映画「ディープスペース」のレビュー!打ち切りエンドのような結末…?

SF映画

「ディープスペース」は2018年に公開されたSF映画で、
人類が、遠い宇宙の探索が可能になった世界で、
宇宙を調査中の主人公たちにトラブルが起きる物語が
描かれています。

終始宇宙が舞台となっていて、宇宙ステーション内部と
未知の惑星の描写が描かれます。

こちらの映画を実際に見た感想をお話します。

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壮大…な、雰囲気だけは味わえるかも

宇宙を舞台としたお話で、
独自の設定(地球から離れた宇宙を調査できる)や、
未知の生命体が「いそう」な雰囲気、
発達した未来の技術、多い登場人物…など、
SF大作になりそうな…そんな設定と雰囲気が
用意されている作品です。

ただ、実際の内容自体はこの先でお話していきますが、
色々中途半端な部分や難解な部分などもあって、
映画として、全体的に見ると個人的には”微妙”に感じて
しまった作品です。

”壮大な映画になりそうな雰囲気”だけは味わえる…
そんな感じの作品ですね。

詰め込み過ぎで、消化できなくなっている

映画自体は70分ちょっとの非常に短い映画で、
エンドロールも割と時間があるので、
内容としては”かなり短い部類”に入ります。

しかし、その中に
”発達した人類の技術”
”独自の用語や要素”
”時間の割に多い登場人物とバックストーリー”
”未知の惑星”
”未知の生命体”
など、様々な要素を詰め込んでしまっているために、
それら全てを丁寧に描き切ることは
どう考えても難しく、
実際に、作中での描写も、どこも中途半端になってしまっている印象でした。

舞台設定やストーリーなどは”上手に磨けば”
より良い作品が出来たように感じるだけに
惜しいところではあります。

主要登場人物をある程度削ったり、
描かなくても良い描写を削ると、分かりやすい作品に
なったのかもしれません。

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打ち切りエンドのような結末に

中盤以降は、自分たちがいるステーションが
事故で破壊されてしまうのを防ぐべく、
パイロットの一人がミッションに挑むことになりますが失敗、
調査中の宙域の付近にあった惑星に放り出されてしまい、
救助を待つ身になります。

ステーションに待機していたメンバーたちは、
救助or諦めるで揉めているような状態でしたが、
やがて、”異文明”が本当に存在する、というような話になっていき、
最後には”異文明からのコンタクトがあった”…みたいな話が
劇中でされますが、その異文明とやらは登場せず、
コンタクトも本当にあったのかどうかうやむやなまま
終わってしまいます。

また、惑星に放り出されたパイロットにも
異文明が発していると思われる光のようなものが
迫って来る描写で映画自体が終わってしまい、
結局助かったのか、何だったのかも分からないまま映画は
終わってしまいます。

見終えた後にはまるで打ち切りエンドのような印象を受けてしまいました(汗)

結局、何がしたかったのか

映画を最後まで見終えて思ったのは
”結局、何がしたかったんだろう…?”ということでした。

最初から最後まで、映画の中で何かが解決するようなことがあまりなく、
”宇宙での日常”が描かれたような感じで、
最後まで何も解決しないまま映画が終わってしまうので、
何を描きたかったのかがイマイチ分からないまま終わってしまいます。

最初から最後まで平行線のような感じで
クライマックスにかけても、盛り上がるような場所がなく、
ずっと同じようなペース…という感じです。

何か面白いことが起きるのかな?と期待しつつ見ていても
結局あまり何も起こらず、
映画の残り時間ばかりが短くなっていき、不安に思っていたら
案の定そのまま終わってしまった……
そんな感じですね…。

最後にようやく物語が動きそうになったものの
そこで終わってしまうので、
そこも残念なポイントではありました。

登場人物が無駄に多いので覚えにくい

もちろん、宇宙ステーションの物語なので
そこで働いている人がある程度いる…というのは
分かるのですが
モブキャラではなく、無駄にメインっぽいキャラが
多いので、映画の途中ぐらいまでなかなか覚えにくいのも
とっつきにくいポイントです。

特に”雰囲気が似ている登場人物”が何組かいて、
(主人公らしき人にも雰囲気が似ている人がいる)
途中まで「あれ?これは違う人?」みたいな感じに
なってしまっていました。

また、メインっぽいキャラも、特に何の意味もないまま
終わってしまうキャラもいたりして、
このあたりももう少しシンプルにできると
良かったのかな?と個人的には感じます。

これが連続ドラマだったり、
1,2,3と何作品も展開するような映画だったりするのであれば
別ですが、70分ちょっとでこの密度だと
なかなか難しい感じです。

CGはそれなり…

CGや舞台のセットなどは
それなりによく出来ており、
雑に感じる部分も無くはないですが、
B級系の映画ではもっと雑な作品も
たくさんありますので、
この点は、それなりによく出来ているように感じました。

未知の惑星の感じも、
宇宙ステーションの内部に関しても、
それなりに”宇宙っぽさ”はあったので、
これに関しては個人的には問題ないように感じますね。
(流石に大作系のSF映画と比べてしまうと、劣る部分は
ありますが、この手の映画にしては十分に頑張っている方だと思います)

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作中の犠牲者ネタバレ

「ディープスペース」の作中で犠牲になってしまった
登場人物をご紹介していきます。
※作中の時系列の順番に並んでいます。

〇デューク
宇宙船のクルーの一人。謎の事故による
エイシアの目の前で犠牲になる。

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