アルマゲドン2012のレビュー!結末の意味の考察&ネタバレ!

アルマゲドン

「アルマゲドン2012」は、
2010年に公開された映画で、
地球滅亡の危機に立ち向かっていく話です。

”アルマゲドン”と名のつく映画はたくさんありますが
本作は他のアルマゲドンとは関係のない
B級映画的な、そんな作品です。
(アルマゲドン2012 マーキュリークライシスという映画も
ありますが本作はそれとも関係ありません)

こちらの「アルマゲドン2012」を実際に見た感想を
お話していきます。

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ブラックホールで地球が滅亡の危機に

本作では隕石ではなく、
彗星が暗黒物質と呼ばれるものの発生により
当初の予定と軌道が変わってしまい、火星に衝突、
その一連の出来事が原因で
ブラックホールのようなものが発生してしまい、
それが地球に接近してくる…という話が描かれます。

ブラックホールがそのまま地球に接近すれば
地球は滅亡する…という展開になり、
主人公一家(市長とその家族)と、宇宙センターの面々、
大統領の3視点での物語が描かれて行きます。

色々詰め込み過ぎている感

映画自体はそれほど長くなく、
90分ぐらいだったと思いますが、
無理に3つの視点を描いていて、
登場人物も癖の強いキャラを無理に詰め込んでいるので
それぞれの要素がかなり薄くなっている感じです。

市長一家の娘は空気でしたし、
市長一家の長男の恋愛要素は曖昧なまま終了したり、
大統領に至ってはほとんど出番がなかったりと、
”詰め込みすぎでは?”という印象を受けました

大統領視点をカットしたり、もう少しシンプルな構成にした方が、
上手く描けたような…そんな感じが個人的にはする作品でした。

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意外と緊張感を感じない

他のディザスター系映画と比べると
起きている出来事の割に緊張感をあまり感じない作りになっています。

と、言うのも主人公たちが”災害が起きている場所から離れている”感じで、
竜巻に巻き込まれそうになる描写などはあるにはありますが、
”あまり”主人公たちが災害に直面するシーンは少なく、
宇宙センターの面々も、センターにいるだけで
災害を感じるような描写はあまりありません。

主に”災害が起きているのが主人公たちと離れた場所”だったり、
災害の描写が少なかったり、
直接的に犠牲になる人々の描写が少なかったり、
(あまり人が犠牲になってるシーンは出て来ない感じです)
と、色々積み重なって、”地球滅亡の危機”という緊張感が
あまり感じられないのも、少し気になりました。

また、これは”B級ディザスター映画”ではよくあることですが
大きな被害を受けているはずなのに”意外と道路が普通”なのも
笑えました(笑)

ラストの結末ネタバレ!地球は助かったの?

ラストでは市長の弟のテリーという人物が
(自閉症を持っています)その天才的な頭脳で、
地球を救うために、ブラックホールにどのような攻撃を
仕掛ければ良いか、宇宙センターまで赴いて直接伝え、
その結果、ブラックホールにミサイル攻撃を仕掛けたことにより、
ワームホールが発生(?)して
(作中で色々説明していますが、何か難しいことをずっと言ってます笑
 とにかく、攻撃の影響により何らかの力が発生したようです)、
タイムスリップが起き、物語冒頭の部分に場面は戻ります。

(攻撃の直前にブラックホールは消えるかもしれないし、
消えないかもしれないし、時間がズレるかもしれないみたいな
ことは研究者が発言していました)

冒頭部分に戻り、今度は彗星が火星を無事に通過しているような描写
(ブラックホールは発生しなかった?)が描かれて
物語は無事に終わります。

これを見ると、無事に地球は救われたように見えますね。

ただ、”物語中に起きた出来事はみんななかったこと”に
なっているので、ちょっと寂しい結末のような気も。

ラストの考察。これは無限ループ?それとも?

前述の通り、ラストは”はじまり”に戻って終わりです。

ただ、テリーがパンケーキを作っているシーンで
テリーがラストシーンでは「673回目」と言っており、
見返して見ると、冒頭の同じ場面では「672回」と言っていました。

テリーは自閉症の代わりに”どんな些細なことでも覚えてるんだ”と
作中で説明されていて、タイムスリップのことも覚えている感じですが
これを考えると「テリーは既に673回も同じことを繰り返している」
という可能性も考えられます。
(ただ、パンケーキを作った数が、”今までの普通の時”の数も含まれている
だけの可能性もありますが)

そうだとすると、テリーは何度も地球をタイムスリップで救っていて
終わりのない無限ループ…ということも考えられます。

ただ、ラストシーンでは”彗星が無事に火星を通過している”ように見える
描写も挿入されており、
これを見る限りでは”映画で描かれたことと同じことはもう起こらない”
ようにも見えます。
(このあと衝突するだけかもしれませんけど…笑)

が、673回もループしてるなら”今回、たまたま彗星が衝突しなくなった”のは
謎ですし、
仮にこの先も無限にループしていくのだとしても、
パンケーキを焼いた回数を把握しているぐらいに
前のことも覚えているテリーの
”672回目”(作中で描かていたとき)の行動は少し不自然です。
(記憶があって600回以上も同じことをしてるならもっと効率よく
行動できるはずですし、市長の言葉で勇気を振り絞って、
宇宙センターの人々に解決策を伝えたシーンも、
”今まで600回以上も同じことをしているような人”の動きでは
なかったように見えます。
テリーがあのまま宇宙センターからつまみ出されていれば
地球は滅亡しているでしょうし、ループも発生していないでしょう。)

そう考えると、テリーも、”今回がこの流れは初めてだった”
と、私は思います。

パンケーキの”672回”⇒”673回”の変化は、
600回以上も繰り返しているということではなく、
”672回目”までは普段の日常でパンケーキを作った回数で、
ラストシーンでは時間が戻ったために「1」数字が増えて
673回になった…というだけ…なのではないでしょうか。

600回以上もループしてるとすれば
”パンケーキの回数を覚えているほど記憶が残っているテリー”の行動が
不自然すぎますからね…
(600回以上も失敗してるならもっと効率よく行動するはずなので)

そんなこんなで、個人的には
無限ループはしておらず、時間を遡ったのは1回だけ、だと思います。

〇その他のアルマゲドンのレビュー〇
アルマゲドン2009
こちらでは磁気の乱れが生じて地球が壊滅的打撃を受けています。

アルマゲドン2020
隕石が落下してくる王道的な展開です。ただし、悲惨さを示す描写が薄めです。

アルマゲドン2021
2021も「隕石」が地球に近づいて来る王道タイプのシチュエーションが描かれます。

アルマゲドン2022
月と地球視点の2つの視点で描かれる作品です。

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