「ボルケーノアルマゲドン」は
2017年に公開された映画で、
地球規模の危機が起きる中、
安全な場所への避難を目指す主人公たちを
描く物語が展開されます。
こちらの映画を実際に見た感想をお話していきます。
災害から逃れる逃避行を描く作品
主人公のカレンが、ある牧場の異変の
調査を行ったことをきっかけに
大規模な噴火・災害の兆候を突き止め、
それが本格的に発生する前に
安全な場所に避難するべく、
市長ら、周囲の人に呼び掛けて、安全な場所を
目指して移動し始める様子が描かれる作品です。
ディザスター系の映画では珍しく
”災害の本番が発生する前に避難する”部分を
描く作品で、既に、前触れとなるような災害は
複数作中でも描かれますが
”本番”となる大噴火は映画が終わる直前に発生するだけで、
基本的には”事前に避難しよう”の部分を描いている作品です。
このあたりは割と珍しい感じがしました。
ただ、その分ディザスター映画らしさは
少し薄れてしまっているのも事実です。
逃避行が中心
前述した通り、地球規模の災害が自分たちの地域に
発生する前に安全な場所に避難することを主な目的とした
映画となっているので、映画全体の大半は
”逃避行”の部分が中心になります。
その中で災害の一部(一番危険なものではなく、本番前に
発生する比較的小規模なもの)に襲われたり、
逃避行の一向に加わったメンバーの危険人物(ケイドという男)による
トラブルが起きたりしながら、
物語が進んでいきます。
だんだんと逃避行のメンバーも脱落していくような展開も
用意されていますが、
災害の要素は”忘れた頃に出て来る”ぐらいにしか
出て来ないので、
”なんだかよく分からないけど、プチ旅行しているような感じ”にも
見える、不思議な作品です。
先程も書いたように、”災害の本番”が発生する前の避難を
描いているので、他のディザスター映画と比較すると
”ディザスター映画感”は薄めの作品となっています。
阻止しようとはしない
「アルマゲドン」と名のつく映画だと、
”地球規模の災害を食い止めるために、頭のいい主人公が奮戦する”
みたいな展開のものも多いですが、
本作はそうではなく、
最初から”解決する意思はない”感じで、
安全な場所への避難が中心です。
主人公は博士ではあるものの、
他のアルマゲドン系と違って、
特殊な装置を準備して地球を救おうとしたりすることは
ありませんし、
ミサイルを隕石に打ち込んだり、地面に何かを打ち込んだり、
宇宙に行って何かをしようとしたり、
そういったことは特にありませんでした。
アルマゲドン系の映画は大抵、
吹っ飛んだ方法で事態を解決しようとすることが多いですが、
本作ではそういうことはなく、
ある意味では現実路線な感じ
(地球の自然災害には抗えずに、ただ避難するだけ)なので、
いつもよく見るアルマゲドンとは少し異なる印象を
受ける作品ではありました。
(それが面白いかどうかは人によると思いますが
私は、これまでそれなりの数のアルマゲドンを見て来たので
逆に新鮮味は感じました)
災害の風景などはあまり描かれない
前述した通り、本作では
まだ”本番”となる大噴火が起きる前に
避難する、という話の流れになっているため、
災害の風景などはそんなに出てきません。
また、描かれるのは主人公やその周囲の人物が
中心となっているために
”他の地域の様子”はほとんど描かれません。
(映画内の報道のシーンなどでほんの少し出てくるだけです)
そのせいか、ただ単に
主人公とその一行が移動しているだけの話を見ているような
感覚に時々陥ります(笑)
もちろん、途中で急に謎の蒸気が発生していたり、
地震が発生したり、
崖崩れが発生したりと、そういった場面も描かれていますが
それでも、ディザスター映画感は他の作品と比べると
薄めにはなっています。
”何だか分からないけど、険しい道を街の人々全員で移動している”
みたいな感じの内容ですね(笑)
ただ、ディザスター映画としてはともかく、
脇役が次々と脱落していく感じの
謎の旅(?)は個人的には多少は楽しめました。
何も解決しなかった
最終的に、主人公たちは避難場所にたどり着き、
ここでようやく、主人公のカレンが予測していた
大噴火が発生します。
(もうラスト数分の場面でようやく、ですね笑)
少ししかこの描写は描かれませんが
かなりヤバそうな状態で、
作中の世界は絶望的な状況であることが描かれますが、
特に何も対策を講じていないので、
それ自体を止めることは出来ず、
主人公たちは”偶然発見した安全と思われる基地”に
避難する場面で物語が終わります。
ただ、偶然主人公たちを助けてくれた団体が
”どんな団体か一切分からない”と、主人公の仲間が言っていて、
謎も明かされず、不穏なまま、物語は終わってしまいます。
終わり方はかなりあっけなく、中途半端な感じも
ちょっとしましたね…。
保護してくれた団体がちゃんとした団体なら
安全な場所に避難してしばらく平穏に過ごせそうではありますが…。
作中の犠牲者ネタバレ
「ボルケーノアルマゲドン」の作中で犠牲になってしまった
登場人物たちをご紹介していきます。
(※作中で名前を呼ばれていないキャラは除きます)
〇バーンズ
牧場の主。避難準備中の爆発に巻き込まれて犠牲に。
〇デイビス
取材をしていた男で、軍の経験を持つ男。
終盤で有毒な霧を吸い込んだことによって負傷、
避難先の洞窟で息絶える。
〇ヴィンス
陰謀論を唱えていた男。ケイドと共に行動するも、
途中でケイドに裏切られて命を落とす。
〇エイモス・ケイド
元軍人の経歴を持つ男。終盤で敵対することになるも
カレンに撃たれて命を落とす。
〇他のアルマゲドンのレビュー〇
・アルマゲドン2009
2009では「磁気嵐」によって地球が危機を迎えています。
・アルマゲドン2012
2012版は、ブラックホールによって滅亡の危機を迎えます。
・アルマゲドン2012 マーキュリークライシス
↑の2012とは別の映画で、こちらでは水星が地球に接近してきます。
・アルマゲドン2020
隕石が落下してくる王道的な展開です。ただし、悲惨さを示す描写が薄めです。
・アルマゲドン2021
2021は「隕石」が地球に近づいて来る王道タイプのシチュエーションが描かれます。
・アルマゲドン2022
月と地球視点の2つの視点で描かれる作品です。
・アルマゲドン2024
地球に接近する隕石を破壊するため、5人の精鋭が直接隕石に上陸して破壊を目指します。
・マルチバースアルマゲドン
アサイラム社25周年を記念した映画で、同社の映画の要素が多数登場しています。
・スノウマゲドン
雪国を舞台としたディザスター映画で、アルマゲドンの名を意識したタイトルがついています。
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