「アルマゲドン2022」は、
2022年公開の映画で、
隕石が地球に向かっていて、滅亡の危機にある状態の中、
主人公たちがそれを食い止めるために
奮闘していくという話になっています。
よくあるタイプの”アルマゲドン”系の映画ですね。
なお、他の”アルマゲドン”とは、特に直接的に
関係があるわけではなく、
例えばこの1個前の「アルマゲドン2021」の続編だとか
そういうことではありません。
そのため、アルマゲドン2022から見ても大丈夫ですし、
他のアルマゲドンから見ても大丈夫です。
アルマゲドン系の中でも滅亡に瀕する理由がとんでもない
アルマゲドン系の映画では、いつも何らかの理由によって
地球が滅亡の危機に瀕することになりますが、
この2022では”一人の人物による自分勝手な行動”が原因で
滅亡の危機に発展すると言う、
アルマゲドンシリーズの中でもとんでもない理由で
滅亡の危機を迎えることになります。
その理由と言うのが、
月で作業をしていた(作中では月に人が常駐できるぐらいに技術が発展しています)
作業員のドミニクが”もっと高い評価を得たい”という極めて個人的な理由で
同僚のボビーの警告を無視して、”無茶な掘削作業”を行い、
その結果、事故が発生、月の破片の一部が地球に隕石となって衝突しそうになる…
というものです。
避けようのない原因であるケース
(私が今までに見た2009、2012、2020、2021は少なくとも
きっかけは人間のせいではありませんでした)がほとんどな中、
アルマゲドン2022は完全に、人為的な原因で(というよりドミニクのせい)
地球が滅亡の危機に瀕するというとんでもないきっかけで
物語が始まりました(笑)
主に地球視点と宇宙視点で展開
月から地球に向かう隕石を止めるために、
地球にいるスティーブたちと、その兄で月にいる宇宙飛行士の
ローガンの視点で物語が展開していきます。
他に、軍の司令官も少し登場したりしますが、
主にこの2組の視点が中心で、
あまり一般市民の被害的な部分は描かれないタイプの作品です。
(そのため、危機感があまり伝わりにくい感じはありますね)
月サイドの物語がある…という点は
アルマゲドン系の中では比較的珍しい印象でした。
(月での移動中のCGはかなり雑ですが…笑)
緊張感はそれなりに…
一般人の描写はほとんどないので、
”地球規模の絶望感”はあまり感じられませんが、
主人公サイドの絶望感は結構強く描かれていて、
特に宇宙にいるローガンたちの視点の物語は
結構、緊迫した様子も伝わってきて
それなりには良かったです。
(最後は拍子抜けのようにあっさり解決しますが)
終盤のギリギリまでは
”これ、滅亡ENDでは?”と一瞬思ったりもしました(笑)
一方、地球サイドの二人は、
オーバーリアクションで酸素が足りない…!みたいなことを
繰り返しているので、少しシュールに見えます。
(地上も全く活躍していないわけではないですが、
全体的に見ると、宇宙にいるメンバーの方が活躍はした印象ですね)
雑な部分も少し目立つ
作中では雑な描写も少し目立ち、
月の方のCGはともかく、
(B級映画ではよくあることなので)
途中で合流したデイヴとクリスティンの二人が宇宙船に
戻って来るシーンで、
二人が亀裂に飲み込まれるようなシーンはないのも関わらず、
いつの間にか船長のローガンが「ダメだったか」みたいなことを
言って、そのまま離陸したり、
(え?まだ生きてるのでは?…笑)
ラストの方では、太陽光を隕石にぶつけて破壊する作戦を
始めますが、その際に、
地球側で、ソーラー発電機が大量にある個所にたどり着き、
”これの向きを全部変えるには何日もかかる”みたいな会話をしていますが、
次の瞬間”でもやるしかない”みたいなことを言って、
あっという間に何故か準備が整い、そのまま隕石を破壊したり、
(※吹き替え版で見たので字幕版だと違う可能性も)
少し不自然な部分も目立ちます。
特に最後は、その直前に「時間がかかる」と言っていた気がするのに
あっという間に隕石の破壊に成功していて笑えました。
また、途中で核を使って隕石を破壊しようという作戦が
決行される描写もありましたが
かなり速攻で失敗しているのも印象的でしたね…。
作中の犠牲者ネタバレ
「アルマゲドン2022」の作中で犠牲になってしまった
犠牲者たちをご紹介します。
作中の時系列順に並んでいます。
〇ドミニク
〇ボビー
採掘会社の作業員。ドミニクの方が無茶な作業をしたことで
事故が発生し、これが原因となり、今回の事件が発生することに。
二人はこの際に犠牲になった模様。
〇カイル
ソーヤーエアロ社社員。
スティーブと連絡している最中に隕石の直撃を受けて犠牲に。
〇デイヴ
〇クリスティン
月で探査船から降りて任務をこなした後、
避難するための探査船に戻ることが出来ずに亀裂に飲み込まれて犠牲に。
(亀裂に飲み込まれる瞬間は映っていないものの、
状況的に亀裂に飲み込まれたと考えられる)
最終的にはどうなったの?結末ネタバレ
数々の作戦に失敗し、
最終的には宇宙側と地球側から太陽光を隕石に向かって照射、
隕石を破壊する作戦に出て、
宇宙にいるローガンたちと、地球にいるスティーブたちが協力、
その作戦を成功させて、隕石を破壊することに成功、
地球の滅亡は回避されました。
ローガンが宇宙から戻って来るところまでは
描かれていませんんが、
エンディングの時点で無事だった登場人物たちは
恐らく無事に助かったものと考えられます。
〇他のアルマゲドンのレビュー〇
・アルマゲドン2009
2009では「磁気嵐」によって地球が危機を迎えています。
・アルマゲドン2012
2012版は、ブラックホールによって滅亡の危機を迎えます。
・アルマゲドン2020
隕石が落下してくる王道的な展開です。ただし、悲惨さを示す描写が薄めです。
・アルマゲドン2021
2021は「隕石」が地球に近づいて来る王道タイプのシチュエーションが描かれます。
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