デイ・アフター・トゥモロー2020のレビュー!盛り上がる場面がない…?

映画

「デイ・アフター・トゥモロー2020(原題・ARCTIC APOCALYPSE)」は、
2019年に公開された映画で、
国内では「デイ・アフター・トゥモロー」の名がつけられた
映画の一つです。

地球を大規模な気候変動と嵐が襲う中、
主人公たちが安全地帯を目指す作品となっています。

こちらを実際に見た感想をお話していきます。

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他の同名タイトルとは無関係。この作品からでもOK

「デイ・アフター・トゥモロー」と名のつく映画は
たくさん出ていますが、
それぞれ、シリーズ作品ではなく独立した作品となっているので、
”これまでのデイ・アフター・トゥモロー”を見てなくても
何も問題はなく、繋がりはありません。

逆に”続編”を期待してみると全然違う内容なので、
その点は注意をして下さい。

他との繋がりはありませんので、今回レビューを書いている
「2020」から見ていただいても、何も問題はありません。

終始「低空飛行」な感じの内容

本作は、終始「低空飛行」な感じの印象で、
”どこが見せ場となる部分なのか”が
あまり伝わってこない内容ですね…

他のデイ・アフター・トゥモローと比べても
その傾向が強く、
終始、どちらかと言うとダラダラとした展開が続き、
クライマックスにも特にあまり盛り上がるような場面は
ないまま、そのまま終わってしまう…
そんな印象ですね。

唯一、主人公一家のブリーの婚約者・タイラーが
呆気なく命を落としたところだけは驚きました(笑)

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世界的な「危機」の様子はほぼ描かれない

ディザスター系の映画では、世界が混乱していく様子が
描かれるのも見どころの一つですが
本作は主人公一家と、途中で避難した大学、
最後の方で絡んで来た男たち以外、ほとんど登場人物は
登場しておらず、”世界的な状況”はほとんど描かれません。

途中、世界各地が破壊されていく様子が
ほんの少し描かれるぐらいですね。

そのため、”世界が今、危機的な状況である”ということが
伝わってきにくい内容になってしまっており、
ディザスター映画としての旨みが十分に生かせていないような
そんな印象を受けました。

まだ「デイ・アフター・トゥモロー2021」の方が
個人的には、そういう面が多少は伝わってくる感じ
(これも、そういう描写は少な目ではあるのですが)でしたし、
デイ・アフター・トゥモロー系統ではありませんが
同じく気温低下系のディザスター映画だと
「サイレントワールド 地球氷結」あたりは、
世界的な危機の状況が伝わりやすいような気がしました。

移動中、普通に晴れてたり、
木々も穏やかだったりするのもちょっと気になります(笑)

解決策がイマイチ何をしているのか分からない

作中では事態の解決方法として、
”嵐の影響を受けない安全地帯”(しかも普通の場所で特に基地などでもない)を
発見した主人公たちが、
そこからデータを送ることで、解決策が見つかるらしく、
最終的にそこにたどり着いて、データを送信して
「これでもう安心だ…」みたいな感じで物語が終わっていますが、
何が安心なのかさっぱり分かりません(笑)

”安全地帯が拡大しつつある”みたいな発言もしていましたが
何が起きたのかサッパリ…笑

この系統の映画で、結末が一番いい加減な感じがしましたね…笑

まだ、”戦いはこれからだ”的な「2018」や、
同じく適当な理由とは言え、一応元凶を封じ込めることに
成功して解決した「2023」とかの方がマシに見えて来るレベルです(笑)

今回の2020では「何を言ってるのか、何をしたのかサッパリ分からない」まま
勝手に解決し始めた感じになっていて、非常に奇妙な印象を受けました。

展開と行動がおかしい場面が多い

作中の登場人物たちの言動と行動、展開と行動がイマイチ
おかしな場面が多くあり、
大学内で獣に襲撃されたあと、主人公一家が合流した際には、
獣を倒した描写がない(まだその辺にいるかもしれない)のに、
平然とのんびりしていたり、
”嵐がもうやってくるぞ!”と、父親が叫んでいたのに、
合流後、その場所でのんびりしていたり(あれ?嵐は?笑)、
主人公一家の母親が大学内に入る時に
狭い氷の通路を通るシーンで、氷の壁が柔らかそうに動いていたり(笑)
とんでもない描写が多数あります。

CGの類も、B級のディザスター系映画の中でも
かなり微妙な感じで、なかなかシュールな光景が広がっていました。

ブリーの婚約者が命を落とした後、
最初こそ落ち込んでいたものの、あっという間に立ち直っているのも
なかなか笑えましたね…

意味のない描写も…

映画の時間が短い割に、
戦闘機パイロットの謎のシーン(特に意味はない上に
謎に一人墜落する)や、
ラリー(主人公たちの知り合い)のシーンが
度々登場するものの、特に意味はなく、
終始、叫んでいるような感じで、
これもなかなか奇妙でした。

無駄に時間を使ってしまっている感じが
拭えない部分が多少あるのも気になった点の
一つですね…。

全体的に「デイ・アフター・トゥモロー」の中でも
特に微妙な感じだったので、
他のやつを先に見た方がいいかもしれません。

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作中の犠牲者ネタバレ

「デイ・アフター・トゥモロー2020」の
作中で犠牲になってしまった登場人物たちを
それぞれご紹介していきます。
作中の時系列順に並んでいます。

〇バッジャー
戦闘機のパイロット。気候が原因で墜落して犠牲に。
相方のスヌーピー(あの人気キャラとは無関係)は
そのまま離脱して無事な模様。

〇タイラー
ブリーの婚約者。
終盤で柄の悪い男に襲われた際に、
共に亀裂に飲み込まれて犠牲となる。

〇他のデイ・アフター・トゥモローのレビュー〇
デイアフタートゥモロー2018
文明崩壊後から始まります。寄生虫が登場するなどSF的な雰囲気も強いです。

デイ アフター トゥモロー2021
こちらでは寒波とウイルスが同時に地球を襲います。

デイ アフター トゥモロー2023
とあるチームが寒波に立ち向かいます。別のタイトルの映画の続編です。

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