3達に保護されるも、直後、タイホウバッファローの
砲撃によって負傷して命を落とした。
〇ギロチンザウルス
デストロン怪人の一人。再生怪人として登場。
ホテル付近で姿を現すも、V3との戦いに敗北、
橋から転落して大爆発を起こして最期を遂げた。
〇ドクバリグモ
デストロン怪人の一人。再生怪人として登場。
終盤の決戦の際にライダーたちに追い詰められた挙句、
タイホウバッファローの攻撃が直撃して命を落とした
〇再生怪人軍団
デストロンの再生怪人軍団。
3人のライダーとの戦闘中に、ドクトルGから
味方もろともライダーを倒すように指示を受けたタイホウバッファローの
攻撃によって全滅する。
〇タイホウバッファロー
デストロン怪人の一人。
再生怪人全滅後、ライダーたちを巻き込んで自爆しようとするも
1号と2号の攻撃を受けたあとに、V3のキックも続けて受けて倒された。
⇒映画レビュー一覧へ戻る
本作以外の映画のレビューは↑からご覧ください。

